ベトジェットエアは選択肢として、ない~②

帰り バンコク→ホーチミン ホーチミン→関空

この記事は、ベトジェットエアがいかにとんでもない航空会社であるかということを報告するという目的で書いています。前回、行きでの出来事はこちらの記事からどうぞ。

んで、本日の内容はこちら。


再び座席指定にトライ

さて帰り。いろいろないきさつがあって、我々はシエムリアップ→プノンペン プノンペン→バンコクと移動した。
プノンペンの空港に早く到着したので、再び座席指定にトライしてみることにした。帰りの便は夜便であって、実質機内で一泊しなければならない。できることなら前があいていて足が伸ばせるか、後ろがあいていてリクライニング倒しまくれるか、どちらかの席を確保したい。

ふたたびベトジェットのサイトへ。前回に書いた、Tと打つとTTTTとなる問題は健在で、今回もこの症状に悩まされる。

ようやくログインして、予約を見つけ、座席指定のサイトに移動。
今回はスムーズにできそうだ。バンコク→ホーチミン行きの席を選んで、「確認」。次にホーチミン→関空行きの席を選んで、、、

「キャンセル」

「確認」ボタンではなく、「キャンセル」ボタンだけがあるのである。
「ん?」となり、再びバンコク→ホーチミンの席の選択からやり直してみる。うんうん。「確認」。で、ホーチミン→関空。

「キャンセル」

「キャンセル」ってなに? もしかして「確認」というのを、このサイトでは「キャンセル」というのかも、と思って、念のために「キャンセル」を押してみる。

すると、なんとすべての手続きが「キャンセル」したのである。
簡単に言うと、「ログアウト」したのである。

頭の中は「???????」でいっぱい。
仕方なく、再度ログインをする。
もちろん、予約番号をコピペして、TTTTを避けるために名前をコピペして、を繰り返すことになる。

ログイン。

座席指定のサイト。
バンコク→ホーチミン 「確認」
ホーチミン→関空   「キャンセル」

な・ん・で・や・ね・ん!!!

このループを、少なくともあと2回は繰り返した。
埒が明かないので、ここでパソコンに切り替えることに。

パソコンではTTTT問題も、「キャンセル」問題もなく、すっと座席の確保ができた。つまり、両方の便の座席を指定して、「確認」ができたのだ。
万歳!

さて、次はお支払い。

カード情報を入れる。→「エラーが発生しました」
ん?
再度入力→「エラーが発生しました」

カードを変えてやってみる。
カード情報を入れる。→「エラーが発生しました」
ん?
再度入力→「エラーが発生しました」

上の三行はコピペです。
ええ。別のカードを入力して、まったく同じ作業を2回やりましたとも。
一言一句同じ文章を読まされると、イラッとすると思いますが、
私がそのときに感じたイラッを、少しでも共有していただけたでしょうか(いらんて?)。

4枚目のカードを入力して、ようやく支払いをすることができました。

ちなみに、バンコク→ホーチミンの座席は、それほど時間がかかるわけではないので、80,000ドン(480円くらい、2024年5月6日現在)のスタンダード席、ホーチミン→関空は、後ろの座席との間に通路があって、リクライニングし放題の座席15,000ドン(903円くらい)。関空行きは長いし、深夜なので、ゆっくり寝たいので少し奮発。

これらの作業に要した時間は1時間くらい。おい。
スタバで買った飲み物は、すっかりぬるま湯になっておりました。

オンラインチェックインしたら座席指定消える

さて、しばらくバンコクに滞在し、帰国の朝。
最近は飛行機は搭乗24時間前にオンラインチェックインができるので、それをしておこう。空港でチェックインの列に並ばなくていいし、荷物を預けるだけでいいからね。席も予約してあるし♫

さて、例によってTTTTログイン。もう慣れた。コピペすればいいのだ。こんなことくらいでイライラしていたら、ベトジェットなんて乗れないよと、行きの自分に教えてやりたい。

そして、ふんふんふん~♫と、オンラインチェックインへ。

「エラーが発生しました」
「……」

またかい。なんでこうエラーが発生するのだ、この航空会社のサイトは。
念のためにもう一度。
「エラーが発生しました」

三度目にして、ようやくチェックインの項目へといけた。

ところで、ベトジェットのサイトは基本ベトナム語で書いてある。日本語に翻訳をするところがあるのだが、この日本語がよくわからない。
生年月日を入力するところには、
「重要項目は記入しないでください」
と書いてある。

誕生日を書かなくてもいいのかなと思って、空欄にして先へ進もうとすると、書けてないところがあると警告される。しかも、入力したすべての情報が全部リセットされる。

いらいらいら

この攻防を繰り返しているうちに、隣でチェックインをしていた同行者が、「できた」
という。

さすがiPad。ちょっとそっちのでやらしてもらおう。
と、

「なんか、指定席が変わった」という。
見ると、バンコクーホーチミン、ホーチミンー関空ともに、同じ席になっている。

な・ぜ

金を払って死守した良い席が、チェックインしたら自動的に全然違う席へと振り替えられるとか、聞いたことがあるだろうか?

危険を感じた僕は、あえてチェックインをせずに、カウンターで事情を話して元の席のままで座れるようにしてもらおうと決めた。

事前座席指定予約って、優雅な気持ちで残りの時間を過ごすために行うものではないのか。最後の最後に、いらいらしながら残りの時間を過ごすことになろうとは。

バンコクーホーチミン セカンドバトル@スワンナプーム

さて、スワンナプーム国際空港。
の、すんごい端のほうにベトジェットのカウンター。
そこでお姉さんにチェックインをお願いする。
さわやかな笑顔の美人のお姉さん。このお姉さんなら座席指定をなんとかしてくれるだろう。

以下、英語でのやりとりを日本語にしております。
ワタクシ(以下、つ)「チェックインをお願いします。しようとしたんですが、うまくいかなくて」
スタッフ①(以下、ス①)「あら。そうなのですね。えーっと、、、あ、本日は機材が変更になっていて、事前に予約している座席が、ホーチミンまでは変わっちゃうんですが、いいかしら?」

つ「・・・・・。え? いまなんと?」
ス①「ホーチミンまでは、機材が変更になってて、あなたがとった座席は変更になっちゃったのよ~(さらり)」
つ「いや、しかし我々はお金を払ってますよね?」
ス①「大丈夫。関西空港までの座席に変更はないから」
つ「いやいやいや、ホーチミンまでの座席指定に80000ドン、関空までの座席指定に150,000ドン払っています。勝手に座席変更するのなら、いまお金を返してください」

ここでお姉さんは、少々面倒くさいことになりそうな気配を察したのだろう。隣にいた、年長の女性(スタッフ②)に相談をもちかける。やってくるスタッフ②

ス②「機材が変わっているので仕方ないのよ。座席はお隣にしてあげるから、それでいいでしょ?」
つ「いいわけないでしょう。隣にするのはチェックイン時にできるでしょうが。こちらは、金を払って指定席をとっているのです。それを変更にするなら、指定が無効になるのだから、金を返せと言っているのです」
ス②「いや、座席指定にお金を払われたのだから、いま私たちがあなたたちのために、座席を指定してあげるから、お金は返さなくてもいいのよ」

この女性は、何を言っているのであろう。というか、この人はこれを本気で口にしているのだろうか。

通常、チェックイン時に、席があいていれば、隣同士にしてくれるものである。この作業は無料で行われる。そして、このスタッフ②は、それを有料で「やってあげる」と言う。つまり、座席は空いており、本来ならば無料で出来るはずのオペレーションを、我々が事前に払った、違う座席を指定する金で「特別に」やってやろうと言っているのである。

つ「あのね、もう一度言いますが、我々は、ずいぶん前から座席を指定しているのです。お金を払って。それを無断で変更するというのなら、いったん返金するのが筋でしょう。」
ス②「大丈夫。ホーチミンから関空までは、座席指定できているから」
つ「だ、か、ら!!! それは別の金で指定したゆーとるやろが~~~~~(英語)」

という、無限ループのような口喧嘩を10分ほど繰り広げただろうか。頑として返金しないという姿勢をとるスタッフ②の前に、我々はあえなく敗れ去ったのだった。

つ「もういいです。関空までは機内泊なので絶対に指定した座席に座れるんですね?」
ス②「もちろんです。大丈夫です」
つ「じゃあ、まあホーチミンまでは1時間半くらいのことなので、諦めます」(弱い日本人)

ス①「ところで、お連れ様ですが、オンラインチェックインをされていますよね。そのときに、座席を変更しておられます。そしてあなたはオンラインチェックインをしていない。なぜですか?」

あ、の、ね

つ「それは、おめーのところのポンコツサイトがなかなかログイン出来ない上にようやくログインできたら、勝手に座席を変えてきたからやろが~~~。んでもって、こっちの方はログインすらできひんかったんじゃ、おらおらおら~~~」

半泣きのスタッフ①。彼女はもっと他の航空会社で働くべきである。


サードバトル@ホーチミン

ところで、スワンナプームに新しいターミナルができていた。
LCCで到着すると、建物から遠く離れた駐機場に下ろされて、絶望的に長い距離をバスで移動しなければならなかったのが、ぴっかぴかのターミナルに到着することができるみたい。さらばバンコク。

1時間半のフライトでホーチミンに。
上空から見るホーチミンはとてもきれい。たしかにハノイよりはかなり栄えている気配。これは空港も楽しみじゃ。

……ホーチミン、お前もか。
フォーとバインミーの店しかない。なんでやねん。
じりじり下がるベトナムへのイメージ。

誰かが言っていた。
タイが好きな人はベトナムがイマイチ and vice versa(=逆もまた真なり)。

仕事以外でベトナムに来ることはあるだろうか。

さて。
トランジット時間は4時間。長かったが、ようやく関空行きの飛行機のゲートが開いた。搭乗

……………………

びーー

ん?

びーー

んん?

見ると、ゲートのお姉さんが、僕が持ってる、スワンナプームで手に入れたチケットの裏に貼ってあった荷物のクレームタグを手ではがして、そこに事前に用意されていたであると思われるチケットに貼り付けている。

ぼ(く)「何してるの?」
ね(えさん)「エアクラフトが変更になったから、あなたの座席は変わったのよ」
ぼ「…………」

↑しばらく、何を言われたのか理解できなかった。

ぼ「えっとね、この座席、お金を払って買ったのよ。何を勝手に変えているの?」
ね「仕方ないじゃない。クラフトが変わったのだから」
ぼ「だったら、今すぐこの場で金を返せ!!!」

この段階で、現地時間1:00am
もう僕の疲れと眠気はピークに達していた。
とにかく金を返せ。
いますぐ返せ。

を、繰り返し主張する。
お姉さんだけでなく、お兄さんまで出てきた。
はっきり言おう。この瞬間、僕は飛行機に乗っていない最後の一人になった。そしてごねた。

「とにかく、あなたのサイトで座席を指定し、予約料金も払いました。その要望を叶えられないのであれば、金を返してくれ」

これは、僕の価値観では、無理なことでも何でもなく、「支払ったお金に対するサービスができないことによる、サービスの提供者からのサービスの提供のキャンセル行為」であり、僕の主張は妥当かつ穏当なものであると思う。

しかし、お姉さんは「お金は返せない。なぜなら、私たちはあなたのためにいまここで席を指定してあげるのだから」という。

ちなみにこの段階で現地時間深夜1:00。
疲れのピークはとうに過ぎており、早く寝てしまいたかった。
席を変えてもらうことはもう出来そうにない。
気分的には、数千円のお金だし……とも思い始めていた。
おそらくそれが、彼らの狙いだったのだろう。頑として返金しないを言いつつ、相手が折れるのを待つ。
帰国後に、同じことを体験したという人が数人いた。その人達はおとなしく諦めたらしいが、中には僕と同じくねばる人もいるだろう。つまり、ベトジェットのスタッフは、この手のクレームに慣れっこなのである。

というわけで、もう、折れた。
負けた。
悔しい。

その悔しさで、この文章を書いている。

なお、どこかのゲートで、「文句があるなら帰国後に本社にメールまたは電話しろ」と言われた。
メール:返事なし。
電話:働いている人は決して電話できない時間帯にしか受け付けず。

そんな会社でした。

Googleマップなどで、「こんな店には二度と行かない」と書いている人がいて、その締めくくり方はあまりすきではなかったが、ここでは声を大にして言いたい。

こんな航空会社、二度と乗らない!!!









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