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なんとなく社会人生活を振り返る

24歳で正社員として就職して、ついにもう12年が経ってしまった。

「向いてない。辞めたい。」と思い続けてきた IT の仕事をまだ続けてることについて、自分を褒めてあげたい。えらい。たぶん偉い。

最初の 7, 8 年は仕事しかしてなかった。炎上案件にばっかり入ってたのもある。世の中の人のほとんどが知ってるような大きいシステムの新規構築もいくつかあって、実力に見合わないことも多々あった。
がむしゃらにやった結果、無理をしたツケが回ってきて20kg近く太ったり(65kg→87kg)、当たり散らして人間関係を犠牲にしたり、精神的にも身体的にも不健康だった。
運動も全くしなかった。土日は何も予定がなかった。常に疲れていた。

必要な知識以外は忘れるのが良いのだろう。
昔から、自分に言われた嫌なことが脳内で反芻される悪癖があり、そういうのも良くないところだ。
そして、油断していると同じことを間違えて誰かに言ってしまうのである。
誰かに言われた厳しい言葉は、ナチスのやり口で繰り返しインプットされているのだ。
忘れてはいけないこと以外、忘れるのが良いだろう。

仕事は頑張っても楽になるというよりかは、任されることが増えるだけである。
マラソンランナーが日本記録を出したら、次はオリンピックのメダルを期待されるのと同じだ。

僕にとって仕事は、「生きるため」にやるものであり、日本国憲法に労働の義務があるからである。
仕事が増えるのは困るのだ。ぶっちゃけ、同じことを一生やってても良いくらいでもある。
ただ、IT 業界は技術革新が早い世界だし、上司からも次に習得する技術を期待される。やる気や気概を見せなくてはいけない。そのへんが厄介だし、逆に「上手く見せる」が得意な人は上手くいく。そういうは人を他人も動かすから出世するのだ。
僕が「向いてない。辞めたい。」と思い続けている理由はこれだ。
マジで向いてない。努力はしたくない。というかできないし、興味ないのである。

とはいえ、どんな仕事でもある程度は、発展・進歩することを求められる。サウナと水風呂には丁度良い温度があり、温すぎる水風呂のまま営業していると、客離れが進む。
もっと良いサウナストーブが作れる。休憩スペースにも改善の余地がある。お客様をもっとリラックスさせられる。
僕にとって、仕事はそういう感じのものである。社会が決めたルールや倫理観の中で、利益を出さなきゃいけない。そのために、改善をしないといけない。
これからも僕は IT 業界で働くと思う。もし、僕の仕事が必要なくなるなら、一緒に労働の義務も撤廃してほしい。というか、そうなってくれ。(切実)

仕事は誰かに言われたことをやったり、自分で考えたことをやったりもする。その結果もたらされるのは給料であって、成果は経営者のものである。
誰かが経営者に取り入るために言ったことを、帳尻を合わせるためにやったりもする。帳尻を合わせた方の人は歴史に名を残すことはない。
偉人には人を動かす力があるということなのだ。戦国時代、はるか昔から何も変わっていない。
動かされる側は基本的には黒子なのである。
動かす力もないのに、動かす力があると思ってると、迷惑がられたりもする。

言えることは、僕は別に仕事で偉人になりたくはないのである。「めんどくさいけど、まあ決まりだし仕方なくやってる」感じである。要するに黒子側だ。最低限やって、早く帰るのが好きだ。
たしかに、仕事も家庭も趣味もやる気があって上手くいって、充実してる人生は素晴らしいだろう。
一方、すベての人が出世するわけではないし、ましてや成果を上げまくって一流になる訳ではない。そっちのほうがほとんどだ。

学校や会社、家庭では「努力して進歩すること、人類の進歩に貢献すること」は「良いこと」と教えられる。というか僕はそう教えられてきた。プレッシャーをかけられてきた。
ただ一つ言えることは、「すべての人がそれを出来るわけない」ということと、「向いてない人が、がむしゃらに努力をすると辛いだけだ。」ということである。

12 年前の僕に言えることは、「もっと力を抜いていいよ。」ということである。
真面目に育てられすぎた結果、真面目すぎるのだ。
それゆえに、「上手く見せる」こともできない。

12 年のうち、後半の3, 4年は趣味にも没頭してきた。
そして、気付くと趣味にも真面目になっている。
これは、なんとも言えない。
趣味は楽しい。ランニングは、捻挫してても走りたいと思うくらいだ。サウナでのアウフグースも1日20セットくらいできる。何年か前は想像もつかないだろう。土日の予定が2ヶ月先まで埋まってしまったりしている。
前は仕事ばっかりしてたのに。

まあ言えることは一つである。
真面目すぎるから、もっと力を抜いていいよ。
仕事も趣味も力抜いて良い。(笑)それだけ。
真面目に考えすぎず、時間や自分の気持ちに身を任せるのも良いと思うよ。

そう言ってくれる人はなかなかいないから、そういう人がいたら大切にしても良いのかもしれない。










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