Gran Trail みなかみ 100km 振り返り

当初の目標は完走でした。▶達成しました。🎉🎉🎉🎉🎉
大雨の中、泥んこ祭りにも打ち勝ち、完走できました!!!!!!

動機:山を 100 km 走りたい。いずれ 100 マイルも。


1週を6時間で考え、24時間で完了する計算でした。なるべく同じペースでいくことを考えていました。

結果
1 週目:5:05
2 週目:4:56
3 週目:6:10
4 週目:5:57

1周目



1周目はゆっくり行こうかなと思っていたら、最後尾を独走することになりました。笑
1周目の関門は少し早めに設定があるため、皆さんペースが速い様子でした。
スイーパーの方とのんびり行くことにしました。
50 km の最後の人も一緒です。50 km のスイーパーも一緒です。

50 km のスイーパーは有名な田中陽希さんです。
僕に付いている 100 km のスイーパーは E さんです。
ふたりとも強そうです。

E さんとは一緒に走りながら、かなりお話させていただき、良い学習機会になりました。
これだけで参加した意義があるレベルです。
スイーパーとお話しながら走ることを目標に来る人はいないでしょうけど。笑

Eさんに雑談の中で教えてもらった「自動化」という技がかなり勉強になりました。
自分が無意識にする動作を決めておきます。
「緩い下り坂になったら、力を抜いて落ちるように走る」という習慣をつけておくことにより、無意識のうちにその動作をすることができます。
これにより「よし、ここは走ろう」という意思決定や、「頑張って走っている」という意識がなくなります。
無意識にやれるようになっておくことで、意識が戻ったときに「気づいたら補給ポイントに付いていた」という状態になります。
無意識で走っているとき、身体の力が抜けていて、非常にリラックスした状態で、体力も温存することができました。

小学生のとき、通学路にある急坂が嫌いでした。毎日毎日、坂道の路面の模様を見ながら何も考えずに登っていました。あるときから、「気が付いたら登りきっている」ようになっていました。そのときと同じ感覚です。
無意識の動作を変えると、意識しなくてよくなるので、意思決定も不要、余分な力を使わずに済み、体力を温存して達成できるのです。

自動化というのはすなわち、「無意識の動作を改善する」ということなのです。
大分大きな発見でした。
急坂・登り・下り・平坦な道など、さまざまな局面について、この「無意識の動作を改善する」「自動化」を事前に練習しておくことで、レースを楽に走ることができそうです、
日常生活・練習などにも取り入れることが出来そうです。

2周目



1週目でスイーパーの方とはお別れし、2周目からは一人旅でした。
1週目の終わりはほとんど休憩しなかったので、エイドを抜けて2週目に入ったときには最後尾を抜け出していたようです。
「ちょっとペース速いな」と思っていたくらいでした。

そして、2週目で、また「自動化」と同じくらいの感動レベルの学習が待っていました。
下りの走り方です。これについては先週の笊ヶ岳での激坂下りに失敗し、筋肉痛になったことから、かなり研究していました。
登山では疲れないために以下のようなことが言われます。
「頭、背筋を真っ直ぐにする。頭、背筋の線を傾けて重心で動く。足だけを前に出さない。足は重心の下で動かす。」
重力や、体幹に近い大きい筋肉を、効率的に使おうということです。
Youtube なども参考になります。「トレラン 下り方」「歩荷 下り方」「登山 下り方」と検索すると見えてくる共通項があります。
先週の私は、これを急な斜度の下りでやるのが怖くて難しく、結果として重心が後傾し、そろそろと足を出して下り、スリップして尻もちを付いていました。先週の笊ヶ岳のハイライトです。

上の理論は、「急な斜度の下りでは、超前傾姿勢になるのが良い」と理解できます。(私の理解)
で、なぜかこのタイミングで私は「これはスキーなんだ」と気づきました。
低姿勢の直滑降のように、姿勢を低くし、おしりを突き出して、顔を前に出すと、背中もまっすぐ伸びます。
ストックもスキーのように斜め後ろに向けて持ち、滑るように下ってみます。
顔がかなり斜面に近づき、若干のスリルがあるものの、全く怖くありません。
むしろ、すごく安定しています。
板があるわけではないので、足を回して降りる必要があります。
足の回し方は登山の歩き方や、ランニングのピッチ走と考え方は一緒です。一歩一歩の負荷を減らすために小股にして回転数を増やします。
膝、足首は可能な限り真っ直ぐにして、地面に対して直角に接地し、怪我を予防します。
実際やってみて、速くやりすぎると足裏が擦れるので、足裏をもっと強くする必要がある、という結論に、うっすらなりました。執筆している現在も、足裏が熱を持っています。🌿
足裏については、泥濘で足がぐしょぐしょに濡れていたことや、100 km という距離の長さなど、他の条件もあるので、この下り方のせいでもないかもしれません。
小学生のときに、廊下にから拭き雑巾を置いて、その上に足を乗せて滑っていたのを思い出しました。

結果、2周目のラップが一周目よりも速かったです。
楽しくなって、下りを爆走してしまったのですね。
林道の下りはスキージャンプの滑走路でした。
筋肉については、効率的に重力や大きい筋肉を使えているので、あんまり疲れてはいません。
ここで心配なのは、心肺です。心配だけに。
あと内蔵系が大丈夫なのかも気になります。
安心材料としては、すでに2週しているので、このコースはもう「無意識に」走ることができます。確実に短く感じるでしょう。笑

3週目



1、2週目で関門までには貯金も出来ているので、ゆっくり行こうと考えて、休憩をゆっくりして、食事を大量に接種し、出発します。

胃にガスが溜まっているのを感じます。
休憩中にプロテインを摂取したので、動物性のタンパク質を分解した際に、ガスが発生しているのだと思われます。プロテインどうなの・・。
休憩中の食事は課題を残します。
また考えます・・。

3週目は大雨で、2m先も見えないし、夜だし、下は泥まみれで、ゆっくり行くのが正解でした。
体力を温存し、気づけば余力を残して終わっていました。

4週目



力いっぱい歩きました。笑
脚的にはまだ走れるものの、心肺や胃腸が限界を迎えていた感じがしたので、無理せず、最後だけは歩きました。
最後の最後に私を周回遅れにした 100 マイルのトップの人がすげー速さで走っていて感動しました。この世界は一体。

終わった後



エイドで色々食べ、バナナや和菓子をもらいました。おめでとうって言ってもらえました。
うれしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。
ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!!!!
皆さんのお陰で 100km 走れました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


今回のポイント:

「無意識の動作を改善する」
「林道の下りはスキージャンプの滑走路」
人の温かさ
なるべく均一なペース
新しい限界に挑むこと
久々に使った I 字ストックの負荷軽減効果

課題:
心肺。もう少し長いジョグとかになれる必要あり。

他:
普段、右足がガニ股になってるタイミングがあるようで、終わったあとに右膝と右くるぶしの内側にほんの少し痛みがあります。普段の歩き方、立ち方も姿勢良くしないといけないと認識しました。あと、普段からもっとよく寝ること。

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