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THE AMBIENCE OF SPORTS

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カメラマンとして残したいのは「カッコいい瞬間」です。僕がみつけたカッコいいを御覧ください^^
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#テニス

THE AMBIENCE OF SPORTS vol.162

日本で男子テニスのトッププロを観られる機会は少ない。楽天オープンは貴重な大会だ。 毎年10月上旬に行われて秋晴れに恵まれると光と影が楽しめる。僕の記憶が正しければ、この年は前日まで天気はあまり良くなくて、有明コロシアムの開閉式の屋根は閉まっていた。 残念、、と思っていたら試合が始まる少し前に天井が開いて、そこには抜けるような青空が広がっていた。 一気にテンションが上ったのも束の間。15時に試合が始まるとものすごい勢いで影がコートを侵食し始めた。 いい感じの斜光で撮れそ

THE AMBIENCE OF SPORTS vol.136

ネットを挟んで競われる競技のルールはさまざまだけれど、相手の陣地にボールやシャトルを落とすことでポイントを獲得する点は共通している。 小さな物体を落とさない行為はそれだけで難易度が高く、レベルが上がればあがるほど針の穴を通すような技術と高い集中力が求められる。 サーバーが構える。「シーーー」。静まり返る観客。「タンタンタン」。ボールを弾む音だけが響き渡る。プレーオン。一瞬でポイントになることもあれば、長いラリーになることもある。そして、静寂を打ち破る咆哮と、少し遅れてさざ

THE AMBIENCE OF SPORTS vol.131

テニスの試合は長い。短ければ40分くらいほどで終わる試合もあるけれど、長ければ3時間以上かかることもザラだ。 この日も2時間を越える熱戦となり、序盤はコートに落ちていた光もみるみる内になくなってしまった。 太陽大好き人間としては写真的な楽しみが失われていく中で閃いた。 「そうだ、アレ撮ろう!」 ということで錦織圭の代名詞「エアK」をパシャリ。てか、めっちゃ跳んどる! 2012年@有明コロシアム/楽天オープン この写真では高さが分かりにくいのでinstagramもぜ

THE AMBIENCE OF SPORTS vol.46

当時、日本はちょっとしたシャラポワブームに陥っていた。その美しい容姿に日本の男どもがキュンキュンしていた訳で、僕もその一人だった。 で、いざ写真を撮るとなるとなかなか難しいことに気がついた。ハードヒットが特徴の彼女のたくましい腕の筋肉や雄々しく叫ぶ姿は、それまでも様々なメディアで報じられてきた。 すこし悩みながらセレクトしているときに見つけたカットがこちら。 サーブ中の写真でガットがちょうど顔にかかっている。ただそれだけの写真だけれど、なんだか新鮮だった。 その理由は

THE AMBIENCE OF SPORTS vol.39

日本でテニスのトップ選手を撮影できる機会はすごく限られている。2008年まで男女共催だったジャパン・オープン・テニスは世界レベルに触れられるまたとない機会だ。 10月上旬に開催されるから、いつも天気が良いようなイメージがあるけれど、僕の感覚だと意外と晴天になることは少なくて、どちらかというと秋の長雨にあたることが多い。 どうせ写真を撮るなら青空の下で写真を撮りたいから、この時期は天気予報とにらめっこして秋晴れを願う日々が続く。 そして、ささやかな願いが叶って見事に晴れ渡

THE AMBIENCE OF SPORTS vol.15