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THE AMBIENCE OF SPORTS

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カメラマンとして残したいのは「カッコいい瞬間」です。僕がみつけたカッコいいを御覧ください^^
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2020年12月の記事一覧

THE AMBIENCE OF SPORTS vol.101

金属製のソリにうつ伏せになって氷上を滑り降りるスケルトン。 その最高速度は時速150キロにも達して、レース中の頭の高さは5センチくらい。たぶんこの世の中でもっとも低い視点でおこなわれ、その体感速度は想像を超える。 スイスの山奥で凍結した路面を滑り降りて遊ぶようになったのが始まりらしい。きっと最初は座った姿勢だったと思う。それからスピードを競うようになり空気抵抗を抑えるために仰向けになって、さらに怖いもの知らずの誰かが頭から突っ込んだに違いない。この流れは僕が子どものとき滑

THE AMBIENCE OF SPORTS vol.100

フィギュアスケートの撮影をはじめて16年くらい経つけれど、一度もリンクへ行かなかった、行けなかったのは初めてだ。 世界選手権は3月にストックホルム。 「行きたいなぁ」「厳しいかなぁ」と交互に揺られながら、みんなが安心して行ける日がくることを祈るばかり。 2011年@メガスポルト(モスクワ)/世界選手権 △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽ 

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THE AMBIENCE OF SPORTS vol.99

川に向かって石を投げて遊ぶ「水切り」よろしくボートレースは文字通り水面を跳ねている。 難しい物理の法則はわからないけれど、硬い路面と化した水上を高速で跳ね続ける衝撃が快適でないことはわかる。 ちなみに水切りには世界大会があって、ギネス記録まで存在する。その驚くべき記録は88回にもなるらしい。 △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

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THE AMBIENCEOFSPORTS vol.98

キラキラと光る水面。暖かな陽の光。彼らは気持ち良さそうに日光浴をしている、、 わけではない。 ボートレースはインコースが圧倒的に有利だから、スタート前のポジション取りが極めて重要になる。 基本的に枠順通りに出走するのがマナーだけれど、ボヤボヤしていると外側に押し出されてしまう。 すでに彼らの戦いは始まっている。 △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

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THE AMBIENCE OF SPORTS vol.97

常に揺らぐ水面でおこなわれるボートレースはフライングスタートという独特な方法が採用されている。 6挺が実際のスタートライン手前より走り出し、大時計が0から1秒を指す間にスタートラインを通過しなければならない。 たった1秒。僕たちにすれば本当に一瞬だけれど、時速70キロの世界に生きる彼らの1秒は僕たちが思うよりも、長い。 △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

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THE AMBIENCE OF SPORTS vol.96

ボートレースは最初のターンが命だ。 第一マークを制した挺がそのまま勝つことがほとんどで、インコース有利は揺るがない。 6艇しかいないから「楽勝でしょ」と舟券を買ったこともあるけれど当たったことは一度もない。 2010年ボートレース △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

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THE AMBIENCE OF SPORTS vol.95

4人一組で同時に滑り勝敗を決めるスキークロスといえば、黒い三連星ならぬ四連星みたいな写真が定番だ。 しかし、このときはまだ予選。予選は一人ひとり滑るタイムアタックだから「うーん」と唸りながらアレコレ試した。 シンプルに素材の良さで勝負! 美しい猪苗代の風景をご覧あれ^^ 2009年@猪苗代/世界選手権 △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

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THE AMBIENCE OF SPORTS vol.94

フリースタイルスポーツはロケーションがわかる写真が求められる。どんなヤバいところから跳んでいるのか、どれだけ高さが出ているのかが重要だからだ。 しかし、僕はそうした写真を撮るのが苦手だ。なぜならば、リップの後ろに控える多くの広告が好きじゃないからだ。どうやっても広告を外すことができないから、我慢できなくて望遠レンズで撮った写真がこちら。 写真としてはそこまで悪くないと思うけれど、競技を知らない人がみたらモーグルと区別はつかないだろうな、と思うし、僕にもつかない。 200

THE AMBIENCE OF SPORTS vol.93

スキーのハーフパイプを初めて撮ったのは2009年、猪苗代にフリースタイルスキーの世界選手権がやってきたときだ。 右も左もわからないからなんとなく「ここかな?」という感じで見様見真似でフォトポジションを探っていた 次々と滑り降りてくる選手が僕の目の前で技を決めていく。その中で数名、明らかに高さが違う選手がいた。 ザビエル・ベルトーニ。 彼はこの少し前にXゲームを制して王者としてこの大会に臨んでいた。 結果は惜しくも銅メダルだったけれど、若きフランスのスキーヤーが魅せた

THE AMBIENCE OF SPORTS vol.92

フェンシングの始まりは中世の騎士の剣術だと言われている。 戦場において主力とされた剣術は防具や武器の進化によって実戦で使われることはなくなったけれど、中世の騎士たちにとって誉れとさていた。この構図は江戸時代に剣道が武士の魂として受け継がれた歴史と重なる。 剣術には世代や洋の東西を問わない不思議なロマンがある。 2009年@駒沢体育館/高円宮杯 △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

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THE AMBIENCE OF SPORTS vol.91

競泳のスタート前。 ある者はゴーグルを念入りに押し込み、ある物は水を浴び、ある者はバシバシと筋肉を刺激する。 レースに臨むスイマーのルーチンは人それぞれだから、その違いを観察するのも密かな楽しみになっている。 2009年@辰巳国際水泳場/日本選手権 △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

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THE AMBIENCE OF SPORTS vol.90

アーティスティックスイミングのソロ種目を撮るとき意識しているのは水の飛沫だ。しかし、仮にキレイに飛沫があがっても背景が悪いと飛沫は目立たない。 午前中の辰巳国際水泳場で僕が注目しているのは、少しだけ入ってくる外光と水面に写る反射だ。 看板が途切れている僅かなスペースを背景に、キラキラと反射する水面で選手が飛沫をあげることを祈ってポジションを決めている。 2010年@辰巳国際水泳場/ジャパンオープン △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

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