”微陽性”という新語

プロ野球の雄 ジャイアンツから二人の選手が新型コロナが感染していて”微陽性”だった。新語”微陽性”を作ったのがチームドクターなのか球団の広報なのか、お抱え新聞社なのかはわからない。なかなかのネーミングセンスだと思う。

陽性は、ある閾値を基準にしてプラスかどうか、ポジティブかどうかだけだ。そこに”微をつけると本質からイメージをずらすことができる。陽性なら2週間の隔離、微陽性なら1週間、微微陽性なら3日みたいに明確なクライテリアがないのにイメージが作れる。微微陽性となると”限りなく透明に近いブルー”みたいにさえなってくる。

さらに”微陽性”ってイタリックの明朝体にすると、誰かの小説のタイトルに、さらには「わずかに火照った感じ」が官能小説にも思えなくはない。

アイドル時代の中森明菜か工藤静香のアルバムのB面の2曲目くらいにあった気さえする。なかなか良くできたワードだ。




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