a sea route 2020年秋の新譜「フローズン・コレクト~冷凍少年~」感想(下段ネタバレあり)

はい。
お久しぶりのボイドラ感想回。
とりあえず手始めに少し短めのものをと言うことで、毎度おなじみのサークルさんの作品をば。
さて、今作はM3で発売された訳ではなく、M3に合わせて発売されたものなので、M3の新譜と言う訳ではない。
ただ、おそらくM3への参加が決まっていれば間違いなくM3で出ただろうなと思うので、まあM3の新譜と言っても過言ではないと思われる。

まずは作品のページから載せるね。
私、ネタバレ前提で感想書いてから作品ページへのリンク置くことが多いので、今回からはまずは作品のページを載せて、その上で作品に興味を持ってもらう段階を作ろうと思ってみた。
まあ、これ見る人は既に買っているだろうなって思うのであれだけども。

フローズン・コレクト~冷凍少年~の公式HP

それで、こっちがBOOTHの販売ページ

ついでに缶バッジもあるので、お気に入りの美少年を冷凍したい方が居たらどうぞ。

このサークルさんは毎度良きものを提供してくれるので、良かったら他の作品も覗いて欲しい所。

さて、ページのリンクも載せたことだし、次へ行こう。

まずはこの作品のストーリー。
舞台は英国に似た都市郊外。
「プレズア館」と「リジュア館」という名の孤児院があり、今回はプレズア館のお話。
この孤児院が分けられている理由は単純に男女別に分けられているのである。
バニラという女性が館長を務めており、寄付によって成り立っている孤児院である。
今回の物語の主役は5人の少年。

と、言う感じの流れである。
とりあえず先に作品紹介書いたけど、こんな感じで良いのかな?

それではここからネタバレ有りで進めていこうと思うので、もし買ってない人や聴いてない人が居たらバックして是非聴いてから見てもろて。











では、十分に間を空けたと思うので感想行きます。

まずはビジュアルから行こうか。
白い髪と青い瞳最高。
アイルは性癖によく刺さる。
あと演じておられる橘こむぎさん。
美少年×橘こむぎさんは良くない。
良くないよ。
身体に染み渡る美少年だから健康になる。
あー良くない。
そもそもCV橘こむぎがズルなんだよね。
ズルとズルの掛け合わせ。
今度から気をつけて欲しい(は?)

あと、個人的に外見でお気に入りはリオンだろうか。
紫めっちゃ好きなので、惹かれてしまうね。
あおいろさんの舌っ足らずな演技も可愛くてよかった。
少しおどおどした感じの演技はあおいろさんのすこな所だから満足。
(あおいろさん結構お見かけするのにフォローもしてなかったので、これ書いてる途中でフォローした。めっちゃ許して欲しい)

そうだ!演技の話をすると更科さん!
年長だとは書かれているけど、幼い感じ出ててめっちゃ良かった。
更科ショタいけるやん!!(クソでか大声)
やんちゃっぽい感じも良きで更科さんやっぱすげぇわって思った。
ありてんしとか言ってる場合じゃねぇな(おいやめろ)
いや、まて、もしかしててんしなラジオ11月分聴いてないかもしれん……(今思い出す)
助かった。

もうとりあえずこのまま演技というかキャラの話するか。
(感想の構成が雑)

オルニア役の燈咲唯羽さん。
私、この方はおそらく初めてお聴きするのだけど、美少年声良き……。
おそらくこの声は年上のお姉様もいける!(勝手な判断)
オルニアの柔和な感じがぴったりで良きだった。
この調子でぜひとも美少年を続けて欲しい。
(何様なのか)(許して欲しい)

次はもうよく知ってるので、割愛して……いや、お前外道すぎるやろ……。
というわけで、クラリエ役の有村蓮さん。
有村さんもねぇ……なんだかんだはっちゃけてる役だったり、かわいい役だったりも出来るのにこう言う美少年もいけるんですよ……。
ずるくない?片目隠れてるのもメッシュ入ってるのも性癖だから辛い。
あの根拠のない自信満々の声めっちゃ好き。

次はデュイム役のKAZUMAさん。
私の記憶の中のKAZUMAさんの声はどうやっても悪役か怪しい役かおかしい役のイメージしかない(偏見)
めっちゃイケメンなんだけど、声がKAZUMAさんだったから聴く前からめっちゃ怪しんだのは内緒ね。
急にオカマになりだすんじゃないかと……(メリデに引っ張られてる)
とは言え、あいも変わらずイケメンの声本当にたまらん。
悪役というか、狂気に満ちてるのよく合う声してる。

次はアンク役のコトイチさん。
私、マジで初めて聞くお名前で……って思ったらくっそ昔にProject E.L.Cさんの音声作品に出ていらっしゃって、あのサークルの作品は割と問答無用でほとんど持ってるので当然購入済み&視聴済みでした……。
とは言え、ボイドラでは初めてなのでせーふ!
失礼を承知で言うと、この特徴的な鼻に掛かったような声は釘宮さんに似ているので、割と声真似うまそうって勝手に思ってたり。
凄く優しそうな演技と声だったのにめっちゃ狂っててギャップー!ってなった。

次はバニラ役の江井みゆきさん。
だからさぁ……分からないんだって……演技の幅おかしいでしょ……。
最初聴いた時、演技上手いし誰この人って思ったらCV江井みゆきですよ……。
おかし過ぎて脳がバグるって……。
なんでそんな声出せるの……。
人の頭をおかしくさせる天才か????(めっちゃ褒めてます)
マジで何でも出来るなこの人。
依頼したいことあったら依頼しよ(え?)



声優さんとキャラクターについてはこんなところだな。
次は本編に行こう!

と言う訳で、始まりました本編。
最初聴いてる時は言葉の意味が理解できないんだけど、2周目突入すると意味がわかるように言葉が散りばめられてるの凄いよね。
自分はイラストとか声優さんとかあんまり気にせずに作品を聴くんだけど、聴いたあとでジャケット見返したら驚きだよ。
お前その背景のそれがタイトル通りでしかも例の保存容器やんけ!って。
この作品、聴く前から既にタイトルで怪しさ満点じゃん?
あんまりタイトル意識しない私でも流石にこの儚げな美少年とタイトルの「冷凍少年」を見ればね?
そんでこの孤児院って美少年が多い。
と言うか、美少年しか居ねぇ!天国!
デュイムさんが現れて多額の寄付で成り立ってる孤児院だって知った時点でデュイムさん犯人やんけって。
この人、間違いなく美少年冷凍するの趣味にしてるやろってピンときた。
(おそらく誰でも気付くことをドヤ顔する)
あとの話になるんだけど、2周目聴くと「ケースは埋めたい」とか言ってるのが意味分かるんよな。
んで、この時のバニラさんの演技よ。
分かる?江井さんって絶対複数人居るって。
おどろ木ももの木さんしょの木よ。(謎の錯乱)

んで、応接室でアンクさんにバニラさんが叩かれてるの。
いくら気分を害したとは言え、それでバニラさんに罰与えるの何やねんって思ってたんだけど、バニラさんに対しての罰ってのは勿論あるんだけど、それよりもこの男の心情としては美少年に手を上げるのがポリシーに反してたんじゃないかって思うんだよね。
あの頭のおかしさだし(直球)
まあでも美少年冷凍したい気持ちは分かるし、それを眺めたい気持ちもわかる。(あれ?これだと私までおかしいことに……?)
んで、結局の所全員冷凍保存される事になるんだけど、この時のこのデュイムの趣味よ
絞め落とす時のカウントダウンで落ちるさまを見たいなんて変態にもほどがある。
やっぱりCV:KAZUMAのキャラは変態なのでは……?(とんでもない偏見)
んで、最後の最後で衝撃の事実。
バニラさんもデュイムの仲間だからさ、文句言いようがないじゃん?
アイルも身近な人に裏切られてたって思ってたのはその通りで、バニラさんは敵だったんだよね。
でも時々良心の呵責があるような感じでさ、この人も自分が生きるために仕方ないんだなって思ってる面はあったのよ。
そしたらこの人、人間食ってるやないかーい!
お前、デュイムに嫌々協力してるというよりはこれ以上孤児院の人間が行方不明になって警察に嗅ぎ回られて自分が食人してるの露見したくなかっただけやろ!
びっくりしたわ!
最初からタイトルで分かる通りで、序盤から隠す気ないなぁって思ってたら最後の最後でバニラさんのカニバリズムが暴露されて、呆然としてしまったわ。
バニラさん……なんでや……美少年美味しいのは分かるけど……江井さんじゃないんだから落ち着いて……(江井さんを何だと思っているのか)

そうしてEDでお歌が流れて来たのマジでいいの。
歌唱の楠あかりさんの声本当に綺麗でね。
心が洗われるって思ってたんだけど、ここで歌詞を見るとこれはアイルから見た視点の歌詞なんだよね。
この物語をちゃんと表してる感じなんだけど、所々でアイルが人を信じられないと思いながら怯えてる様が浮かんでくるんだよね。
「優しい笑顔の女性(ひと)」ってルビが入ってるのも、アイルにとってはバニラさんは人間なんだなぁって思うし、アイルの知らないところでその人が「鬼」だったと考えたら来るものがあるよね。
あと、「みんなの影があった」所も「影がある=ちゃんと生きてる」って意味もあるし、面影や想い出って意味も含まれてる。
だからこそ、今みんなの「影がない=生きてない」って事に繋がるからね。
楠あかりさんのお声と相まってめっちゃ切ないのよね。
良きでしたわ……。

こんな感じで本編の感想を終わりたい所なんだけど、この作品の世界観は次の「冷凍少女」という作品に繋がってそうなので、何となくこの世界を少し考察でもしてみようかなって思う。
まずこの世界自体だけど、何となく近未来に感じるのね。
冷凍保存って技術自体は今もあるんだけど、結構大掛かりなのね。
通常、心肺停止後に体液を不凍液に置き換えて、液体窒素なんかで腐敗を防ぐ。
当然、液体窒素が入った容器なんてあんな綺麗に外から鑑賞できるような形で見ることはできないはずなんだよね。
だからその時点で液体窒素ではないか、液体窒素だけど全く新しい技術で保存されていると思ったほうがいいかも知れない。
ついでに結構簡単に書いたけど、体液を置き換える作業も面倒で、いくらデュイムが金を持っていてもアンクだけに任せて全て上手くいくようにも思えない。
そうなると比較的現代よりも少し未来の時間軸で動いていると思っていいだろうなって考えられる。
あと、もう一つ。
クラリエの存在とイールの言ってた「研究所」について。
今現在、人間へのゲノム編集(遺伝子情報に手を入れて修正したりする技術)に関しては基本的に禁止されている。
中国なんかでは子供にはなりえない受精卵を使ってのゲノム編集を行った実績などはあっても、実際に利用可能な受精卵を使ってのゲノム編集はおそらく公表してる国は存在しないと思われる。
勿論、裏でやってる可能性は高いが。
それで、クラリエの話を聞くにこの子は遺伝子情報に手を入れられていることになるんだが、前述の通り現代では禁止されている。
まあ、物語だからそんな細かい所はいいんだよって話なんだけど、件の冷凍技術といい、ゲノム編集された人間といい、どうにも現代ベースではない感じがある。
それが次の冷凍少女にどう繋がるかは分からないけども、その辺りの背景なんかも実は伏線だったりするんじゃないかなって思ってたりした。

あとあと、めっちゃ関係ないんだけど、プレズアってもしかしてプレジャーから来てたりする?
いいもの見つけた的な感じで。
ジョン・キーツの詩も相まって「喜び」という文字が狂気に見えるよね。

こんなところか。
今回もたっぷり楽しませてもらったので良き時間じゃった。

満足。

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