津島修嗣

オカルトパンクな小説を書いたりします。 ジャンルは多岐に渡る。公募勢。 よろしくいただ…

津島修嗣

オカルトパンクな小説を書いたりします。 ジャンルは多岐に渡る。公募勢。 よろしくいただければ幸いです。 https://kakuyomu.jp/users/QQQ

最近の記事

近況メモ:公募

久しぶりのノート起動。 昨日駆け込みで突貫工事した小説を公募にぶち込んできました。 で、応募してから「これって激しくカテエラじゃね!?」と気づくという。 一応ジャンルは確認したけど、過去の受賞作とかみると全然ね……うん。 最近になってますますジャンルレスな作品を生み出しがちになってきているので、ちょっとそこらへんを意識して次回はなんかコレ!ってものを書こうと思います。 と忘備録として書き残しておく。

    • 黒犬No.06

       黄昏と夜とを別つように、丸みを帯びた有機体が西の空へ堕ちてゆく。  対龍迎撃専用飛空挺。  その格納庫に並んだ九つのケージから〈猟犬〉と呼ばれる対龍種強化型外骨格に身を包んだ一団が宙に放たれる。  エイリアンさながらのつるりとして鏡面めいた黒い頭部、棘の生えた獰猛な四肢。そして咒詛防御仕様の刻印済甲冑が全身を覆っている。    視界は良好、ノイズも許容範囲。  僕らは速やかに〈灰の坩堝〉を降下して此度の厄災の震源地ーー虚龍の巣へと近づいていく。  僕らに名前はないが識別

      • ストロボライト

         荒野。排気で黒々と濁った空の下、カーラジオがレース開始のニュースを告げる。 『さて、紳士淑女の皆様。今日最後のレースはジミーナ村落vsサン・モン市街区! 番狂わせの大物喰いがみられるか、要チェックだ!』    雷鳴が轟き、雨が近いことを告げている。といっても一級市民以上の客は安全なテラスからレースを眺めるだけで、天候など関係がない。  一方、都市最下層ではレース前の最終調整が行われていた。   「おめーらみたいなクソ集落がおれらの街と勝負たぁいい度胸じゃねぇか!」 「うる

      近況メモ:公募