見出し画像

口が軽いあいつ

口が軽いって自分で言うあいつがいる。
最低ねって言ったけど、私も口が軽いときがあるからヒヤッとする。

口が軽いのってあまりよくない。
トラブルが起こったこともたくさんある。
嫌な気持ちになる。

だから、意識して前よりずっと口が堅くなったと思っている。

あいつの口が軽いのはなぜだろう。
会話するときにそこに居ない人の話をするのはなぜだろう。

話すときの話題は、

  • 自分のこと

  • 相手のこと

  • 居ない人のこと

  • 大きい世界のこと

  • 小さい世界のこと

なんでも行きつく先はバランスなのだろうけど、
そのタイミングで選ぶ話題を考えてみる。

自分のことを話すのは子どもっぽく思える。
相手のことを話すのは穏やかなペースでないと怖い。
居ない人のことは何も考えていないと楽。ただし後に待っているものを考えると大変。
大きい世界のこと、例えば「とは」が付く哲学や宇宙の話は文脈がないと始まらない。
小さい世界のこと、例えばその時起こったことや目の前に見えていることは広がりにくくすぐに沈黙が訪れることもしばしば。

どれをとっても大変なわけだが、他と比べると小さい世界のことと沈黙のセットが楽な気がする。ほとんど誰にでも通用する。
それをベースに互いの価値観や親しくなりたい気持ちを考慮して話題を移すのだ。

口が軽いあいつの頭の中はどうなっているのか。
確かに居ない人を話題に出すのは簡単だし、自分のリスクを減らせていいだろう。自分と相手から少し離れた居ない人のことは考えているのだろうか。いや、きっと考えていたらあんなこと言えない。


「私は口軽いから、私に話したことは筒抜けだと思っていたほうがいいよ」

なんだか、あいつには何も話したくなくなってしまう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?