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世界のすべてがキラキラに見えるとき

世界のすべてがキラキラ見えるときがある。
例えば、あの子と一緒にお出かけした後だ。

お友達の女の子。ちょっと不思議ちゃんだけど、いつも一生懸命考える人。

彼女と列車で30分くらいの場所までお出かけした。
列車を降りて15分歩いたら目的地。
木がたくさんある公園の歩道を通り抜ける。

目的地での用事が済んで、またその道を帰る。
公園のベンチに腰掛けて、一緒におにぎりを頬張る。

ぽかぽかしていて、気持ちがいい。
眠くなるくらいの安心感。
この時点で世界のほとんどがキラキラに見える。
駅に向かう。


友達が、その駅から隣の駅の近くにチョコレート屋さんがあるって教えてくれた。そこも駅からしばらく歩くところにあった。

行く途中、桜が立っていた。
土手にはキキョウが咲いてて、友達がひとつ摘んだ。
摘んだキキョウはチョコレート屋さんにプレゼントしてた。

また駅に着く。
ホームで列車を待つ。もう夕方。

ホームの一番端っこに二人で座る。
「一生そばにいるから一生そばにいて」
二人でぽつぽつ歌って、ぼーっとして、
この時世界のすべてがキラキラに見えた。

バイバイして一人で家に向かう途中もずっとキラキラしていた。


このキラキラがなんなのか、言い表すのは難しい。
近いのは、子どものころ畳の部屋でごろごろしていた時。


私が驚いたのは、彼女と過ごしている時間だけではなく
そのあともキラキラに見えたことだ。

いつもと同じの道でも、全く違うように見える。
彼女は、大きなパワーを持っている。

世界のすべてがキラキラに見える。
それは、本当にキラキラしているものに気づいたからか。
いや、気づけるように誘導してもらっているのか。
そもそも、キラキラなんてしてなくてキラキラに見ているのか。

理由とか原因に本当なんて無くても、
世界のすべてがキラキラに見えるとき、
世界のすべてがキラキラに見えるのは本当だ。

ありがとう、大好きな友達。


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