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「女性が人生を自分で選んでいく権利」を後回しにする この国に住む私たちへ
2022年3月10日、処方箋なしでの薬局販売(緊急避妊薬のスイッチOTC化)の検討が行われ、今回も薬局での販売は先送りになりました…
(私は途中まで視聴していて、体調不良により断念。以降は視聴していたソウレッジメンバーなどの話を踏まえてnoteを書いています。)
緊急避妊薬とは…性行為後3日以内に飲む避妊薬のこと。コンドームやピルなどでの避妊が適切にできなかったときに、妊娠を防ぐための最後の手段です。
「一刻も早く飲むべき薬なので、薬局でいつでも購入できるようにしよう」ということで、(たしか5年前くらいから)検討をされているのです。
しかし、厚労省からは「年度内の結論断念。今後のOTC化についての見通しはなし。」との説明がありました。(検討会前日に記事もでている。)
何より残念なのは、「今妊娠不安で困っている人たちのために、一刻も早く薬を届ける必要がある。」という共通認識がないこと
医師会の参加者からは「もっと調べた方がいいことは?」との質問(厚労省から十分な調査資料の提出があったにも関わらず)
↓
産科婦人科学会の参加者からは「男性の意識調査があるといいですね」との回答。
いまも困難を抱える人がいる、一刻も早く変える必要があること(女性の心と体にまつわること)を、また時間をかけて、男性の意識調査をしてからでないと決められないってこと?
「(緊急避妊薬が薬局で買えるようになった際に)コンドームの使用率が下がるという懸念にエビデンスはあるのか?」という質問
↓
産婦人科医会は「エビデンスはないが、懸念は解決していただく必要がある。」との回答。
ファクトに基づいた議論ではなく、主観による議論に。(WHOからは「無防備な性行動は増えない」とあるにもかかわらず)
緊急避妊薬を薬局で販売することのメリットとして言及されたのは「産婦人科医の負担の軽減」のみ。
妊娠不安を抱えるひと、予期せぬ妊娠によって深く傷ついたひとたちのことは全く言及されていない…?
「緊急避難(誤字じゃないです)の定義から決める必要がある」という話になり、薬局での販売はまた先延ばしに。
もし緊急避妊薬を飲めなくて妊娠したら「出産する」か「中絶する」かの2択以外に 選択肢はない。つまり毎日どこかで起きている「緊急避妊薬が必要な状況」の全てが緊急事態ですが。
「卵が先か鶏が先か?」性教育も緊急避妊薬のアクセス改善も「いますぐに」両方必要
緊急避妊薬のアクセス改善の話になると、「(女性たちへの)性教育が足りてないから悪用されるんじゃないか。正しく使われないんじゃないか。女性の避妊具をつかえるようにすると(男性が)コンドームをつけなくなるんじゃないか。」という話が出てきますが、
まず、性教育は、、、すっっごく大事ですよね!!(わかる)
でも!いま妊娠不安を抱えている人が現実にいて、その人たちにいま必要なのは、まずは緊急避妊薬なんです…!!!
そして、現状、性教育の機会が十分に保障されていないのも、避妊具・避妊薬がすべて高いのも、その影響でコンドームの使用率が50%に満たないのも、妊娠不安を抱える女性たちのせいではないのです…
意思決定をする場にいる、または決定権をもつ立場にいるのは9割以上男性。(ちなみに、学校での性教育の方針を決めるのは校長。校長は9割以上男性。)
それなのに(それゆえ?)、妊娠出産にまつわる心身の負担は女性に集中し、緊急避妊薬は高額なままで、薬局での処方も先送りにされています。
負担は女性に集中する課題なのに、意思決定の場には女性の声が届きづらいってどういうことよ?????????
性知識を得て、緊急避妊薬を知っているのに、飲めない状況にいる子たちがいる
これらの場合、緊急避妊薬を知ってるわけで、飲みたいけど結果的に飲めなかったわけで。性教育が大事なのは言うまでもないけど、知識があってもたどり着けないのは、性教育が問題なのではなくて、アクセス、権利の問題。#緊急避妊薬を薬局で https://t.co/0ffZ3j8ngE
— にじいろ🏳️🌈「10代の妊娠」発売中📕 (@beingiscare) March 11, 2022
↑『10代の妊娠 友だちもネットも教えてくれない性と妊娠のリアル』の著者にじいろさんのツイート
このツイートにもあるように、知識があっても緊急避妊薬を飲めない状況にいる人たちは、「知識」以外のさまざまな課題に直面しています。
大きく分けると、
①8000円〜1万5000円て意味わからん値段が高すぎる
②周囲の人や親や彼氏にバレたくない(いじめやDVなどがあるかも…)
③3日以内に上記の課題をクリアして病院にいくことができない
などです。
薬局で販売する、という方法でこの②と③が解決できる場合があります。
「権力を持つ人の意識が変わる」を期待するのには、もう疲れてしまった
「え、手元に調査があるのに、そのファクトでなく(この場で権力を持つ)あなたの主観で決めてませんか?」
「え、女性の権利に関していま話してるんですけど、いつのまに論点すりかわってませんか??」
と一気一憂してするのに、結構もう、疲れてしまって…
「いや、こんな社会構造おかしいじゃん!!!」って思う人たちだけでお金を集めて、SRHRの保障ための基金をつくれないかなって思っています。いや、つくります。
まずは緊急避妊薬から。そして、いずれはそれ以外の避妊法に関しても負担をしていきたいと思ってます。
今悩んでいるのは、緊急避妊薬を処方したあとにどうやってミレーナや低用量ピルにつなげるか。(そのお金の負担をどうやってするか)
— つるたま (@tsurutama_ALLY) March 12, 2022
日本の女性のSRHRのために、お金を出す事例をもっと増やしたいんだよ、当たり前のことにしたんだよーーー
最終的には、もちろんそれを国全体の仕組みを変えたい!!!!!
んですけど…検討会を聞いた私の気持ちとしては、「今すぐ」意思決定者層の意識が変わるとはやはり思えなくて(非常に残念なことですが…)
「社会が変わるのを指をくわえて待つのは もう無理だ!!!共感する人たちで、まずは目の前の困っている人たちのために仕組みをつくりたい!そして時間をかけて意思決定者層との交渉もしていきたい。」と思っているわけなんです。
twitterで「こんなのおかしい!」って言うことにそろそろ飽きてきた人が、もしいたら、一旦このプロジェクトを読んでみてください…すっ…
緊急避妊薬のクラファンあと2週間、もし達成できなかったら1円も手元に残らない(やばい)んだけど
— つるたま (@tsurutama_ALLY) March 12, 2022
もしそうなったときはどうするかも、具体的に視野にいれて考えないといけない状況になってきた。(もちろん達成するために今できることもやる!!!!!)
その場合でも「まず始めよう。」と決めた。
All or nothingって、基本的には「お金集まらなかったらやりません」ってものなんだけど、
— つるたま (@tsurutama_ALLY) March 12, 2022
ずっと「実現する方法」を考えてて、そして、いまクラファン参加してくれてる人たちの協力があればできるんだ。
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