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中京競馬場へ行ってきました!5:一口馬主日記~いつか俺も馬主に~162

1月30日(日)中京2R。
3歳未勝利、ダート1800M戦に11頭立て。
発走時刻の10:30を迎え、場内にはファンファーレが鳴り響きます。

スマートシートの自分の席について、じっと左手のスタートゲートを眺めていると、4番のシゲルデビルがゲート入りを嫌がっています。

すでにジルバーンをはじめ、大外枠の11番ジャスティンパワー以外の9頭はゲートに入って、シゲルデビルのゲート入りを待ちます。

(あんまり待たせないでー!)

祈るようにシゲルデビルを見つめていると、3度目くらいでようやくゲート入り。程なくして、11番ジャスティンパワーもゲートに誘導されます。

…いよいよです。

ガシャンッ!!

ゲートが開く音が響き、11頭が一斉にスタート!
しかし、ジルバーンは若干行き脚がつかない様子で、いつものように後方から追走します。

(またか…)

これまでの3走すべて、序盤の行きっぷりが全く良くなくて、常に離れた後方から追走する形になっていました。

中京のダートコースは、前につけていたほうが有利、という印象がありますので、もう少し前でレースをしてほしいんですが…

すると、祈りが通じたのか、今回後ろの方ではあるものの、前から8番手あたりで目の前を通過していきます。

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決して好位ではありませんが、それでもこれまでに比べたら大きな進化。
だって、1コーナーを回る頃には、後ろに5頭も従えていたんです!

最初の直線だけで、後方2番手あたりから、7~8番手くらいまで押し上げたようです。

(そんなに早くから脚を使ってしまって大丈夫かな…?)

一瞬不安がよぎりましたが、コーナーを4つ回るコースですし、途中でペースが落ち着くでしょう。そこで脚を溜められればいいのです!

2コーナーを回り、先頭の7番がかかり気味で後ろを離して逃げていきます。
2番手集団の4頭は、少し離れて追走しますが、向こう正面に入りペースが落ち着くと見るや、早くも前に追いつかんとペースを上げ始めます!

逃げている7番に2番が追いつき、2頭が並走して3コーナーを回っていくと、2馬身離れて3頭、さらに4馬身ほど離れて1番、そしてその外からジルバーンが徐々に押し上げていきます!!

4コーナー手前で、先頭は2番、その外から8番と5番がかぶせて3頭が並んだ状態。さらにその後ろから6番と7番の6枠2頭が続き、そのすぐ後ろにジルバーンが追いついてきました。

(手応えはいいぞ…!)

いよいよ4コーナー!
ノリさんは、ジルバーンを外側に誘導しながら、徐々にスピードを上げていきます。…いい感じです!!

ところがっ!
さらにその外を9番がかぶせるように上がってきます!
邪魔です!!ジルバーンの邪魔です!!!!

(やめてー!!!!)

外から被せられてかわされてしまうと、多くのお馬さんはそこで走る気をなくしてしまいます。
直線に入るまで、9番にかわされるわけにはいかないんです!
ノリさんもそれに気づいて、慌ててジルバーンを強く追い出し始めます!

正直、予定よりかなり早く追い出しを迫られてしまった感じですが、それでも外から抜かされるよりかはなんぼかマシです!

ただ、9番も引きません!勝負をかけてきています!

(負けるなジルバーン!!!!)

若干ですが、9番よりもジルバーンの脚色が悪く、前の6番と9番に挟まれるようにして4コーナーを回ってきます。

最悪のパターンが頭をよぎります…(T_T)
両側から挟まれて、行き場をなくしてズルズル下がってしまうのか…

いよいよ直線に入ろうかという瞬間!
前を行く3頭…内から2番、8番、5番と並び、さらにその外に6番が並んでいきます。そして並んでジルバーン、さらに外から9番も並んできて、6頭が横一線に並んで最後の直線!

何とか後ろに下がらずに、ジルバーンも並んで直線に入りました!

そして直線の坂に入るところで、グイッとジルバーンが首一つ前に出た感じがしました!

(こい!コイ!差せ!差せ!差してこい!!)

前で固く組んだ手にさらに力が入ります!
力が入りすぎて、もう腕がしびれていますが、そんなの関係ありません!!

内側の3頭は坂に入ると失速し、外の3頭がヤスヤスとかわしていきます。
その中でも一番前に出ているのがジルバーン!!
坂を登りながら5番、8番をかわしていき、坂を登りきったところで、先頭の2番にどんどん迫ります!!

(よし!こい!差せ!そのまま!)

ジルバーンを両側から挟み込もうとしていた6番と9番を、すでに2馬身以上突き放し、間もなく前の2番を捉えます。

そのとき、もう頭の中は真っ白。
ただただ目の前のジルバーンを目で追うことしかできません。

残り100M付近で、ついに2番をかわします!

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あとはどんどん後続との差を広げて、悠々とゴールインの瞬間を迎える…と思いきや、外から一頭、とんでもない脚色で迫ってきます!

3番です!
ジルバーンよりもさらに後ろから追っていたお馬さんが、前をごぼう抜きしながらすごい脚色で飛んできます!
まさに、前走でジルバーンが見せた末脚の再現のよう…

(でも、もう100Mは切ってるし、大丈夫だろう…)と安心したその時、ジルバーンの脚色が若干鈍ったように見えました。

前にお馬さんがいなくなって、安心してしまったのでしょうか…

(頼む!ジルバーン!もう少し!!!がんばれ!!!!!)

ノリさんも何とかジルバーンを励ましながら、止まりそうになったスピードを落とさないように追い続け…

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3番が1馬身差まで迫ったところがゴール板でした。

次回へ続きます。

以上、鶴岡一之介(鶴)でした。

(画像は、中京競馬場2Rゲートイン完了!の瞬間)

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