キャラクターデザイン制作の流れ( 動物キャラの場合1)
私はイラストレーター・デザイナー・アニメーターとして活動しております。様々やってますが、一番得意且つこれからも一番やっていきたい仕事が「キャラクターデザイン」の仕事です。
私の過去の仕事から、どのようにキャラクターデザインを進めていく
か書いてみます。
今回説明するのはこちらののキャラクターデザインの経緯。
1.コンセプト確認
まずは打ち合わせをして、使う場所やコンセプト内容を確認します。
今回は下記でした。
・YouTubeで配信するショートアニメのキャラクター
・「学園もの」
・ターゲットは特に決めていない(とはいえYouTubeでアニメを視聴する層に受け入れられることが前提)
・主要キャラクターは2人。
→アホな子or欲深い子と、それにツッコミができる子、冷静な子
※のび太とドラえもんのような関係性
・人以外でもいいのでは?
というわけで、人以外のペアのキャラクターだったら面白そうなものを考えました(この企画の時は、私一人ではなく、プロジェクトメンバー皆とアイディア出しあいました。案件によってはここから私におまかせいただくことも可能です)
そして様々な動物ペアや人以外のペアをたくさん提案して検討した中から、上記のコアラとチンパンジーのペアに決まりました。
ちなみに「哺乳類の中で一番アホだと言われている生き物(コアラ)と「哺乳類の中で一番賢いと言われている生き物(チンパンジー)という理由があります。
2.ラフ
コンセプトがある程度わかったら、そこからイメージをふくらませます。
今回はコアラの方が「アホ」「欲深い」などの性格がなんとなく伝わるようにしつつ、それでも愛されちゃう主人公を目指します。
また、「YouTubeでアニメをみる層」=幼児〜20代まで?と仮定し、そこにすんなり受け入れてもらえるよう、等身も、頭と体の割合が1:1か、それに近いイメージで進めてみました。
(この割合で、頭が小さく大人になればなるほど、かわいいキャラ→かっこいいキャラという印象になっていきます。ここについてはまたいずれ別記事で詳しく書きたいと思います)
自分が納得できるところまで書いたら、なんとなく絞ります。
今回絞って残ったデザインはこちら。
ある程度絞ったところで、一旦クライアント様やプロジェクトメンバーと相談します。さまざまな意見がでましたが、
・「学園もの」とすぐにわかる
・顔の印象
など理由で、AとIをベースにさらに、他デザインの良かった要素を混ぜたりしながら、詰めていくことになりました。
3.色つきラフ
今度は色をつけてみながらさらに絞ります。
この時に下記のことも考えます。
・主線のあるなし(ある場合は線幅も検討)
・色調
・テーマカラー
今回はターゲットが比較的幅広いことなどを考え、キャラクターも
・シンプル
・
色数は2〜4色に絞るようにしています。
そして出来上がったものがこちら。
(ちなみに、ここから作業はillustratorCCに移行します)
なんやかんやと試行錯誤を繰り返してました。
これらを絞って完成したものが完成デザインになります。
こちらのキャラクターは現在は下記のように表情豊かに動いております。
アニメーションはAftereffectsを使用。illustratorとAferteffectsは相性ばっちりですので、今後動くキャラクターを作り方には絶対おすすめの具みあ合わせです。
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