鶴木次郎

博士(歯学)修士(経済学)歯科技工士 医療法人勤務

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最近の記事

和歌山県内の雨乞いについて

    • 【架空の話】・其の16

      【架空の話】 ほかにも、これに似たハナシはいくつもあるが、現在の兄は、洋服よりもバス釣りや自動車の方に興味が向いているようであり、私がK県に行く前に一度、訪問してみようと思った。この訪問については、また別の機会に書きたいと思う。 さて、初夏に編入試験の合格発表があり、そこから続く盛夏、晩夏は、論文作成のための調べもの、指導教員への研究経過報告、ドラフト執筆、そしてアルバイトに多くを費やし、季節を感じる余裕はなかった。 また、ドラフト執筆時にあらためて気が付いたことは、以

      • 和歌山県西牟婁郡すさみ町の岬からの景色 *下の発光体正体は不明です。

        • コロナ禍以前の東京

        和歌山県内の雨乞いについて

          雨の東京タワー

          雨の東京タワー

          【架空の話】・其の15

          【架空の話】 先日受けた説明によると13:00からHPにて掲示とのことであり、時刻を過ぎ、更進ボタンを押してみると、学科毎の合格者の受験番号が掲示されており、口腔保健工学科の欄を見てみると、果たして、そこには一つだけ番号が掲示されており、それは私の受験番号であった・・。 とはいうものの、いざ合格してみると、その実感らしきものはなく「そうすると、生まれて初めての引越しを経験することになるが、どうしたものか・・。」といったことの方が気がかりになり、そこで、すぐさまBにメールを

          【架空の話】・其の15

          【架空の話】・其の14

          その日帰宅したのは24:00少し前であり、久しぶりの飛行機による移動、また何より、生まれてはじめての編入試験で疲れたのか、この日もストンと寝寝つくことが出来た。翌日の講義は2限目からであり、余裕があるが、修士(博士前期課程)2年目になると、履修科目の状態は、大体、このような感じになるのではないだろうか・・。 さて、翌日の講義に出席し、その後、あまり人に会わないように一人で学食テラス席に座り、岩波文庫版の カレル・チャペック著「山椒魚戦争」での山椒魚と人間の戦争が始まるくだり

          【架空の話】・其の14

          【架空の話】・其の13

          【架空の話】 案の定、この講義室は、さきほどのK101号室の半分程度の広さであり、普段使用している机・椅子は端に片付けられていたが、そのうち3つの机と椅子が私の前に並び、それぞれに面接者が座り、こちらを見ていた。ともあれ、そこで面白いと思ったことは、彼等全員が白衣を着ていることであり、私はこれまで、こうした面接の場に立ったことがなかったため、そうした光景が著しく新鮮であったのだと思う・・。 さて、こうして3対1の面接が始まったわけであるが、先ず私が受験番号と氏名を名乗り、

          【架空の話】・其の13

          【架空の話】・其の12

          【架空の話】 翌朝は昨晩目覚ましをセットした時刻に起床し、身支度を整えて、朝8:00にはホテルをチェック・アウトした。このまま現地に向かえば、おそらく8:30頃には到着するが、現地での集合時刻は9:30であることから、かなり時間が余ることが予想された。そこで昨日見つけた大学近くのファーストフード店で少し待てば良いと考え、そのまま大学に向かった。案の定、現地には8:20過ぎには到着し、大学の様子を覗うと、編入試験の案内看板は掲げられていたものの、それらしき人の気配は見受けられ

          【架空の話】・其の12

          架空の話・其の11

          【架空の話】 私は川沿いに建つ銅像に近づき、傍らの説明碑文を読んでみた。碑文は左側に日本語、中央に日本語で記された年譜、そして右側は英語にて記されていたが、左右の説明文章を比べながら読んでいると、さきほどまで英論文を読んでいた影響からか、何やらブツブツと口に出していることに気が付いて我に返った。ともあれ、そこで興味深いと感じたことは、碑文最後に、この方の死を当時、ロンドン・タイムスが報じていたことを伝えている点である。 そして銅像から離れ、川を渡り、なおも先に進むと、さきほ

          架空の話・其の11

          架空の話・其の10

          【架空の話】 時刻は13:00を少し回り、空港では、体調不良のためコーヒーを少しだけ飲飲んで昼食を食べていなかったことが、ここに来て思い出された。 そこで、食事を摂る場所を探すべく、Tのアーケード街を歩いていると、早速、いくつかの全国チェーンの飲食店が目に入ってきたが「初めての土地で、どこでも食べられるものを食べても・・」と「明日編入試験なのだから、ここは大人しく食べ慣れたものを・・」といった二つ考えの葛藤が生じ、とりあえず、このまま、何かに出くわすまで歩いてみようと、その

          架空の話・其の10

          架空の話・其の9

          【架空の話】 さて、いざk空港に降り立ってみると、地域独特の空気というのだろうか、そうしたものが湿気と共に五感に迫り、はじめて、違う場所に来たという実感を与えてくれた。ともあれ、ここで私が初めに得た感覚は、それまでの経緯からすると、若干ベタな表現となってしまうが「何だか懐かしい」といったものであった。 飛行機を降りてしばらく経っても、耳奥の痛みと体のフラフラした感じは残り、空港ロビーにあるコーヒー店にてしばらく休憩をとった。とはいえ、これらは飛行機に乗ったことによる一時的

          架空の話・其の9

          架空の話・其の8

          【架空の話】 また、去る12月に指導教員のご自宅で開催されたクリスマスパーティーの際、ご自宅前に目印として帝政ドイツの軍艦旗が掲げられていたが、あれは冗談であったのか真面目であったのか未だに分からない・・。 さて、ハナシは横道に外れてしまったが、以上のような経緯を経て、どうにか出願書類一式を作成して無事に期限日までに郵送することが出来た。その後、1週間ほどしてから受験票が郵送されてきたが、それを開封し、受験票に貼りつけられた自分の顔写真を見た時「ああ、もう戻れないな・・。

          架空の話・其の8

          架空の話・其の7

          【架空の話】 しかし、山椒を調味料として用いる文化が、日本以外にあったことに驚き、そしてまた日本も元来、東アジア文化圏に含まれることを身(味)を以て感じた。 そこで夕食を摂り終えた後も、しばらく、さきの会話の続きをしばらくした後に店を出て、それぞれ帰路についた。私が帰宅したのは21:00過ぎ頃であったが、家族は夕食を終え、それぞれ居間のいつもの場所にいた。「ただいま。」と声を掛け、居間に入ると母親が「ちゃんと先生に御礼を言った?」と少し鋭く聞いてきたため「ああ、もちろん丁重

          架空の話・其の7

          架空の話・其の6

          【架空の話】 「診療の後片付けを終え、二人の出掛ける準備が整うのを待ち、商店街を少し歩き、先生の行きつけであるという中華料理店に入った。この中華料理店のウリは、本場四川風の麻婆豆腐とのことであり、全員その定食を注文し、さらに先生は生ビールを注文した。Cさんと私はウーロン茶を注文し、辛いことが予想される麻婆豆腐に備えた。 全員の飲み物が揃ったところで、軽く乾杯をしてハナシに戻った。先生はCさんに「どうですか、こちらの生活には慣れましたか?何かあったら気軽に云ってくださいよ。」

          架空の話・其の6

          架空の話・其の5

          【架空の話】 「ともあれ、話は私の方から切り出した。「やあ、今日はありがとう。それで、そっちの最近の調子はどうだい?」するとBは「うん、まあこっちは相変わらず色々と動いているよ。昨日、電話で話したと思うけれども今度、面接で一度K県に戻らなければいけなくなって飛行機代がかかってしまうのが嬉しいけれども予想外に大きな出費だね・・。それで、例の専門職大学のハナシだけれど、丁度良い機会だったので実家に問合せてみたら、その歯科技工士学科は、たしかにあまり人気がないみたいだね・・。あと

          架空の話・其の5