ハイパー・スタンプ・クリエーターとして生きる(生きない)
世の中本当に何が起こるか分かったもんじゃありません。
まさか私がLINEスタンプを作ることになるなんて…。
きっかけは、某フォロワーさんからのリクエストでした。
しかし、そもそもの始まりはこのツイートです。
これ以降、自分でも笑っちゃうくらい下手な絵を、不定期でツイートしていました。
クイズを出してみたり・・・。
動画にしてみたり・・・。
あの名画を心の残影だけで描いてみたり・・・。
今では多くのいいねがついて、本当にありがたい限りです。
『豚もおだてりゃ木に上る』とはよく言ったもので、皆さまからのいいねと、前出のフォロワーさんからのリクエストで、本気でLINEスタンプの制作について調べ始めました。
・LINEスタンプは、8個/16個/24個/32個/40個からクリエーターが何個作るかを決める。
・LINEスタンプの報酬は1個あたり35%(今回は120円で販売なので、42円/個?)
・報酬額が1000円を超えないと引き出せない。
・1個もスタンプが売れないクリエーターの方がほとんど。
・多い人は10万個以上を売り上げている。
ここに至って、私は一つの決意をします。
【スタンプを創るとしたら40個。質で勝負できず、価格が決まっているのなら、量でカバーせざるを得ない。】
約40年間生きてきて、いろいろな人生経験も積み、いつしか私は消費者側として『量より質』を重んじる側の人間になっていました。しかしここで初めて提供者側として立ち、価格は決められ、実力以上の質を発揮できない土俵で、私は『質より量』を選びました。
だって、うまく描けないんだもん (ρω< )⌒☆。
それからは悪戦苦闘の毎日です。
デジタル画ですから、PCのペイントソフトで描いてみたり、kindleにお絵かきソフトをダウンロードして描いてみたり・・・。チャレンジはしてみるものの、にっちもさっちも行きません。
ところが前回のインク氏とのコラボレーション記事を見返して、ふと単純なことに気づきました。いつも通り紙に描いて、スキャンしてデジタル化すればいいということに。
本当に無駄なことってないものです。
早速、正方形のブロックメモを購入し、毎朝少しずつ描き始めます。
そしてまた私は壁にぶつかります。
私の画力では、普通の挨拶系スタンプ『おはよう』も『ありがとう』も同じ構図になってしまうのです。私は手を挙げるか下げるかの絵しか描けません。
例えばこんなふうに…。
さらに、一人で40種類の構図を考えるのは難しいと判断し、慣用句をそのまま絵にするという奇手を打つことにしました。
購入された方が使いにくいのは百も承知です。しかし、出番の少ないバイプレーヤーの存在は、あらゆる場面で必要なものです。
今回のスタンプは、そうしょっちゅう使えるものではないと思います。実際、スタンプ作成の中間報告時に「こんなスタンプが欲しい!」等の声も頂きました。
ただ私は、私が創った初めてのスタンプを、使いにくいこのスタンプを、愛をもって世に送り出します。
どうかご購入された方は、このスタンプをかわいがってやってください。たくさんスタンプを持っている方は、このスタンプの存在自体を忘れてしまうかもしれません。でも、ふと思い出す時があるはずです。いつか必ず、ビシッと会話の中でハマる瞬間があるはずです。
慣用句ってそういうものです。
そして、ビシッとうまく使えたら、ちょっとだけその日の自分を褒めてあげてください。それはあなたの一日にちょっと『心の余裕があった』っていうことなんです。
慣用句って心に余裕のある時にしか出てきませんもの。
そんな心に余裕のあった一日に、私の創ったスタンプがご一緒できたなら、嬉しいなぁ。
今回のスタンプは120円です。缶コーヒー1本分の価値です。
このスタンプは、なんだかんだいつも頑張っている、そんな人を労いたくて創りました。
私からの『はい、お疲れさま。ありがとう。』の気持ちです。
上手な絵を見て癒やされるなら
下手な絵もまた癒やされる
詠み人:ハイパー・スタンプ・クリエイター 鶴亀地蔵
※ちなみに、フォロワーさん299人目の記念ツイートの答えは『ピ○チュウ』です。
※スタンプはこちらで販売しています。
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