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@黎明学舎 活動報告会

久しぶりにnote書いてみます。

2年間お世話になった元校長に村上に挨拶に行き、その帰り道のスターバックスで活動報告会のプレゼンテーションを作っていました。

高校魅力化プロジェクトの一員として取り組んだ3年間でしたが、入学生徒数というシビアな数字で言えば、21⇒20⇒17と、漸減するという結果に終わり、数字的な成果は残せませんでした。
3年間の変化で言えば、令和2年度からコミュニティスクールが始まり、令和3年度には寮運営がスタートしています。
また、地域みらい留学ばかりではなく、地元中学の総合学習との連携も令和4年度にはかなり話が進んできており、その成果が数年後に現れることを期待しています。

引き続き、魅力化プロジェクトには側面から関わっていきますので、関係者の皆様、よろしくお願いします。

活動を簡単にふりかえると
令和元年:リサーチと「探究」の探究、チームづくり
令和2年:コミュニティスクールと授業参画、地元中学へのアプローチ
令和3年:寮運営開始と授業における地域連携強化

と、こんな感じになります。
令和元年、「高校魅力化」初心者だった私は、まずはリサーチから始まりました。そもそも「高校魅力化」とは何なのか、なぜいま文部科学省は「探究」って言っているのか、地方自治体はなぜ高校を支援するのか、そんなことを先進地を視察したり、文部科学省の資料を読んだり、教育委員会や地域の方々から話を聞いたりしながら、私なりに「探究」した1年間だったと思います。

探究の結果、高校魅力化の鍵は「授業の魅力化」にあると結論しました。

高校魅力化の3つの柱と言われる
1 公営塾の設置による学習支援
2 寮の設置、全国募集による生活支援
3 授業の魅力化による探究支援

ここで、注意しなければならないのは、1と2はある程度自治体が主導権を持っているが、3の授業の魅力化だけは、高校(教員)側にほぼ主導権があり、学校外の公営塾スタッフはサポートでしかないということです。

転機となったのは、令和2年度のコミュニティスクール指定でした。コミュニティスクールとは、簡単に言うと「学校運営協議会」の導入による地域住民の学校運営への参画です。

令和2年4月、学校運営協議会に先立って、地域団体「阿賀黎明探究パートナーズ」が発足。高校の授業支援に特化した任意団体です。

2年「地域学」から生まれた空き店舗改装プロジェクトで活動する生徒たち

令和3年度の2年「地域学」において、パートナーズの理事でもある阿賀まちづくり株式会社の高橋眞也社長と取り組んだ「まちづくり」チームは、実際の空き店舗を掃除・改装し、中高生のたまり場をつくる、と題して、活動し、授業中だけではなく、現在もオープンに向けて動いています。

※4月17日、本日23:59までまでクラウドファンディングに挑戦しています。応援よろしくお願いします!

高校生と地域の人の関係は?
僕は「リレーショナル・アート領域の現代の美術家」を名乗っているので。そのあたりの観点から言えば、高校生と地域の大人は、新しく未来を見つけ、創っていく「伴奏者」である、ということです。

新型コロナウイルスにより世界が一変してから2年。僕たちは「未来」そのもの、直線的に進んでいく「未来」そのものを失い、同時にこれまで支えてきた「目標設定-達成」の価値と枠組みが揺らいだのです。

「未来」はもはや存在しない。いや、もしかしたら工業社会の終焉とともに僕たちはすでに「未来」を喪失していたのかもしれません。

だから、創るしかないのです。そして、ひとりで創らなくてもいいのです。だれかと一緒に、見つけ、つくっていく。そしてそれは唯一の答えではなく、ひとつの仮説にすぎない。

だから、「やってみる」しかない。やってみて、結果が出て、ふりかえって、次の仮説を立て、またやってみる、その繰り返しによってのみ、未来は創られていくのです。

僕がこの阿賀町で高校魅力化プロジェクトに携わった3年間は、とても楽しい日々でした。それは魅力化プロジェクトが「マーケティング」であり「組織&コミュニケーションデザイン」であり、なおかつ「教育」プロジェクトだったからです。

1 マーケティング
  高校生や15歳にどのように届けるか?
  「高校魅力化」の本質的な価値は?

2 組織デザイン&コミュニケーションデザイン
  学校、教育委員会、地域の大人、スタッフ
  をデザインするには?

3 教育
  これからの教育はどうなっていくのか?
  大学生のアイデンティティ危機をどう超えるか?

これ全部、僕のど真ん中の関心分野だったのです。
こんな楽しい舞台を与えていただいた阿賀町の皆様に深く感謝いたします。ありがとうございます。

引き続き、側面より魅力化プロジェクトには関わっていきますのでよろしくお願いいたします。

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