敦賀が大切に守り続ける伝統と誇り
こんにちは☺敦賀観光協会のますだです。
突然ですがこちらのお写真をご覧ください。
今から53年前、昭和42年の貴重な写真。
たくさんの人ですね。皆さんが手に持っているものは…そう、敦賀のお盆の行事「とうろう流し」のとうろうです。
8月16日に毎年開催される敦賀の夏の風物詩「とうろう流しと大花火大会」
今日はこの「とうろう流し」の歴史についてお話させていただきます。
現在は13,000発の大きな花火大会が注目されていますが、もともとは戦没者慰霊のために始まったお盆の行事です。
第一回は戦後間もない昭和25年。
花火が打ちあがったのはとうろう流しが始まった数年後と聞いていますが定かではありません。
(ご存じの方いらっしゃいますか?)
こちらは昭和29年の写真
この時には花火が打ちあがっています。
海に浮かんでいるとうろうがとっても綺麗!
まるで光の絨毯です✨✨✨
当時は今と違って街灯などの明かりも少なかったから余計にきれいなのかもしれませんね。
敦賀市に残っている昔の写真をいくつか。
名付けて
\ とうろう流しと大花火大会写真記念館 /
【昭和29年】
【昭和35年】
第11回の看板。
開始時間「夕刻」というのがいいですね。
毎日盆踊りやダンスパーティーなどが行われています。
シャトルバス?臨時バス?
【昭和40年】
【昭和45年】
白黒ですがとっても綺麗だったことが伝わる写真の数々。
当時の歓声や盛り上がる様子が浮かんできますね。
さて、この写真に戻りまして
よく見てみると、小さい子どもさんが多い事に気付きます👀
きっとご両親やおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に来て
「ほら、あんたはよ流してきねま」
なんて言われたのかな~と想像してみたり。
みなさんどのような想いでとうろうを流されているのでしょうか。
お話を伺ったのは敦賀観光協会の増田会長、御年81歳。
会長は小さい頃、毎年8月16日は家族みんなで歩いて気比の松原に行きとうろう流しをしていたそうです。
小さい頃なので正直とうろう流しの意味を深くはわかっていなかったけれど、家族に言われてとうろうを流すときはご先祖様の事を想いながら流し、その時の想いというのは大人になった今でも忘れないと言いいます。
「大人になり都会に出た人も、小さい頃気比の松原でとうろう流しをした事はふるさとを想う気持ちとしてずっと残るものだと思う」
と言っており改めて敦賀の人にとっての「とうろう流し」は特別なものなんだと考えさせられました。
この「とうろう流し」は戦後まもなく、着る服や食べるものも十分になく生きていくことが大変だった時代に、ご先祖様を敬う気持ちを大切にしていた敦賀の誇りです。
現在はこのとうろうも材料・作り手不足により形を変えていますが、流す人の想い、関わってきた人々の想いは始まったころから今もずっと変わりません。
改めて、私たちがこの敦賀の大切な伝統を守り受け継いでいかなくてはいけないなと感じます。
皆さんも、とうろう流しと大花火大会にまつわる思い出やエピソードがありましたらぜひ聞かせてくださいね。
をつけてSNSに投稿してください✨
次回はとうろうの台座となる”さんだわら”を長年作り続けてきた木戸せつ子さんにお話を伺ってきましたので貴重なお写真とともにご紹介したいと思います。
読んでいただきありがとうございました☺
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とうろう販売日時
令和2年8月16日(日)10:00~18:30
※尚、本年の協賛寺院による読経の読唱は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、来場者および協賛寺院の皆様の安全確保のため、開催時間についての公表は控えさせていただきます。
販売場所
松原小学校体育館横(松原公園入口)
個数
2,000個(組み立て済み1,000個/組み立てキット1,000個)
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