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ヒトリエ HITORI-ESCAPE 2024〜10-NEN-SAI〜 day2 🟦 ライブ感想



整番は470番台。昨日と比べるとかなり前の方を確保。フロアは昨日赤だったのに対し、本日はやはり青🟦。

2日目の開演前の様子


19:01頃、暗転し昨日と同様のSEが流れるとメンバーが登場した。

1曲目 「センスレス・ワンダー」
いきなりアノセッションが始まる。昨日だけでなく従来ラストが定番であるこの曲から始まるって……。そしてオーディエンスがステージに向かって押し寄せる。ライブハウスってこれだよな。

2曲目 「darasta」
day1で「さらってほしいの」を演奏したから、どこかで来ると思っていたがセンスレスの次だった。どよめきに近い悲鳴が鳴る。
ダラスタッタ〜のところになるとシノダさんから「歌え!」の合図とともにシンガロング。この日もセトリヤバいな…。

3曲目 「curved edge」
満を持して3人体制になってから最初に出したシングル曲。とにかくかっこいい。この曲にはプライドとか決意みたいなものを感じる。曲が終わると シノダさんから「よっしゃ!」という声も溢れる。

4曲目 「ゲノゲノゲ」
直近のアルバムからゲノゲノゲ。ムロフェスでも聞いたけど中毒性半端ない。1回聞いたら絶対に忘れない。そしてシノダさんのがなりも痛快。今日も絶好調。

5曲目 「風、花」
緩急をつけるかのように風、花。昨日は1曲を除いてwowaka曲だったのに対して、3連続でシノダ曲。こう聞くと3曲ともジャンルが違うしホントに引き出しが広いなと痛感する。
そしてイガラシさんが中央に来て煽る!

MC 「お集まりいただきありがとうございます。10周年…迎えました、私たちこそがインターネットから来ましたヒトリエです!」

大歓声と拍手の嵐。この日もまた拍手がなかなか鳴り止まない。
day1でもやった 10周年!のコーレスをこの日もした。

しばらくするとシノダさんが「喋りすぎたわ…次の曲やろ」と言うとギターを持たないまま暗転する。

6曲目 「SLEEPWALK」
ギターを持たずハンドマイクならば、やっぱりSLEEPWALKだった。悲鳴に近い歓声が上がる。やっぱりこれも名曲だよな〜。シノダさんが下手に行きイガラシさんの肩に腕をかけていたのが印象的だった。

曲が終わると、
「2024……えぇ、ややこしくなるんだけど全く新しい曲をやります。」↪︎大歓声

7曲目 「新曲」(初披露)
めっちゃオシャレ。これまたシノダさんがハンドマイクで歌い上げる。SLEEPWALKに少し似てる気がする。こんな曲も作るのか…ほんとに底知れない、ドンドン進化してる。

歌い終わると 「めっちゃオシャレじゃない? 誰が作ったと思う…?」

\シノダー!/ \ユーマオ!/ \イガラシサーン!/ とオーディエンスによる大声で発表大会が始まる。

それに対しシノダさんは「……誰でしょう」と明かさないままであった。(後に分かる)
「今のが2024年ヒトリエの最初の新曲です。次はヒトリエとして作った最古の曲をやります。」

8曲目 「カラノワレモノ」
ヒトリエ最古の曲のいったらカラノワレモノしかないわけで、イントロからジャンプするフロア。やっぱりこの曲がヒトリエで1番好きかもしれない。曲調もだが、ジャンプするフロアを見ると……なんだか心地よいのである。

9曲目 「るらるら」
ギターセッションが始まると、るらるら。前回のHITORI-ESCAPEで泣きそうになったこちらも歴史のある曲。赤と青の照明が交互に光る。赤と青という公演名を思い出させるかのように

10曲目 「フユノ」
イガラシさんがベースを持ちかえる。one-Me Tourでも聞いたギターの音色が聞こえてくる。しばらくしてピアノの同期音が聞こえると大歓声が。この曲での照明もあって、とても青い🟦空間になってたな。

曲が終わるとシノダさんは先日ローンで購入したテレキャスターの話を
「ピックバックをハムバッカーにしてるので…(早口)……まぁ攻撃的な音が出るんだという風に理解しております。 ここからは攻撃的な曲が続くので、皆さん、どうぞ、ご自愛ください」 と言うとそれに呼応する拍手が👏

11曲目 「LACK」
ヒトリエは攻撃的な楽曲が多いが、その中から選ばれたのはLACK。流石に誰も予想出来ておらず、どよめく。この曲はどこか冷たいイメージを持つ、青だなぁ。
"あなたのこと忘れずにいれるはずと 疑わないよ"

歌い終わると「2024初の悪意をお届けします」

12曲目 「ジャガーノート」
テレキャスターからいつもより歪で荒々しい音が鳴り響く。最高にかっこいい新曲(もう新曲と呼べないかも…)ジャガーノート。
イガラシさんが中央で手拍子をするようにと煽る。イガラシさんの煽りカッコよすぎる…。

演奏後、「10年に比べたら…短いもんだが…貴様らを貫くには圧倒的な力を持つ3分29秒!」という口上が。
勘のいい人は「10年に…」辺りから察しており、笑い声も聞こえていた。

13曲目 「3分29秒」
代表曲と言ってもいいんじゃないか。シノダさんの口上通り、3分29秒間フロアに居る者は目まぐるしい攻撃的なこの曲に貫かれるわけだ。
2番の「なろうとも そうしたいとも 思いませんなぁ!!」という所、熱かった。

14曲目 「ハイゲイン」
聞いたことのある小セッションからハイゲイン。シノダ曲で個人的に1番好きな曲。
1番の"いつだって最前線だった"のあと、シノダさん「歌え!」のあとのシンガロング。
ちょっと凄すぎて、声量だけじゃなく、バンドとフロアのエネルギーがぶつかり合ってとんでもない化学反応が起きたぞ…みたいな。
とにかくハイゲインは心が震えた。

シノダさんは声を震わせながら「すげぇわ。ありがとう」というと、少し俯く。シノダさんの長い前髪で涙こそ見えなかったが、感極まってるように見えた。

「このためにハイゲインっていう曲を作ったんだよ。」

2021リリースしたこの曲は、コロナ禍真っ只中ということもあり「声出しなんて以ての外」であった。

「なんかようやく今日、初めてハイゲインっていう曲が完成した気がするわ。ありがとね。」

コロナ禍は誰しもが立ち止まった時期、ヒトリエが活動を続け曲を出し続けライブをし続け、それがどれだけファンを救っただろうか。それを考えるだけで胸が熱くなった。

シノダさんは「感無量です。」と締めくくったが、それはフロアにいた皆が思っていたことだと思う。やはりこのバンドとファンの絆はどこよりも強固だ。
続くMCは昨日と内容はほとんど同じだが、昨日のように笑いながらではなく神妙な面持ちで話した。10年経ったけど一瞬じゃなかったこと、リーダーが居なくなったけど追悼会でフロアからエネルギーを感じたから、みんなでリーダーの曲を共有するための空間を作る必要があると思ってバンドを続けた。そしたら5年経ってた。この10年は4人の10年であり、フロアにいる人、今日来れなかった人、少しでも曲を聴いてヒトリエに関わってくれて人みんなの10年である。と語った。
「これからはリーダーの曲やる。」

15曲目 「青」
やはりここで青。この曲のために青🟦にしたんじゃないかと勘繰ってしまう、wowakaさん自身のことを書いた歌。特別な歌。シノダさんの歌声が力強くも繊細で儚かった。イガラシさんはフロアのずーっと奥を見ていた。

16曲目 「アンノウン・マザーグース」
「wowakaより愛をこめてアンノウン・マザーグース」とお馴染みのコールからのシンガロング。ピンクの照明が印象的。ヒトリエのフロアには海外の人がかなり多い。海外の人も日本人も関係なく全員を巻き込んでのシンガロングには毎回鳥肌が立ってしまう。

「次で最後の曲です!ヒトリエでした!ありがとうございました!!」

セッションが始まる。ギターソロで分かった。ずっと聞きたかった曲だ。

17曲目 「ローリンガール」
名曲中の名曲。wowakaさんを知った曲。これが無かったらココに居なかったかもしれない。この曲が繋げてくれたんだ。勝手かもしれないけどそう思ってしまった。もう1回!もう1回!と叫んだ、2019のマジミラなんかも思い出して涙が止まらなかった。

本編が終わると直ぐにアンコールを求める手拍子と「もう1回!」の声。ローリンガールのあとに「もう1回!」と言うとなんだか目頭が熱くなりそうで出来ずに手拍子だけした。

MC
day1同様、10年後のセンスレス・ワンダーのタオルを掲げる。昨日は「このタオル以外掲げるな」と言ってたけど、「今日はこれじゃなくても掲げていいよ」

「10-NEN-SAIは今日で終わりじゃなく始まりです…始まったなぁ…。これからまだまだ情報出るからヒトリエのオフィシャルSNSのフォローをしろ。俺もフォローしろ。俺の日記にいいねしろ」
というとXの日記の話に
「日記書いてるんですけど、ここにいる数といいねの数が合わないんだよなぁ。この中に俺の日記をいいねと思ってない奴がいるな笑 」

ゆーまおさんはコールアンドレスポンスで存在感。イェーイ!(イェーイ!)やったー!(ヤッター!)10年だー!(ジュウネンダー!)と言うように。楽しかった。
10年について問われると、「2人がどうか分からないけど、俺はスルッとヌルッとって感じだったからな。」と言葉少なだった。
コールアンドレスポンスについては「シノダの十年祭!と被っちゃダメだと思って笑」
それに対してシノダさんは「はっぱ隊かと思った」
イガラシさんは「感動した。なんかヒトリエに明るいキャラがいてよかったと思う。1曲分の価値があった。」とそれぞれ見解を示しフロアからは笑いが起こる。

7曲目の初披露の新曲について
ゆーまおさんが「誰作ったと思います?……イガラシです!」と言うとフロアは大歓声に対して、シノダさんは驚いた表情を浮かべ「言っちゃうんだ笑笑」
ゆーまおさんはシノダさんを予想する声が少なかったためと言うと、すかさず「俺の作る曲がオシャレじゃないってことか」と反撃。
いやいや、そんなことないでしょ。
「(イガラシさんが)なんかオシャレな佇まいしてますもんね。どうなのオシャレな人、10周年」

するとイガラシさんは「10年経っても変わらないことがあります。 シノダは楽屋のソファーとか机に物を置くからスペースを取りすぎている。(とても要約した)」
\成長!/ \のびしろー!/と愛のあるヤジが飛ぶ
「去年リキッドでやった時、『俺、スペース使いすぎてんな…』って気付いて、9年目で人って気づくんだって。でも昨日見たら全部使ってました。」という思わぬイガラシさんからの口撃に、シノダさんはどこか恥ずかしそうに笑ってる。

楽器を持ちそれぞれ定位置に着くと、「日々成長、日々精進…日々感謝…ううぅ…  それから逃げるためにロックバンドを始めました笑」

シノダさんが「そろそろアンコールやろうか。」と言うと再びフロアに緊張感が戻る。
「ヒトリエより愛をこめて ステレオジュブナイル!!」

E.C 「ステレオジュブナイル」
誰かが言ってたが、ステレオジュブナイルは希望。本当にそう思う。サビで虹色になる照明が10周年をお祝いしてるかのように綺麗だった。
「こんなの聞いてくれるのお前らだけだ!!」と叫ぶ。
"愛せない自分を愛せないまま何年経ったっけ どうでもいいよな このまま行くよ" ヒトリエがこれからもヒトリエとしてやってくれると信じさせてくれる。

演奏が終わり、締めると思ったのも束の間、暗転。レーザービームのような照明が後ろからステージを彩る。どよめく

9/15 日比谷野音 と言う文字が投影されると歓喜の悲鳴が。
締めるとともにシノダさんから「皆様!日比谷野音でお会いしましょう!!」

嬉しかった。また生きる理由ができた。

終演後のステージ

ヒトリエを知りながら、「ライブ行きたいけど、いつか行けるといいなぁ」で先延ばしにしてしまったことをずっと後悔していた。
2023のムロフェスでライブで初めてヒトリエを見て、ツアーにも行き、今回の2daysを見て、後悔でなく、ヒトリエを知れてよかったと心の底から思った。
ヒトリエを話す上でwowakaさんは切って離せない。私もwowakaさんから知った1人である。でも4人の時とか3人になってからではなく、ヒトリエは変わらずカッコイイから大好きなんだな。
10周年をお祝いすると共に、感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。


セットリスト

1.センスレス・ワンダー
2.darasta
3.curved edge
4.ゲノゲノゲ
5.風、花

6.SLEEPWALK
7.新曲(イガラシさん作曲)

8.カラノワレモノ
9.るらるら
10.フユノ

11.LACK
12.ジャガーノート
13.3分29秒
14.ハイゲイン

15.青
16.アンノウン・マザーグース
17.ローリンガール

e.c. ステレオジュブナイル



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