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ヒトリエ HITORI-ESCAPE 2024〜10-NEN-SAI〜 day1 赤 ライブ感想


センスレス・ワンダーでメジャーデビューを果たし、今年で10周年を迎えたヒトリエ。1/22には「10年後のセンスレス・ワンダー」を発表した。
そして1/23,24は2daysで恵比寿リキッドルームにて10周年を祝う10-NEN-SAIを開催。
初日が赤🟥、2日目が青🟦ということだけしか発表されていないため、公演内容も予想するのは難しく非常に楽しみにしていた。
その初日の赤🟥の感想を書き殴る。

※公演内容の記載は多少異なるものもあるかもしれません



当日の整理番号は700番台、物販開始4時過ぎ頃に並ぶもほとんどソールドしてしまうほど、このライブに対する思いはそれぞれ格別だ。
入場すると公演名「赤」🟥にちなみ、赤い照明が包んでいた。


開演前の様子


開演時間19:00 少ししてからSEが流れる。
チカチカと点滅する照明の中、上手からシノダが走って現れると他のメンバーはゆっくりと歩いて登場。なかなか拍手が鳴り止まない。

1曲目 「Sister Judy」
イントロが流れると会場に電流が流れたかのように歓声と同時に手が上がる。1枚目のアルバムの1曲目のこの曲はある程度予想はできたが、それでも熱気ががる。

2曲目「モンタージュガール」
Sister Judyが来たらその次はモンタージュガールなわけで、分かっていてもカッコイイ曲繋ぎに酔いしれた。この曲と出会ったのは11年も前の話だが、その時の衝撃がフラッシュバックした。

「えぇー、新年明けましておめでとうございます。メジャー10周年目のヒトリエです。」とシノダさんが挨拶する。

3曲目「日常と地球の額縁」
モンタージュガールが終わると直ぐにゆーまおのドラムからビートが、そして流れたのはwowakaさんがボカロとしてもヒトリエとしても発信した 日常と地球の額縁。2011年にニコニコ動画にて聞いてから大好きなこの曲。ヒトリエとして出された時の嬉しかった思い出、十年祭で聞ける喜び、色々な思いが絡み合って目頭が熱くなった。

またしても拍手がなかなか鳴り止まない。シノダさんが口に手を当て🤫 「ん!」と後ろに指を指す。次の曲やるから静かにしろと言わんばかりに

4曲目 「Loveless」
歌い終わるとシノダさんがギターを置く、手拍子が聞こえたらLoveless。2番を歌い終えるとシノダさんが再びギターを持ちギターソロ。3人になって変わってしまうことはあれと、シノダのギターソロは相変わらずカッコよくて胸を突き刺してくる。

5曲目 「Namid[A]me」
Lovelessに引き続き、ai/SOlateからNamid[A]me。Lovelessから少しスピードを落とす。フロアも肩を揺らし一気にダンスフロアになる。

6曲目「さらってほしいの」
フロアがどよめく。1stシングル「センスレス・ワンダー」より、いわゆるB面曲。10年後のセンスレス・ワンダーを出したのだから演奏する可能性はあると思ったが、流石に驚いた。
周りには泣いてるオーディエンスもちらほら。

MC
「いやぁ、このあととんでもない曲ばっかり続くんで、皆さんの体力面でも精神面的にもよろしくお願いしたいわけです。」とシノダさんが言うと大歓声と大きな拍手が。

「久々の曲をやるんですけど。3人でやるのが初めての曲です。」

7曲目 「アンチテーゼ・ジャンクガール」
イントロから割れんばかりの悲鳴が。緑と白のレーザービームが会場を照らす。もちろん予想してなかったから、うぇえ?と変な声が出た。
本当に3人でのアンチテーゼ・ジャンクガールは初演奏なの?と疑ってしまうくらい完璧だったし、楽しかった。鳥肌がやばい。
曲が終わると、シノダさんは「次もヤバいんだけど、名曲と呼ぶにはあまりにも名曲すぎる曲を」と残す。

8曲目「ワールズエンド・ダンスホール」
1音目がなった瞬間、アンチテーゼよりも激しい悲鳴が舞う。wowakaさんがボカロPとして出した曲の中で最も有名(かもしれない)であるワールズエンド・ダンスホール。日常と〜(3曲目で聞いていたからもうないと思っていた。
1、2!!の力強いフロアのコールにも鳥肌が……。

9曲目「(W)HERE」
余韻を残さず昨年のツアーでも演奏した(W)HERE。前回のツアーの感想でも書いたが、この曲もリリース当初から聞いてたため馴染みがある。そして馴染みのある(それなりに初期の)曲が続くもんだから、ここでも目頭が熱くなった。

MC
曲が終わるとシノダさんからの「な?やばかったろ?」にオーディエンスは大きな拍手で答えた。
続けて「ずーっとリーダーの曲しかやってねぇわ。」といかにハードだったかを語った。

しばらくして「突然ですが、、、    去年のHITORI-ESCAPE TOURで未発表の新曲を演奏したのですが、、、それをやります。」

10曲目「新曲」
新曲だが聞くのは初めてじゃないのがなんだか不思議な感じだが、最初に聞いた赤いイメージを持った。その通りに赤🟥で演奏になった。
聞くのは2回目だったのだが、早く音源化してほしいくらい好きな曲調である。
イガラシさんの美しいコーラスもよき!

曲が終わると、「これまた名曲すぎる曲です」

11曲目 「アンハッピーリフレイン」
マジかよ……。である。どうなっちゃうんだ今日。これまたボカロから名曲も名曲。あまりにも強力すぎるセトリに困惑から快感にこの辺りから変わっていった気がする。
この曲を聞けている、この公演に来れたこと。
それはラッキーよりもそれはハッピーの方が正しいのだ。

そしてゆーまおさんからおなじみのビートが…
間もなくシノダさんから「このビートが聞こえてきたら、みんなはなにしたらいいか分かるかい。トーキーダンスで踊ればいいわけよ」

12曲目「トーキーダンス」
アンハッピーからトーキーダンスなんて、このライブ以外ではもう聞けないんじゃないだろうか。「忘れることなど 出来はしないんじゃー!!」とシノダさんの煽りも完璧。
ライブ定番曲で相変わらず踊り狂うフロア。正直目まぐるしすぎて、必死に付いていく感じだった笑

13曲目 「シャッタードール」
トーキーダンスからシャッタードールなんて、もう聞けn(以下略)DEEPERというアルバムを象徴するこの2曲が連続で流れてるなんてシャッフル再生でもないと聞けない気がする。
そしてまだまだボルテージが上がり続ける。これ以上もう上がらないだろうというところからどんどん勢いづくような感覚だった。

シャッタードールが終わると、しばらくしてイガラシさんが前に出てきてベースを掻き鳴らす。そして、ゆーまおさんのドラムが入りベースソロ。
シノダさんが「新年最初のオンベース イガラシ!」と言うとフロアから割れんばかりの歓声がこだまする。ということはもちろんアノ曲なわけで、 「Everybody,1!2! 1234!!」

14曲目 「踊るマネキン、唄う阿呆」
個人としてはムロフェス以来のマネキン。やっぱりこの曲が流れてる時のフロアは楽しい。みんなグチャグチャに思い思いに踊るから、体同士が少しぶつかったりする。正にダンスフロア。
それにしてもアンハッピーからマネキンまでの怒涛の流れ、未だに信じられないけど、確かにその場にいたんだなぁ。

MC
ここでは10周年についてシノダさんが話した。

「まぁリーダーが居なくなっちゃったわけじゃん? それに対して自分達どうも納得出来ないことがあって、そんで追悼会の時にみんなからまだまだ曲を聞きたいっていうエネルギーをすごく感じた。」

「だからリーダーの曲を弾いて、それを聞いてもらう場を作った方がいいんじゃないかと思って、それが続ける理由の一つで…2019にエスケープツアーして、そしたら5年も経ってた」

センスレス・ワンダーについても触れた。
「あのギターリフ考えたの俺なんです。それで俺が歌うようになっちゃって、なんか乗っ取ったみたいになっちゃったな……。ま、でもシングルで出すくらいには腹括れたわ。」

「メジャー10年目だけど、まだルーキーみたいな気持ちがあって。歌い始めて5年しか経ってないからそれもそうか笑」

「この10年は俺ら4人の10年であり、ここにいる皆のでもあって、今日来れなかった人達のものでもあって、ヒトリエを聞いてくれて、一瞬でも関わってくれた全ての人の10年間だと思ってる。」

メインコンポーザーでありリーダーのwowakaさんが亡くなった時、ヒトリエは無くなってしまうんじゃないかと心のどこかで思っていた。
私の好きなフジファブリックのようにメインコンポーザーが亡くなっても活動を続けるバンドもいるが、解散や休止してしまうバンドは多い。それでもヒトリエは2019年から3人体制で年々進化し続けている。
そして迎えたメジャー10周年。Xでもお祝いムード1色であったが、このMCを聞いて「おめでとう」よりも「ありがとう」という気持ちになった。

「名曲名曲ってしつこいかもだけど、また名曲をやります。」

15曲目 「プリズムキューブ」
 シノダさんがタイトルコールをする。この曲もまた、いわゆるボカロ曲になる。wowakaさんのボカロ曲でもしかすると1番好きかもしれないこの曲を聞くのは初めてであったため、言葉に出来ない感動と高揚感があった。
"世界はきらめきで満ちる 閉じめこめた悲しさでキラキラしてる"
どう生きたらこんな歌詞を書けるのだろう、、当時小学生ながら私はこの歌詞が好きで、よく落書き帳に書いていたくらいだった。

「ありがとうございました。次でラストです。」

ラストはやはり、、、あのセッションが流れる。初めて聞いた時に頭を殴られたような衝撃が走った。そしてその衝撃は今も変わらず何度だってあの時と同じ、それよりも強くなって心臓に突き刺さるかのように。いつ聞いたって鳥肌モノだ。

16曲目 「センスレス・ワンダー」
CD音源よりも荒々しいギターリフが鳴り響く。このセンスレス・ワンダーを聞くとなんだか熱くなる。
ライブ前日に「10年後のセンスレス・ワンダー」を発表したヒトリエ。1st シングルであり、ライブで(特にラスト)幾度となく演奏してきたこの曲は、彼らの思い入れや、自信、強さを感じる。
いつものようにかっこよく締めくくり、本編は終了した。


E.C前 MC

男女混声の「もう1回」コールをして1分ほど経つとライブシャツに着替えたメンバーが登場した。

「アンコールありがとうございます!」とシノダさんが挨拶。

「やばかったっしょ?セトリ。マジで誰が考えたんだろうね〜…。」とシノダさんが言うと、ゆーまおさんも揃ってイガラシさんの方に視線を送る。そしてイガラシさんは知らん顔する。
「いや書くのは簡単だけど、やるの大変だろ笑 送られた時 えぇ?!って  アンチテーゼとか出来んの?って感じだった」と続けるとイガラシさんは
「シノダありがとう〜^^」と返し、場内拍手喝采。

「いやぁリーダーの曲しかやってぇな笑  ホント難しい曲ばっか作りやがって…。普通、曲作る時って歌うこと想定すると思うんだけど、ホントに想定してたのかよ。」とボヤく


ゆーまおさんは
「俺は結構あっという間だったというか。でも、地続きではあった。」と言うとシノダさんがうんうん、わかるわかる。と相づちを打つ。
ゆーまおさんのガタイがごつくなった話も
「そう、元々ガリガリオタクだったのにゴツクなりました?って言われる。でも30代になると体格変わるから。それかドラムの叩きすぎる笑」と言うと、シノダさんから「お前はどらむの叩きすぎかもな」と言われる。

イガラシさんは
「思い出した。5周年の時にERAでオリジナルカクテルを作って、pizzaをモチーフにしたのを作ったんだけどクソまずかったらしくて、改良して10周年で出すと言ってたのを忘れてました」しかし、「10周年の今年、どっかでは出すと思うので」と締めくくった。

一通り話すとシノダさんが「アンコールやるか」

「え〜…っと、最後もリーダーの曲なんだけど、3人になって初めてスタジオで音出した時に最初に弾いた曲で、追悼会でも最初にやった曲です。」



E.C. 「ポラリス」
アンコールはwowakaさんの最後のシングル曲でもあるポラリス。
やっぱりライブver.のポラリスは胸に来るものがある。
"出会いの数は1つでいい 君がそこにいさえすればいい"  wowakaさんへの思いを代弁したような歌詞だ。4人が3人になって5年が経とうとしているが、残された3人はとんでもないスリーピースバンドになった。追悼会の映像を見ると、そう感じる。

改めて10周年を迎えたことに祝福と感謝を。
day2 も楽しみに待つ。




「HITORI-ESCAPE 2024〜10-NEN-SAI〜」
@恵比寿LIQUIDROOM day1  赤🟥

セットリスト

1.Sister Judy
2.モンタージュガール
3.日常と地球の額縁
4.Loveless
5.Namid[A]me
6.さらってほしいの

7.アンチテーゼ・ジャンクガール
8.ワールズエンド・ダンスホール
9.(W)HERE

10.新曲

11.アンハッピーリフレイン
12.トーキーダンス
13.シャッタードール
14.踊るマネキン、唄う阿呆
15.プリズムキューブ
16.センスレス・ワンダー

E.C.
ポラリス

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