赤舌(あかした)
この妖怪は六曜の「赤口」に関係している。
六曜の内の赤口には契約事など言葉に関する事は避けた方が吉と言う。
この鳥山石燕の赤舌の絵に描かれる開け放たれた水門は垂れ流す言葉への戒めか。
鳥山石燕のこの赤舌は佐脇嵩之『百怪図巻』の「あか口」をモデルに描かれているが名前をわざわざ「赤舌」に変えたところを考えると、先程の赤口と合わせて秘密を守れない(秘密を「あかした」)人を揶揄した妖怪なのかも知れない。
開け放たれた水門もその意味か。
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