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【香港入院記】手術翌日(入院3日目)

3日目は、ほぼ死んでた。


何もできやしない

噂で(あるいはドラマで)入院中に仕事をする人がいるが、私の場合、絶対にできない。あれはファンタジーだ。特に手術後なんてもってのほか。赤ちゃん時代以来の睡眠時間だったと思う。昼夜問わずとにかく寝ていた。ずーっと寝ていた。
尿道カテーテルの恩恵で”尿意”とは無縁だった。
(記録の為に記しておきたいのだが、鮮やかなオレンジ色の尿だった)
この日の私の仕事は①上体を起こすこと②何か食べることだった。
それ以外は何もしなくてよかった。
逆に、この2つでさえも満足にできない状態だったのだ。

手術初日は不可だった「コーンのお粥」

ハイテク万歳

日本のイメージだと、病院食は決まった時間に決まったものが運ばれてくる。初めての香港での入院ということもあり、当然ここでもそうだと思っていたのだ。
が、ここはハイテクホスピタル。舐めてもらったら困るよ。
寝たきりでも使えるタブレットで、タッチで注文するんだそう。
時間の指定は特になく、「食べたい時に注文しーやー。」
とナースたちに優しく促された。
驚くことに、私の状況が完全に管理・共有・反映されていて
注文できるメニューが日によって違ったのだ。
この日から普通に食べていいとの許可を得たのだが
全然食欲が沸かず、フルーツの盛り合わせを注文してちびちび楽しんだ。


入院中の救いの神「フルーツ盛り合わせ」

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