見出し画像

自選14首『花畑』

きみが着るボーダーシャツのきみらしさ越境できたらいいなと思う

この世界五割と知らずきみと又会ってすべては笑みと知らさる

君の笑み思って髪を洗いつつきれいさっぱり恋に落ちたり

肉まんを二人で分けて食べている仲よく恋の黙秘権なり

手をつなぐ恋の薬はよく効いて二人で落ちる副作用です

なぜだかは知らないけれどウケたらしく機嫌直した恋愛続行

こたつからころりと蜜柑落ちたれば元に戻して話のつづき

心にもお家があって煙突を見つけたサンタそこから入る

エレキギタージャンと鳴らして不器用な私と知った空が晴れやか

フライパン片手で揺さぶるガシガシとゴーヤ炒める若さっていい

憎しみの果てて希望の尽きてでも ラジオ体操第二に入る

あな寒し深呼吸するときの我ブルース・リーの構え思いき

「重いって。」思いは重い老い猫よわが膝飽きて去るを見つめぬ

非常ドア目指した先の花畑そこに笑顔のきみを見つけた

☆彡

こんばんは。
夜分遅くに失礼いたします。つる です。

この一年くらいで詠みました短歌から、
十四首を自選しました。

これからも精進して参りたいと思います。

つる かく

お着物を買うための、 資金とさせていただきます。