究極の書に挑戦 ~寸松庵色紙、九成宮醴泉銘の臨書~
真夜中に目が覚めまして、
おもむろに書きたくなりました。
仮名書と漢字の臨書です。
冴えた頭で集中しました。
まずは仮名書(古筆)の名筆、
『寸松庵色紙(すんしょうあんしきし)』より
歌は、
つ(徒)らゆき(支)
わが(可)せこが(可)
ころもはるさめ(免)
ふるごとにの(能)べの
みどり(利)ぞ(所)いろ
まさり(利)け(介)る(類)
となります。
ふるごとに、の『ご』が
書き入れられませんでした。
ある程度、筆順を憶えてからで
ないと、凡ミスをしてしまいます。
古筆の文字は、ワンパターンで
よく出てくる仮名文字は
限られていますので、
練習して覚えたいです。
原書は、13センチ四方の小さな紙です。
私の臨書は、15センチ四方になりました。
お次は、漢字の楷書、
中国の欧陽詢(おうようじゅん)の臨書です。
作品は『九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅう
れいせんめい』です。楷書の極則(きょくそく)、
楷書の究極と呼ばれる書作品です。
文字に空きがありますが、これは
お手本の剥げ、損傷が激しくて手本が
見えなかったため書いていません。
反省点は、線が細くなってしまいましたこと。
泉質も、集中力が持たず、
後半はきびきびとした泉質を
表せませんでした。
究極だけあって、形、線質の
バランスも究極。
少しでも気を抜きますと、
自分の癖字に成り下がります。
再現の非常に厳しい書です。
以上、仮名(古筆)、漢字と
がんばってみました。
両作品とも、小筆で書いています。
半紙も良い物を使いました。
まずまずの出来に満足していますが、
欧陽詢の全臨(ぜんりん、全文を書くこと)は
無理だなぁ。
ご高覧下さりますと幸いです。
ありがとうございました。
真夜中の つる でした。
つる かく
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