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短歌、和歌に接する話(第2回)

こんにちは。^^
短歌アパート『うただ荘』
管理人の つる です。☆

第1回にひきつづき、
今回も、短歌初心者さまへ
お向けしますお話を
してみたいと思います。

秋空が高く見える季節に
なってまいりました。

秋空の

早速、秋空、に、「の」を
付けて、五音から
詠み始めてみることに
します。

秋空の高くなりゆく気持ち良さ

上の句(かみのく、五七五)が
できました。

ここでいったん、区切ることに
します。

拙い歌で恐縮ですが、
ここで、上の句の
ある性質に気づきます。

第二句、「高くなりゆく」。

およそ、初句「しょく、秋空の」を
修飾しているのが
見て取れるかと思われます。
初句の状態などを説明する部分に
なりがちです。

秋空の
秋空は
秋空が
秋空に

など、色々な詠みだしをしても、
大抵、第二句は、
その説明になりやすい、
初句を補うような詠みぶりに
なりやすいようです。

そして、第三句を名詞、
気持ち良さ、で
一旦区切ります。
これでひと呼吸置ける訳に
なりそうです。

上の句が整ったので、
下の句(しものく、七七)は、
いろんな詠みぶり、自由度が
広がりました。

かなしいのか、
うれしいのか、
おもしろい、つまらない、など
色々詠み足せそうな気が
しないでしょうか。☆

秋空の高くなりゆく気持ち良さ

(つづける七七の例)
1.今の私をこよなく愛す
2.時間よ止まれ駅までの道
3.病んだ身全部持ち去ってくれ

などなど、
前回でもお話しましたけれども、
上の句で、状況、設定などを
整えて詠んでおきますと、
下の句で、自由な気持ちの
表現が可能になるようです。☆

いきなり、
具体的な詠みから入りました
けれども、
詠い出し(うたいだし)が
分からない方へ、
少しでも参考になれば
幸いです。☆

あと、もう少し続けます。

最近読みました入門書からです。

(参考文献)

今日からはじめる
短歌の作り方

田島邦彦 成美堂出版

途切れ途切れの言葉に
なりますけれども、
気を引いた言葉、文章を
引用してみます。

歌の生まれ方には、
大きく二通りがあるそうです。

1.直感型

直感の起こることが多いのは、
想像、空想のなかである。
気分的に楽しい時が良く、
新しいものを感じようとする心。
これをないがしろにしていると、
センサーは錆びます。

と、ありました。

2.記憶型

「記憶は、創造。」

だそうです。^^
思わずハッとしました。
記憶とは、知識の蓄え程度にしか
考えておりませんでしたので。

また、

脳は人間をそれまで生きてきた
記憶を栄養にして成り立たせている。
短歌こそ記憶の文学です。

とも書いてありました。

要は、経験して記憶、
印象に残っていることを
引っ張りだしてきて、
歌にする、といったところ
でしょうか。



「自分らしい歌を詠みたい」

独自性、誰もが見ているものを、
誰もが見ない見方をすること。

「歌ができないときはどうすれば?」

ある時間、
自分がなににもわずらわされない
環境に身を置くこと。

だそうです。☆
少し外へ出て、空気を吸ってみたり。
など、気分転換も図る意味も
含むでしょう。

『文法一口メモ』

言ふ

という古語がありますが、
声にだすと、「ユー」に
なるそうです。

言ふー>言うー>ユー(音にして読む)

言ふ、の「ふ」の部分が
歴史的仮名遣い(旧かな)です。

言う、は、現代語も文語も同じで
使われるようです。☆

古典和歌では、
うつくし、は、
美しいという意味ではなく、
「可愛い」という意味になるそうです。

以上、文法一口メモでした。☆

「作歌への意識」

歌のひらめく時と場所について。

ポイントは、
〈 自分は歌を作る人間 〉であることを
忘れないこと。

とありました。☆

無意識では、望ましくなくて、
メモ帳とペンは常に携帯しましょう。

とのことでした。
今ならさしずめ、携帯電話でしょうか。

以上、最後の方は、
ぶつ切り的な文章になって
しまいましたけれども、
楽しく気楽に作歌に努められるような
ポイントを、書くに努めて
みました次第です。^^

次回も、復習を兼ねた
文章を書き重ねまして、
いずれは、文語文法にも
近づいてゆけたらと思います。

あくまで、私個人の思うところ
ですので、
これをお読みのみなさまも
どうぞ、今までの調子で、
短歌に親しんでいただけたなら、
一愛好者として、うれしく思います。

それでは、また次回に
お会いしましょう。^^/
長文にお付き合いいただいた
方へ、恐縮ながら、
ありがとうございました。

みなさまの短歌とともに
幸ありますことを願っております。
m(_ _)m

つる かく🍂

2022年9月29日(木)夜中

お着物を買うための、 資金とさせていただきます。