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リネージュ2の世界史(ネタバレなし)をすべて書き起こしてみた

はじめに

この記事はリネージュ2M、リネレボやリネージュMを楽しんでいる方に向けて、リネージュという素敵な物語りをお伝えし、よりゲームを楽しんでほしいと思って書くことにした。

過去、公式サイト等でまとめられていた情報もいつしか無くなり、最近ではリネージュ2のストーリーを知るすべが無くなってきたことがこの記事を書いた理由だ。

リネージュ2のストーリーが始まる創世記〜帝国歴1490年までの歴史を、ネタバレを極力排除した上で、リネージュプレイヤーが日頃何気なく見ている単語の起源なども多く盛り込み、公式設定やストーリーを中心にまとめた。

また、できるだけ読みやすく、かつ文字数を減らすために箇条書き形式で書いた。それでも10,000字を超えてしまった。

韓国の漫画が原作であり、それを元にリネージュ2のシナリオライターの方が創り出した世界観は、20年経つ今でもわくわくする素敵な世界を見せてくれる。その一端でもあなたに伝われば嬉しい。


ところでお前誰よ?

tsuru8というネームでMMOを楽しんでいるただのゲーマー。強いて言えばリネージュが大好きということくらい。

13歳の時にエランシアというオンラインゲームからMMOを初め、あと少しでMMO歴は20年になる。

リネージュ2は高校生の頃にがっつりハマってやっていた。当時目新しかった3DMMOは、そのグラフィックの綺麗さはもちろん、そのストーリーの重厚さも衝撃的だったのを覚えている。


〜前置きが長くなったのでサクッと前提〜

今回の年表は以下の情報を元に作成した。

①公式サイトに記載されているストーリー(https://www.ncsoft.jp/lineage2/gameIntro/worldView/index)

②Lineage2 world guidance(公式設定資料集)

③過去のリネージュ2プレイヤーが残した情報

④リネージュ2ゲーム内NPCのセリフ

これらのうち、できる限り公式設定として認められたものを集めた。先人達の知恵もいっぱい詰まっている。この素敵なストーリーを産み出したシナリオライター、黄祥勲(ファン・サイフン)氏に、そして全ての先人プレイヤー達へ敬意を。

なお、文中に使用している画像は1枚を除いて全て、「リネージュ2公式HPの原画集」から引用させてもらっている。




◆世界の始まり(創世記)

世界は一つの球体だけが存在した。球体が弾け、光と創造の女神アインハザードと闇と破壊の神グランカインが生まれる。

弾けた球体の破片は空や地などの物質界を創った。同時に天界(エリシウム)、6つの精霊界(光の精霊界、闇の精霊界、風の精霊界、水の精霊界、土の精霊界、火の精霊界)、そして物質界のさらに下に煉獄が形成される。各精霊界と物質界の間にある空間は「次元の狭間」と呼ばれた。

弾けた球体の精神からは多くの生命が生まれた。生命はそれぞれ、地上と精霊界に住み着いた。

【原初の生物たち】巨人族、創世獣クルマ、エルクロッキー族、クロキアン族、精霊族、ビースト族、インセクト族など

グランカインとアインハザード、5人の子をもうける。水の女神シーレン、火の神パアグリオ、大地の女神マーブル、風の神サイハ、詩と歌の女神エヴァとなる。

アインハザード、4人の子供たちから精神を預かりエルフ族、オーク族、ドワーフ族、アルテイア族を創造する。

グランカイン、アインハザードを真似て、独力で生命創造を行いデーモン族を生み出す。煉獄へ棄てる。

グランカイン、再び生命の創造を行う。4人の子供達から強引に精神を預かりヒューマン族を生み出す。その種族としての弱さに恥ずかしさを感じ、見捨てる。

神々、物質界の支配者を巨人族とする。神々を崇拝していた"巨人の時代上期"のこの巨人たちを「上巨人という。

巨人族、神々が創った4種族に役割を与える。優れた知性を持つエルフ族には政治を、強靭な肉体を持つオーク族には治安と軍事を、器用さと勘定を得意とするドワーフ族には製造業や銀行業を、自由奔放なアルテイア族には情報収集を、それぞれ役割として与えた。ヒューマン族はなんの取り柄もなかったため、家畜の世話や掃除をさせることにした。

アインハザード、巨人たちを遣い、地上を荒らす恐竜を「太古の島」へ追いやる。エルクロッキー族に祝福を与えその管理を任せる。

巨人族、優れた知性により「魔法」「科学」を編み出す。

グランカイン、水の女神シーレンを誘惑し身篭らせる。

アインハザード、シーレンの行為に怒り水の女神の地位を剥奪。大陸の外へ追放。

シーレン、暗い森の中でグランカインの子を産む。この子供たちはシーレンの絶望・呪い・怒りを受け継ぎ鬼神となる。鬼神の中でも最強の6体はドラゴンと呼ばれた。のちに鬼神たちを総称して「竜族」と呼ぶようになる。

【6体のドラゴン】光竜アウラキリア、闇竜スケルス、水竜パプリオン、火竜ヴァラカス、地竜アンタラス、風竜リンドビオル


◆神々の戦争の時代

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シーレン、ドラゴンに鬼神を率いらせ神々の神殿へ侵攻。ドラゴンと神々、鬼神とエンジェルの壮絶な死闘が開始。

神々、多くの痛手を追いながらも鬼神たちを打ち倒し勝利する。ドラゴンたちは鬼神を率い、地上へ逃げ延びる。

シーレン、子供たちが次々に消滅していく悲しみに耐えきれず、世界の理(ことわり)に「死」を生み出し「死の女神」となる。天界から物質界、物資界から煉獄へ堕ち、そこを「死の世界」とした。以後全ての生物は死を迎えると煉獄へ入るようになる。

死の女神シーレン、グランカインから受け継いだ「破壊の精神」が分離。死の川を超え物質界に流れ出る。このシーレンの化身を「魔物」と呼ぶ。

詩と歌の女神エヴァ、シーレンに代わり水の女神となる。

水の女神エヴァ、水の管理を放棄し物質界に天変地異が起こる。

アインハザード、巨人族の懇願によりエヴァを探し出し天変地異を治める。


◆下巨人の時代

巨人族、「神々の戦い」「天変地異」などを経て神々へ不信感を募らせ、自分たちが神に成りかわろうと考え始める。神々に対し信仰心をなくした“巨人の時代下期"のこの巨人達を「下巨人」という。

巨人族、「魔法」と「科学」を応用発展させ「魔法科学」を編み出す。

巨人族、「魔法科学」の成果を「継承」する秘術を編み出す。のちにこれは「下巨人の秘伝書」と呼ばれる。

巨人の天才科学者ミミル、種族と身分の限界を超える生命のポーション「ミミルの泉水」を開発。

巨人族、魂なき者を物質界に止め、アンデットを生み出す技術を開発。

巨人族、現シュチュッツガルド領にて、気象観測のための研究所「パヴェルの塔」を建設。

巨人族、創世獣クルマを利用した空中移動要塞の建設を開始。

巨人族、グレシア大陸にて発生した感染すると半人半獣になってしまう「満月病」の原因特定に着手。やがて、この感染要因を特定。軍事利用化を推進。

巨人族、獣人化を常時維持する方法を発見。獣人化技術にてキメラ生物の創造を開始。

キメラ創造初期:ウルフをベースにしたウェアウルフ族、無機物をベースとした魔法生物(ゴーレムなど)
キメラ創造中期:ハイエナをベースにしたオル マフム族、獅子をベースとしたオエル マフム族、オオカミをベースとしたケル マフム族
キメラ創造後期:アンデッド技術を用いて、デーモンがもらたした「混沌の掟」、「ミミルの泉水」を組み合わせたカマエル

ケル マフム族、キメラ生物たちを扇動し巨人族へ反乱を起こすも鎮圧される。この騒動の際、「満月病」の原因菌が飛散。家畜として飼われていた牛に感染し獣人化する。これは後にミノタウルス族と呼ばれる。


◆紀元前600年ごろ

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アインハザード、創造の領域を犯されたことに怒り、自身の10人の娘たちに巨人族討伐を命じる。エンジェル達を率いて巨人族の都市「グランフェリオン」へ攻撃を開始。

巨人族、空から降り注ぐ光の軍勢に対して、決戦兵器カマエルにて応戦。「スピキューラ(特別種)」を筆頭に、巨人族は光の軍勢と互角の戦いを繰り広げる。

【3体の戦闘用スピキューラ】:ハーキルガメット(ドゥームブリンガー)、ケイトナット(ソウルハウンド)、ロデンピキューラ(トリックスター)

ハーキルガメット、アインハザードの娘のひとりを光の剣「エヌマエリッシュ」にて消滅させる。

アインハザード、自らの娘が消滅させられたことに激怒。グランカインより強引に「星の槌」を借り受け使用。巨人の都市に巨大な隕石が落下。

スピキューラのケロクプス、隕石の落下の直前にグランカインの助力を得て、カマエルたちを「魂の島」ごと「次元の狭間」へ封印。以後2000年にわたり、カマエル族は物質界より姿を消す。

巨人族、巨大隕石の落下によりほとんどが死滅する。残った少数の巨人たちも容赦ないアインハザードに追われほぼ絶滅する。この出来事を「大災厄」という。ごく一部生き残った巨人たちは恐れ慄き、やがて長い年月をかけて知能が退化し「レッサーエンシェント」となる。

神々は地上の生物に失望し、以後地上への関与の一切を止める。

巨人族の滅亡により、建設中の移動要塞が浮遊力を失い、現ディオン領の湿地帯に落下。これを「クルマの塔」と呼ぶ。


◆紀元前586年

エルフ族、滅亡した巨人に代わり地上の全種族をまとめ上げ統治する。


◆紀元前550年ごろ

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エルフ族に巨人ほどの統治能力がないことが露呈する。

オーク族、エリゴ地方にヘストゥイ部族を中心としたオーク国家を建国。

オーク族、エルフ族へ宣戦布告。エルフ対オークの戦争が勃発。

オーク族、エルフ族を大陸の隅へ追いやり地上の大半を領地とする。オーク族優勢とみたドワーフ族がオーク族へ装備提供を開始。

エルフ族、起死回生を図るためドワーフ族、アルテイア族へ協力を要請するも断られる。

アルテイア族、地上の紛争から逃れるため風の精霊界へ移動。以後2000年にわたり地上より姿を消す。

ヒューマンの王、エルフ族の女王ベオラへ戦争への協力を申し出る。代わりに魔法の伝授を願い出る。

エルフの女王ベオラ、ヒューマンとの同盟を受託。ホワイトエルフに命じ、ヒューマンへの魔法教育を開始。

ヒューマン、エルフ族の想像を超える早さで魔法を習得。オーク族には劣るが鍛錬により強靭な肉体を持ち、ドワーフ族には劣るが手先が器用で武器さばきも良く、エルフ族には劣るが魔法の扱いに長け、何よりも他種族を圧倒する"数"を誇る種族となる。

オーク族、魔法や強靭な肉体を得たうえ圧倒的な数をほこるヒューマン族を相手に連戦連敗を重ねる。

ドワーフ族、戦況がエルフ・ヒューマン同盟有利と見るにオーク族への支援を取りやめ、エルフ・ヒューマン同盟への装備提供を開始。


◆紀元前514年

エルフ・ヒューマン同盟、オーク族に勝利。勝利を記念し、話せる島に「戦勝記念塔」を建設。

ヒューマン族、戦争終結後即座にエルフ族へ反乱を決行。3ヶ月という短期間でエルフ族を「エルフの森」まで追いやる。この戦争の際、エルフが使用した禁断の魔法により戦場は「胞子の海」となる。以後、原始的なヒューマン国家が複数形作られる。


◆帝国暦元年

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ヒューマンのエティナ族、アデン・エルモア両地域を統一しエルモアデン帝国を建国。初代皇帝にシュナイマンが即位。即位式にてアインハザードに仕える天使「アナキム」が出現。シュナイマンを地上の統治者として認め、光の権能を与える。

シュナイマン、光の権能の力により光の軍隊「ネフィリム」を設立。

シュナイマン、ヒューマンの創造主をグランカインではなく、アインハザードとする大規模な改宗改革を推進。グランカイン、シーレンを悪と位置づける。これによりアインハザードを主神とする「アインハザード教団」を設置。国教とする。


◆帝国暦初頭

シュナイマン、「シーレンが産み落とした者たち」を筆頭とするシーレンを崇める勢力に対し、「邪教徒に対する聖戦」として徹底的な弾圧を開始。潜伏先の地下空間を「カタコム」と命名し、ネフィリムに一斉攻撃を命じる。

シーレンを崇める勢力、ネフィリムの圧倒的な軍事力の前に為す術なく敗北。散り散りに飛散。

シュナイマン、天使アナキムから伝えられた"アインハザードからの啓示"に従いカタコムを封印。以後、これを「啓示の封印」と呼ぶ。

「シーレンが産み落とした者たち」の残党、8つの地下都市「ネクロポリス」を建設し逃げ延びる。


◆帝国歴10年ごろ

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シュナイマン、一定範囲の統治・管理を行う巨人族の人工知能遺産のいくつかを用いて城を建設する。この巨人の遺産は「聖物」と呼ばれる。

シュナイマン、シーレンを崇める者たちへの追撃の手を緩めず、地下都市の1つ「聖者のネクロポリス」を特定。天使「アナキム」を主とする「ネフィリム」へ攻撃を命じる。これに対し、シーレンの使者「リリス」を中心とする闇の軍勢「リリム」が対抗。大規模な戦闘が行われる。

シュナイマン、「ネフィリム」「リリム」両軍の戦闘中に「聖者のネクロポリス」ごと封印。以後、これを「貪欲の封印」と呼ぶ。


◆帝国歴30年〜100年ごろ

シーレンを崇める者たちの残党、グレシア大陸へ逃げ延び再起。エルモアデン大陸へ大軍勢を率いて戻り、グルーディオ城、ディオン城を陥落させる。調査の結果、城内の聖物を遠隔操作されていた事実が判明する。

【聖物の操作】:聖物は所有権を主張する者が現れた場合、一定時間内に限り「交感」が可能となる。この手順を踏まない限り、いかなる場合においても統治権や城の所有権を行使することができない。そのため、攻城戦においては城主に対して正式に宣戦布告した上で、時間を定め、一定時間内に聖物との交感をする必要がある。巨人の遺物であるこの人工知能が、なぜそのような手順を必要とするのかは現在においても分かっていない。

シュナイマン、奪われた城を奪還したのち、全ての城における聖物の操作を封印する。以後、これを「戦乱の封印」と呼ぶ。

シュナイマン、アインハザードの啓示に従い、さらに4つの封印を施す。それぞれを「膺懲(ようちょう)の封印」、「覚醒の封印」、「災害の封印」、「破滅の封印」と呼ぶ。シュナイマンが施したこれら7つの封印を総称して「セブンサイン(7つの封印)」と呼ぶ。


◆帝国歴400年ごろ

エルモアデン帝国、海を越えグレシア大陸へ侵攻開始。この危機にグレシア大陸の全ての国家がまとまり、神聖ペリオス帝国が誕生する。

神聖ペリオス帝国、グレシア大陸に残された巨人の遺物と、海によって隔たれた地形を利用し戦争は膠着。

エルモアデン帝国のメイジたち、オーレン領にて隕石落下地の底で見つかった魔石ネピュライトの研究を行うため塔を建設。研究に当たる。以後、この魔術師たちの塔を「象牙の塔」と呼ぶ。


◆帝国暦600年ごろ

天才魔術師ベレス、象牙の塔の元老会が禁止している巨人族の魔法の研究に手を染める。

エルモアデン帝国、ベレスの力を恐れ、賢者カシアンを筆頭とする象牙の塔の魔術師たちと結託。ベレスの処分を決定。

ベレス、帝国軍の動きに気づき大量のアンデッドを召喚。帝国軍・象牙の塔の魔術師たちとの戦闘が勃発。

象牙の塔の魔術師たち、禁術「クランベルの魔道書」を使用し、ベレスの封印に成功。この禁術により戦闘地域となった「ウィンダウッドの荘園」は不毛地帯と化す。また、禁術の影響で巨大な蟻が発生。不毛の地の中心に巨大な蟻塚を作る。のちにこの蟻塚にて「クイーンアント」が発見される。

エルモアデン帝国、ベレスの正体を”悪魔”として世間へ公表。ウィンダウッドの荘園を不毛地帯とした責任を押し付け事実を隠蔽。黒魔法習得への弾圧を強める。

エルフ族、ヒューマンへの復讐を訴える褐色のエルフと、それに反対する他のエルフとの対立が表面化。

ヒューマンの魔術師ダスパリオン、褐色のエルフの族長ミトラエルに接近し黒魔法を伝授。代わりに褐色のエルフから不老不死の術を得る。これを知った他のエルフたちが激怒し、エルフ族の内乱が起こる。

ミトラエル、黒魔法を用いて煉獄のデーモン族「ドレ バヌル」と契約。ドレ バヌルの軍勢が戦闘に加わる。

褐色のエルフ、強大な黒魔法を用いてマーシュエルフたちを絶滅させるも、マーシュエルフが死に際に掛けた呪いにより、肌が黒く変色し、日光を浴びると皮膚が焼きただれる闇の種族となる。以後、褐色のエルフを「ダークエルフ」と呼ぶ。

ダークエルフ、地下での生活を余儀なくされる。


◆帝国暦1000年ごろ

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エルモアデン帝国、グレシア大陸へ侵攻し、グレシア大陸南部の占領に成功。

エルモアデン帝国皇帝バイウム、永遠の命を求め、数千人のドワーフたちを動員し「永遠の塔」の建設を開始。

ダークエルフ、マーシュエルフに掛けられた呪いの解呪に成功。地上での生活が可能となる。


◆帝国歴1030年ごろ

永遠の塔の高さが天界に迫る。

アインハザード、永遠の命を求めたバイウムの傲慢さに激怒し、エンジェルたちを遣い永遠の塔へ侵攻。バイウムは心臓を抜かれ不死の体にされた上、塔の最上階に幽閉される。以後、永遠の塔は「傲慢の塔」と呼ばれる。

バイウムの息子コモドゥス、皇帝バイウムの不在により皇帝として即位するもすぐに病死。

エルモアデン帝国、内乱が勃発。強硬派の貴族が推すコモドゥスの息子「フリンテッサ」皇子と、保守派の元老会が推すバイウムの娘「聖女ソリナ」の内乱は激化。国力はみるみる低下しエルモアデン帝国は崩壊する。

フリンテッサ、追手に追われゴダード領にある皇族の墓地に追い詰められ錯乱。悪魔ハリシャへ護衛の4人の騎士を捧げ追っ手を全滅させるも、魂が善と悪の2つに裂け、永遠に墓地を彷徨うことになる。以後、フリンテッサの悪の魂は悪魔「スカーレットヴァンハリシャ」を伴い、墓地に侵入する者達を襲うようになる。

神聖ペリオス帝国、南部に疾病が、北部に冷害がそれぞれ襲い崩壊。エルモアデン帝国の崩壊と合わせて世界は群雄割拠の時代に突入する。


◆帝国歴1030年〜1200年

旧2大大国の貴族、皇族達がこぞって国を建国。

オーク族、ドワーフ領に侵攻を開始。エルモア領ムーラン地方の決戦にてドワーフ軍を破る。この戦いによりドワーフ王が行方不明になる。以後、ドワーフ族は王の帰還を待ち、王不在のまま上位6ギルドの議会制を取るようになる。

オーク族、エルモア領北部を制圧。この時、エルモア領南部では皇帝直系子孫を名乗る者によりエルモア王国が建国。

オーク族、エルモア王国への大侵攻開始。しかし、ノーブルオークと下級オーク部族との間で衝突が起こり分裂。失敗に終わる。

エルモア王国、領内にいるドワーフたちを騙し、辺境の地スパイン鉱山へと追いやる。

エルモア王国、大陸統一を目指しオーレン王国への侵攻を開始。圧倒的な軍事力差により「オーレン城の陥落は時間の問題」と噂された。

象牙の塔の魔術師たち、オーレン王国の援軍として参戦。勇猛なオーレン軍が象牙の塔のメイジたちの魔法支援もあり勝利する。エルモア軍は撤退。以後、たびたびエルモア王国軍は南下するもオーレン王国を落とすことはできなかった。


◆帝国歴1200年ごろ

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ダークエルフ、軍を率いて「エルフの森」のホワイトエルフ達へ宣戦布告。ダークエルフとエルフの戦争が勃発。

エルフ族12長老の1人テリースティン、若いエルフ達とともにインナドリル領に移住。ここにはヒューマン族が住んでいたが、エルフ達と同じく水の女神エヴァを崇める者達であった。ここが史上初めてエルフ・ヒューマンが暮らす街となる。後に発展し、水上都市「ハイネス」と呼ばれる。


◆帝国歴1440年ごろ

ヒューマンの考古学者ホルニウス、エルモア大陸西海岸にて上巨人の時代に作成されたと思われる数枚の古びた羊皮紙を発見。後に「カイシャの黙示録」と呼ばれるようになるこの古文書の一部の翻訳内容を公表。

(以下、「カイシャの黙示録」より抜粋)
『黎明期、暗闇のグランーカセルと光のヤンーハセダは我がタイタンの種族をすべての生命の主たるものと命じ、この世を治めることをお許しになった・・・この2つの神から生まれた4人の子孫のうち、水を司る運命を持って生まれたのが女神シーレンである。後にヤンーハセダはシーレンの司る水の力を借り、新たに生命を創造された。これが木の種族エルフであった。シーレンはこの種族を母のように慈しまれた。・・・暗闇のグランーカセルは4人の力を借り、新たに生命を創造された。これがヒューマンであった。・・・」

アインハザード教団、即座に考古学者ホルニウスを捕縛。強引な宗教裁判の末に異端者と断定。火炙りにて処刑する。このできごとは人々に衝撃を与え、多くの考古学者が事実解明に動き出す。

ホルニウスの弟子達、「カイシャの黙示録」の写本を作成し各地に逃れる。

アインハザード教団、「カイシャの黙示録」の写本を消滅させるため動き出す。

象牙の塔の大魔術師メテウス、魔法力を増幅させる能力を持つ魔石ネピュライトの力を取り戻す実験を行う。この実験により「スピリットショット」が生み出される。


◆帝国歴1450年ごろ

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グレシア大陸べハイム王国、「ホワイトホークス傭兵団」の英雄パリスがべハイム軍の指揮権を任せられる。

べハイム王国、パリスのカリスマ的指揮により領土を5倍に拡大。

パリス、クーデターを起こし王族を追放。べハイム王となる。

べハイム王国、グレシア大陸統一のため、北方のクェイサー地方へ侵攻開始。クェイサー領ハイランド出身の強力なハイランダーたちと全面衝突する。

パリス、不敗のハイランダー指揮官トールを一騎打ちの末打ち破る。

べハイム王国、クェイサー地方を併合。ハイランダー軍はパリスに忠誠を誓いべハイム軍に下る。

べハイム王国、さらにアルペンニノ地方、カーディフ地方を併合。

アデン国王ラウル、べハイム王国の動きに危機感を募らせエルモアデン大陸南部の統一を目指す。盟友インナドリル領主リオネルハンターと通じ、インナドリル領を併合。

アデン王国、ギラン王国へ説得を試みるがギラン王がこれを拒否。全面戦争になりかけるも、ラウルに利ありと見たギラン有力者によりギラン王が暗殺される。これによりギラン領を併合。

アデン王国、ディオン領へ説得を開始。圧倒的な軍事力差を前に戦果を交えることなくディオン領を併合。

アデン王国、オーレン王国への説得を開始。しかし、軍事国家として名を馳せる自負からアデン王国への併合を拒否。全面戦争となるもアデン軍が勝利しオーレン領を併合。

グルーディオ領領主ワルドナー家、ラウルに使者を送りグルーディオ領をアデン王国の一部と認める。これによりエルモアデン大陸南部に統一国家としての「アデン王国」が完成する。

べハイム王国、ルームバルシャ地方、フォー地方を併合。これによりグレシア大陸の統一を成す。国名を「グレシア王国」へ変更。

これにより、世界に「エルモア王国」「アデン王国」「グレシア王国」の3大王国が並び立つ。

ザケン海賊団、「悪魔の島」を根城にインナドリル領海域に頻繁に出没するようになる。


◆帝国歴1474年

エルモア王国、アデン王国へ再度侵攻。

エルモア軍の名将オーウェン卿、アデン国王ラウルの第一皇子を討ち取る。

エルモア王ユスタフ、戦闘中にアデン軍に討ち取られる。これによりエルモア王国の侵攻は失敗に終わる。


◆帝国歴1478年

アデン国王ラウル、崩御。ラウルの息子トラヴィスが国王となる。


◆帝国歴1480年

地竜アンタラス、長い眠りから目覚めギラン城を襲撃。周辺一帯を焦土と化す。


◆帝国歴1484年〜1485年

アデン国王トラヴィス、熱病にかかりこの世を去る。トラヴィスの息子で弱冠16歳のアマデオが国王となる。

エルモア王国、若き王アマデオの即位を好機と見てアデン王国へ大規模な侵攻を開始。大軍を率いて一気に南下する。

アマデオ、若くも天才的な軍才を発揮し、霧に乗じてエルモア軍を「火炎の沼」まで誘導。移動を封じた上で別働隊を用いエルモア軍本体を急襲。エルモア国王アステアの捕縛に成功する。これによりエルモア軍は全軍撤退する。


◆帝国歴1486年

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グレシア王国、アデン王国への侵攻を開始。

グレシア軍、グルーディン港からアデン大陸へ上陸。電撃作戦にてグルーディン村を制圧。さらに西へ進軍し、グルーディン村とグルーディオ城との中間に位置する丘に野営地を築く。

アデン軍、グルーディオ領ロスタン村とバーニス村を結ぶ線上に防衛ラインを構築。

グレシア軍、オルマフム外人部隊を投入。防衛ラインとなったロスタン村、バーニス村にて破壊と殺戮の限りを尽くす。これにより、ロスタン村は「絶望の廃墟」に、バーニス村は「悲嘆の廃墟」となる。

グルーディオ城、グレシア軍との攻城戦により陥落。グレシア軍はさらに西へ進軍開始。ディオン領北部の馬蹄山脈にて駐屯地を築きギラン城攻城戦の準備を開始。

アデン王アマデオ、劣勢を覆すためエルモア王国との同盟を締結。

エルモア軍、オーレン領を経由しギラン領にてアデン軍と合流。ギラン一帯にてグレシア軍とアデン・エルモア同盟軍の大規模戦闘となる。アデン・エルモア同盟軍が勝利し、グレシア軍は撤退を開始。

オルマフム外人部隊、グレシア軍より見捨てられ撤退の機を逃す。彼らの大半は「棄てられた露営地」に留まり、血の君主ヌルカを筆頭とするブラッディアックス隊は馬蹄山脈の駐屯地にて「パルチザンのアジト」を築く。

グレシア王パリス、アデン王国侵攻の失敗に失意のうちに同年病死。パリスの子カルネイアが王位を継ぐ。

カルネイアの弟クルセス、カルネイアへの反乱を起こしカーディフ、ルームバルシャ、フォーの3地域を制圧。その勢いのまま北部への侵攻を開始。しかし、バハイム平原の決戦にてパリスの忠臣だったトールら宿将により勢いを止められ泥沼化する。

カルネイアの弟クルセス、カルネイアに対してカーディフ、ルームバルシャ、フォーの3地域をグレシア領の一部として認めつつ、同3地域の行政権を認めさせる停戦協定を締結する。これによりグレシア王国は、カルネイア率いる北グレシア、クルセス率いる南グレシアに二分される。

アデン王アマデオ、各国が疲弊しきった状況を見て三大国での停戦協定を提案し締結。これにより表面的に3大大国の戦争が終わる。


◆帝国歴1487年〜1490年

ディオン領にてアシュトン公爵の重税政策に反対した農民一揆が勃発。正規軍が鎮圧する。一揆を起こした農民達は見せしめのため「処刑場」にてギロチンの刑に処される。

多くの魔術師や聖職者たち、不吉な未来の予言をし始める。


◆帝国歴1490年ごろ(混沌の時代の始まり)

グルーディオ領領主、ルーウィン・ワルドナー男爵が冒険者の一団に玉座を奪われる。
ディオン城領主、アシュトン公爵が反乱軍によって玉座を奪われる。


そしてリネージュ2の物語りが始まる・・・





いかがだっただろか。これがリネージュの世界史である。この年表を見て、皆さんがさらにリネージュを楽しんで貰えたら幸いだ。

また、時間を見つけたらサブストーリー的なものも書いていこうと思う。良ければいいねボタン、シェアをしてくれると嬉しいです。

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