「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示企業一覧表の公表について

今年に入って初めての月曜日出社でした。月曜日は気分がめいります。

週明けの15日の東京株式市場、日経平均株価はバブル期の1990年2月以来およそ33年11か月ぶりに一時3万6000円台をつけました。終値は先週末の終値より324円68銭高い、3万5901円79銭でした。

株価絶好調です。私は先週一旦利確しましたので、全体的に一服して調整してほしいのですが…。株って難しいです。

さて今朝、東証より「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示企業一覧表が公表されました。

東京証券取引所(以下「東証」といいます)は、2023年3月、プライム市場及びスタンダード市場の全上場会社を対象に、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」の要請を実施いたしました。

国内外の株主・投資者から、要請を踏まえた企業の対応に対して高い関心が寄せられているなか、対応を進めている企業の状況を投資者に周知し、企業の取組みを後押ししていく観点から、今般、要請に基づき開示している企業の一覧表の公表を開始いたしました。

「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示企業一覧表(2023年12月末時点)

(参考)「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示状況(2023年12月末時点)の集計結果
https://www.jpx.co.jp/news/1020/bkk2ed00000065ng-att/bkk2ed00000065qz.pdf

(参考)集計結果の詳細データ(2023年12月末時点)
https://www.jpx.co.jp/news/1020/bkk2ed00000065ng-att/bkk2ed00000065r4.pdf

参考資料におけるスタンダード市場の開示比率について、集計過程で軽微な計算ミスがありましたので、一部修正(18%⇒19%)しております。(2024年1月15日18時 更新)

「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示企業一覧表の公表について | 日本取引所グループ
https://www.jpx.co.jp/news/1020/20240115-01.html
参考:英文開示の状況(プライム市場)(2023年12月末時点)

結構良い資料ですよね。何より開示企業一覧のエクセルがダウンロードできるのは結構良いです。これを元にして投資企業を決めることもできそう。

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応、というのが定義が曖昧な感じもしますし、そもそも上場企業ならそれを意識するのは当たり前だろうとも思います。

意識している企業のうち、47%は英文開示有りで、海外投資家を呼び込もうとしていると言えます。

今回開示された「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示企業一覧表(2023年12月末時点)」のエクセルには以下のように記載されています。

1. 本資料の目的
東京証券取引所では、2023年3月31日に、プライム市場及びスタンダード市場の全上場会社を対象として、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」の要請を⾏いました。
本資料は、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を進めている企業の状況を投資家に周知し、企業の取組みを後押しする観点から、要請に基づき開示している企業を一覧表としてまとめたものです。
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4. 免責事項
本資料は上場会社に関する情報を提供することのみを目的としたものであり、個別の銘柄の投資勧誘を目的として作成されたものではありません。

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示企業一覧表(2023年12月末時点)
https://www.jpx.co.jp/news/1020/20240115-01.html

免責事項に、「個別の銘柄の投資勧誘を目的として」いるわけではないと記載されていますが、明らかに推奨しているように感じてしまいます。

エクセルはソートもしやすくなっており、「開示済」かつ英文開示「有」の企業群が容易にソートでき、投資判断に活かすことができます。セクターごとにもわけれますので個人的には活用したい資料で助かります。

以下がソートとした323社です。

「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示企業一覧を開示済みかつ英文開示ありでソートした323社 2023/12/31時点

ただし、時価総額上位企業の中でも現時点で未公表である企業も多いため、今後の動向は注視していきたい。具体的には、トヨタ自動車、ファーストリテイリング、キーエンス、オリエンタルランドなど。銀行など低PBR業種の開示が進展しています。

いずれにせよ2024年は日経平均株価が絶好調。このまま登り龍で辰年を駆け抜けていってほしいです。

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