パーソナルスタイリングを利用した話

Instagramでよく流れてくる広告は人によるが、私のは専ら、マンガ・ネイルシール・スープ・服・アクセサリーだ。ばちばちに好みに合っているので、こういったターゲティング広告の精度には毎度驚かせられる。

コーディネートサービスのマンガ広告があった。Drobeという会社なのだけどご存知でしょうか。
自分の体型や好きなブランド、持っている服、予算を登録しておくと、スタイリストさんが服を見繕って送ってくれるというもの。持っている服との合わせ方や、新しい服の組み合わせ方もレポートとして付属してくれる。スタイリング料は2500円で、服は気に入らなければ返送無料だ。

最初はフーン、でも服って自分で選ぶから楽しいんじゃないの?と思っていた。
しかし何度も見るうちに、試してもいいのでは…と思えてきた。まんまと術中にハマっている自分のチョロさが嘆かわしい。罠とわかって飛び込んでいくチョロ可愛さ。

なぜいいように思えてきたかというと、コロナと子供が原因で滅多に服を見に行けず、見に行けても時間に追われながら短期決戦で選ばなければならない。いざ行く時は大抵「服が無い!」という危機的状況で行くので、必ずトップスはゲットしなければならない、といったミッションがある。また最初の店に戻るといった余裕はないので、及第点なら決める。子供がぐずったら終了。有休とって出かけても、この日中にあれを買ってこれを買って!と追われるし、16時には帰路についてお迎えと晩御飯の準備を…と思うと心穏やかではない。

そして家に帰って冷静になると、「こんな普通なのが〇円…?なんで買ったんだ…?」と困惑する。もう返品に行く気力も時間もない。買い値の半額でメルカリに出すことになる。

そんな風にお店に行くと焦って結局後悔することが多いし、そもそも機会自体が少ないので、ゾゾタウン等のオンラインショップを活用することが多くなった。
しかしそれも返品送料がバカにならない。最近は返送運送業者をヤマト運輸のみに限定されてしまったため、靴やニットなど嵩張るものを買おうものなら送料がかかって仕方がない。Tシャツでさえハンガーにかかっているので封筒では返送できないのだ。うーん…。

その手間と苦労と無駄金を思えば、コーディネートサービス料の2500円はそう高くない気がした。それに、自分が知らないブランドを知る機会になるかもしれない。

そううすら思っていると、コーディネート料が初回無料の広告に出会った。
これはやるしかないでしょう。返品すれば一文もかからない。

届くまでに第一弾の服の提案があり、そのフィードバックを元に最終的な服を決めてもらえる。



まあ、うーーーん…って感じでした。

どれもかなりコンサバ寄りで、きれいなカッコいいお姉さん。カジュアルは避けたいと選んだし、可愛い系よりカッコいい系と選んだので、合ってるんだけど、違うんだよなぁ…。

例えば、ベージュのセンタープレスのパンツ。
一応騙されたと思って履いてみた。
今まで履いたことのない形と長さで、脚が細く見えた!骨格診断に基づいているだけのことはある。
ただ、私の好みではない。つまらない。

黒字に白い四角がランダムに配置されたブラウス。たしかにちょっとモードなのだろうけど、うーんちょっと違うんだよな…。ちょっとコンサバなのだよな…。

グリーンのノースリーブトップス。サイズ感いい、形も悪くない、だけどうーーーん、うーーーん。急いでお店を回っていたら、一応買ってしまいそうなレベルではあるが、うーん。

結局、全て返品することにした。
送られてきた物自体は良かったし、フィット感も良かった。ただこれ以上、どういうものが好みかどうかを言語化できるのかが怪しい。
全体的に悪くないが、ちょっと物足りなかった。

どれもサイズ感は良かった。痩せ見えもする。だから、服にそれほど強いこだわりがなくて、でもそれなりにオシャレしておかないといけない人には、とてもいいサービスだと思う。
例えばうちの夫は、おしゃれでありたいが自分で選ぶにはちょっと服選びの感覚がよくわかっていないので、ターゲットになりうるだろう。(定期的に服を買い足す習慣がないので、リピーターにはならないが)

そもそも、私は服がすきだけどオシャレかどうかは怪しい(多分並くらいだ)。柄物を滅多に買わないから下手したら華がなくてダサいかもしれない。それでも、自分が気持ちよく過ごすためにはほどほど気に入っていないと落ち着かない。
下手に自分のこだわりが強い分、本サービス向きではなかったのだろう。いっそ、設定金額を1点5万円以上とかにして、知らないブランドで似合う服を開拓した方が面白かったかもしれないな〜なんて思ったりして…。

結局私は、手間と無駄金をかけながら服を探すしかないのだ。
手間はいいとして、失敗するのがなぁ…。
ああ、生きにくい。

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