『ブラックリスト』ファイナルシーズン
30/100
片付ける気がないので片付かないのはいいのだが、片付けたつもりで片付かないのはなかなか厄介だ。シーズン9からとっ散らかってはいたけれど、ファイナルのこの迷走っぷりはなんなのか。
レッドは最後まで魅力的ではあった。変な方向に足曲がっちゃってちんまり死んでるあの姿も悪くない。レッドは牛ぐらいにしか殺せないからまあそれもいい。でもなんか、あんなに愛したミアースどこいった?相手はウィーチャだったっんだっけ?姉は幻だった?とか、何でシーズン終盤になってマリクいきなり胸の谷間見せ始めた?とか、どうでもいいことが気になってしょうがない。
ほんとにあの姉妹、結局なんだった?
ウージンのしょぼさもマーヴィンを上回るほどで、ニクソンなんてほんとに頭が悪すぎて永遠にタンスの角に足の小指ぶつけてればいい。何で敵役をことごとく馬鹿ばかりにしたんだろう?ほんともうベルリンが恋しくなるレベル。
レッドの正体も結局はっきりとは明示されないままだったが、やはりシーズン8で示唆されたレッド=カタリーナが真相なのでしょうね。私は真相云々ていうか、そこに至った経緯、そうやって生きてるレッドのさまざまな思いにもちっと触れたかったです。
私が何か見逃したのか、私の読みが甘いのか、あらゆる角度で検証してもみたが、やっぱり端的に言って脚本がうんこ。もうこれに尽きる。
もっと丁寧なレッドの最期が見たかったなあという残念な感想とともに「さよなら、レッド」なんてしみじみ呟いてみようかなと思ったけどやっぱり全然しみじみできない。ゆえにこの感想もまったく締まらないままに終わる。
【追記】
ふと思い立って最終回のレッドとアグネスのシーンをもう一度見返してみる。You are being such a momと言うアグネスにレッドがI guess I just can't help itと答えるシーン。訳よりも原文のほうがレッド=リズの母であることをわかりやすく示唆しているかもしれない。can't helpの重み。このシーン、もっとしみじみと味わいたかった。なんでこの奥ゆかしさと美しさを他のシーンでも発揮できなかったのか、かえすがえすも残念である。
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