OHSSで入院した話

入院しました。OHSSです。
遂になっちゃったかー!!!
という感じです。

AMH12.86の私、前の病院で初めて体外受精に進もうという時にOHSSの説明を受けました。

ピークは採卵後3-4日。
複数の卵胞で膨らんだ卵巣は採卵によって一度は縮むものの、ホルモンの働きで元通り以上に膨らもうとする。
卵巣が腫れると、卵巣の血管が腹腔内に露出し、
血管内の水が腹腔内に漏れ、腹水が貯まる。
一方血管内は水分不足に陥り、血栓症の恐れがある。
血栓症になってしまうと脳梗塞の危険も出てくるし最悪命に関わる、と。

その時は心底怖い!と思いました。
ただ子供が欲しいだけなのに、私は妊娠に至る前に命までかけないといけないのか、と思うと涙が止まらなかった。


でも結局ならなかった。
まぁ1回目の採卵は全滅してるしね。


2回目の採卵は転院後。
ここのスタッフはあっけらかんとされている。
「E2なんて3万超えちゃう人もいますね(笑)
でも入院された方はいないんじゃないかしら?」
先生も
「リスクはゼロじゃないけどね、まずならないよ、ちゃんと診ておけば。」

あ、なーんだ。
過剰な心配してたなあ。
実際に2回目の採卵前はE2が23000を超えていましたが、
ブセレリンによるトリガーで何の問題もなく。
卵巣は10cm以上だったものの腹水もなくてピンピンしてました。


そして今回。
私は前回の酷い採卵成績を悔やみ、卵の質を上げたいとお願いしていました。
Twitterで刺激はFSHがいいと聞いたので、病院に問い合わせてみたところ
FSHはペンタイプしかなく、超高額になる、と。
FSHに変えたところでその価格差に見合う成果の差が保証されるわけでもないし必要ないんじゃないかなぁ、とのことでした。

高いのはキツいし、じゃあやっぱりHMGで…と継続することに。


その代わり前回ほど卵の数を育てず半分以下、E2も14000ほどに抑えて…

ブセレリンとHCGのダブルトリガーにしたのでした。


さて私の身に何が起こったか。

9/27 採卵翌日
夕方のサンデーステーションを見て少し泣いた後、主人とゲームをしていました。
19時頃下腹部が急に痛くなり…座っているのもキツいなと思い、ゲームを中断して処方してもらったカロナールを飲んで横になりました。
でも痛みは増すばかり。
トイレに行ったところでろくに尿も出ず、痛みのせいで汗が出て吐き気を感じる。
19時半頃救急車を呼びました。

救急隊員の方にOHSSであることを伝えましたが出発する前に救急車内で盛大に嘔吐。
吐瀉物塗れになったまま病院へ。

救急隊員の方はOHSSなんて知りませんでしたが、病院に運良く産婦人科医の方がいらっしゃって診てもらえる事に。
OHSSだと思いますと伝えましたが結果「その通りです」。

卵巣12cm
腹水あり
血管内脱水
卵巣捻転の危険性あり

重症ということで数日間入院と言われました。

(血液所見だけは重症じゃなかったです/卵巣捻転は6cmからリスクが高まるそう。)


痛み止めの点滴を受けつつ
右向けに横になると何となく楽でした。
産婦人科病棟の為妊婦と同室です。
その日から痛み止めを6時間毎に入れつつ
寝たり起きたりの入院生活です。
その時はまだ、こんなに綺麗な肺をしていました。

画像1


9/28採卵後2日
卵巣が肥大を続けていて14cmに。
体勢を変えるごとに痛い。

9/29採卵後3日
お腹の痛みはピーク。
刺すような下腹部痛ではなくお腹の張りによる苦しみ。
腰痛と吐き気が加わり寝たくても寝れない地獄の日。
何処を向いてもどんな体勢でも痛く苦しい。
リラックスウェアのズボンでさえ苦しくワンピース型のパジャマを借りました。

9/30採卵後4日
体勢を変えるたびにお腹が苦しく息が詰まる。
呼吸が浅くなった気がしてくる。
胸(肋骨)の外側あたりが痛い。

10/1採卵後5日
呼吸がさらに浅く咳が出るように。
左手だけがやけに浮腫んでます。
なんでだろう…。

画像3


10/2採卵後6日
入院後初めて全身鏡がある浴室を利用して自分の身体を見ました。
腹部の膨らみが異様でした。
まさしく浮き輪をつけているかのように前にも横にもパンパン!
とはいえ実感としては、身体は軽くなりました。
ご飯も食べられるように。


しかし…お風呂の後病室に向かって歩いていると看護師さんが駆け寄ってきました。

酸素濃度が低すぎる。
レントゲンの結果の説明があるので来てください、と。

その日の心エコーとレントゲン検査で肺水腫が発覚したのでした。
ここにきてアルブミンの投与と酸素吸入が始まりました。
酸素吸入、地獄です。
3ℓだったんですが、鼻につけたチューブにすごい勢いで酸素が入ります。
痛い!とにかく痛い!寝れない!
一睡もできない夜でした。

その日のレントゲン。

画像2

白いモヤ部分は水とのこと。。

10/3採卵後7日
酸素吸入が2ℓに減ってだいぶ楽に。
身体も楽になってしっかり寝れました。
アルブミン効果で尿量がめちゃくちゃ増えてきました。
もうすぐ退院かな…長い…。

10/4採卵後8日
また咳が出ます。お腹はスッキリしてきたのに、肺が心配…。

10/5採卵後9日
内診で腹水の減少と卵巣の縮小が認められました。
と言っても卵巣10cm、まだ大きいです。
酸素吸入オフにすると酸素濃度が維持出来ず心配されます…
レントゲンでもまだ肺に白い影は残っていて仰向けになると咳き込んでしまう。
それでも重症域は脱したので血液検査の結果によって退院許可が出せるとのこと!

10/6採卵後10日
酸素吸入のない夜
夜中起きることもなくぐっすり眠れました。
血液検査の結果も問題なし!
まだ卵巣が縮みきらずOHSS“軽症”ではありますが退院許可が出ました。

内診室に歩くのも息切れしちゃうけど…
でもモニターも点滴もついていないこの開放感!
久方ぶりに私の左手が自由になりました…!

そういうわけで結局10日間も病院にいました。
入院長いよー…。

本当に、みんな、OHSSはキツイです。
どうか甘く見ず、リスク回避に努めてください。。
私も二度とHCG打ちたくありません。

しんどすぎるし、結局お金も時間も体力も失うことになったのでした。

MAXで体重+8kg近く増えた。

お会計¥141,040也

高い。

こんなことがあっていいのか。
なんでこんな仕打ちを受けないといけないのか。

でも副作用救済制度を利用できるはず…
通るか分からないけど申請します。

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