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【第12回 ぬのっと えほん 9ぺーじめ】

電車に揺られるヌノットは、
手元にある便箋の文字をジーッと見つめていました。

先刻出てきた 前の駅で、
電車のドアが閉まる直前…

『よ、良かった間に合った…ゆ、郵便ですヌノットさん…ハァハァ』

と郵便屋さんに渡された、手紙の中身です。

文面にはこう。

『やぁ!ヌノット!お噂はかねがね。

筆を執ったのは、次の駅に我々の社屋があるから。

社会科見学でも兼ねて、遊びにおいで。待っているよ!』

そうかそうか、社会科見学!
これまで学校で、工場なんかは見学したことがあるけれど…
どんなお仕事場なんだろう?

あれやこれやと思いを巡らせていると…車内アナウンス。

『次はぁ~NFTMAPぅー( https://nft-map.jp/ ) 間もなくぅー NFTMAPぅー』

便箋を手にしたまま、改札へ向かうと、
そこには3人の人影。

2人の男の人
(Twitter @Araki_NFTMAP )
(Twitter @_Ta_tsu_ )

それから、1人の女の人
(Twitter @linda_nasrtn )

ヌノットがその3人を認めたときから、
何だか3人で楽しそうに喋っている…

『(もしかしてあの人たちかな?)あ、あの…』と便箋を見せながら、話しかけると、

『おぉおぉ!ヌノットくんじゃないか!よく来てくれたね!』
『ようこそー!』
『いらっしゃい!』

『いやいきなりだけれどね、猛禽類に連れ去られたことあるって聴いたんですが、どんな気持ちだった? やはり空の上は快適…』と男の人が言いかけると、

『まぁまぁ、思い出のお話は追追!』と女の人がニコニコと話を元に戻す。

そこからは
ヌノットの思い出話のインタビュー会!
あれやこれやこれまでの経緯をおしゃべりしていると、
『NFT MAP』と書かれた輝くロゴのある部屋に到着。


『改めまして、ようこそNFT MAPへ!』
『ここは、NFTという新しい世界の入口であり、整理箱であり、地図であるのです!』
『むむ!?難しい話だと思っているね?まぁ、社会科見学だから、辺りを案内しながら、いろいろ紹介するよ!』

3人に促されるまま、そのあとをひょこひょこついて行くヌノット。

それにしても、3人のお話は面白い!
気が付けば、その雰囲気に乗せられて、スイスイと語りたくなっちゃう!!

『なるほどねー、そんな体験談が!あ!!そうだ…せっかくだから、ヌノットくんのNFT世界への第一歩をお手伝いしよう!』
『確かスマホはお持ちだったよね!?』

こくりと頷き、自分のスマホを3人に手渡すヌノット。

『この世界に必要なものをインストールしよう!この船のマークのマーケットアプリや、キツネマークのウォレットアプリです!!』

画面を覗き込むと、確かに『海』を意味する船のアプリと…
キツネの顔のアプリ。

『私たちは、世の中の人たちみんなに、このキツネさんを持ってもらうことを目標にしているんだ!そうすれば、楽しい新しい世界に出逢えるよ!!』

話を聴いていたヌノットは、
新しいアプリや世界との出逢いに
『新学期のクラス替え』のようなワクワクドキドキを感じていました…

『これからこの世界で、どんなことと遭遇できるのかな…?』

画面をジーッと見つめ歩いていると、

『あ!!危ない!』

ゴッチーーーーーン!!!

前を見ていなかったため、柱に頭を強打したヌノット!

目の前はチカチカ、ヒヨコや、星、宇宙がくるくるくる…

と、手元のスマホに通知音。

さっき手伝ってもらったキツネさんに、謎のイラスト…
しかも、よく見れば…スマホを握り、うつむき加減で音楽を聴く
『ヌノット』自身の姿!?


訳も分からず3人に尋ねると…

『ははは!キツネさんが、NFTの世界へようこそ、だって!祝福のサインだ。』
『これがNFTアートだ!ヌノットくんも仲間入りだね!』

うぅむ、何だか自分もその世界のアートを1点手にしたみたい!
頭をぶつけたせいで視える幻想でないといいけど!

その後は、社屋の案内や、オススメのクリエイターさん紹介、今後のインタビュー予定や、何故かおにぎりの話でも大盛り上がり!!

『と、まぁこんな感じですかね』
『気付けばこんなに時間が!』
『それじゃ、駅まで見送ろう!』

改札まで3人で仲良く見送ってくれました。
『この先の旅で、道に迷ったら、いつでも戻っておいで!』
『我々は地図だから!!』
『素敵な体験をしたら、インタビューさせてください!』

元気に次々とエールを投げ掛けてくれた3人に、ヌノットはこれまた元気よく手を振り、
次へ向かう電車へと乗り込みました…

第13回 ぬのっとえほん 10ぺーじめ
へ続く…

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