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おとぼけせんせい🐒

せっかく学校の先生をしているので、
今日はクラスの自慢をさせてください〜🦔

私のクラスは、
最近めきめきと成長しています.
自分達で考えて行動できる部分が
確実に増えてきました.

けんかもするし、
わちゃわちゃしてるけど、
協力して何かをやるとなったら
とにかくすごい!

それは担任である私が、
だめだめのおとぼけ先生だからなのです.


皆さんは、
「モテる女のさしすせそ」をご存知ですか?

さ:さっすがー!
し:しらなかったー!
す:すっごーい!
せ:センスいいねー!
そ:そうなんだ〜

会話の中にこの言葉を入れると、
相手の自尊心が高まってモテる!
というこの超定番モテテクを、
私は9歳相手にまじめにやっています(笑)

「えーっ!いつの間に?!
だれがやっておいてくれたの?」

「今まさか自分で気付いたの?すごいな〜」

「さっすが、1組だな〜😊」

このテクニックで
私は子どもたちから、モテモテ!😍


…というわけでは、勿論なくて(笑)

「先生、すごくないよ、当たり前だよ」
としれっと言われてしまいます(笑)

それでも子どもたちの満更でもない顔が、
私をあったかい気持ちにしてくれます☺️


1年前、初任の頃の私は、
「かっこいい先生」でいようと必死でした.

優しいけどびしっと叱るときは叱る
子どもたちに慕われ
好かれる先生

でも、理想を目指せば目指すほど、
自分の力の無さを痛感しました.

「今日もうまくいかなかった.」
「またトラブルだ.」
「明日もきっとうまくいかない.」

思い通りにいかない毎日の中で、
子どものことが嫌いになりそうで、

何よりもそんなこと思ってしまう
自分のことを嫌いになってしまいそうでした.

でも、あるとき気付いたのです.
先生である前に私は私でしかない.

私は昔からあまり怒ることがありませんでした.
そして、叱られた経験も少ないです.
だから、叱るのが苦手.

そもそも、私に叱られたって
子どもからしたら怖くも何ともないし(笑)

さらに、私はマイペースに生きています.
びしっとした規律を徹底しきれない.
うっかりしてるし、私自身がよく忘れる.

そんな人の
「前も言ったでしょ!
何度言ったら分かるの!」なんて、
説得力のカケラもありません(笑)

そして何を隠そう、
私は褒められて伸びる子なのです.

私自身も褒めることは、とても好き!
だから、
子どもを思いっきり褒めるようにしました.

威圧を捨てて、むしろ積極的に
子どもを頼ることにしたのです.


「これ運ぶの大変だな〜.
だれか持ってくれないかな〜.」
と呟いていると、

「やれやれ、しょうがないなー」
と男の子たちが手伝ってくれます(笑)

「あれー?
この前どこまでやったっけ?
覚えてる人いるー?」

「実験のまとめからですよ〜.」
「この前、一緒に豆電球の話してたじゃん.」
そんな声があがってきます.

私がだめだめなところを素直に出したら、
子どもたちが
力を貸してくれるようになったのです.

苦手なことを隠すんじゃなくて、
みんなに助けてもらう.

それは子ども同士も同じです.
できないことは助けてもらう・協力する.
そして、力を貸してもらったら、感謝する.

そんなクラスを子ども達と作っています.

私は自力で先生になれる訳じゃなくて、
私を先生にしてくれる子どもたちがいる.

そんな子ども達に、
「ありがとう!」「助かるよ!」
「みんなのおかげで、できたよ!」

そうやって心から感謝を伝えられる
今のスタンスが、私は好きです.

でも、このスタンスが
理想の教育だとは思いません.

このやり方が合ってない子もいると思うし、
大きな成長が見える一方で、
伸ばせていない力もあると思います.

これができるのは、
この子たちがこれから先、
規律の厳しい先生にも
慕いたくなる先生にも
出会うと分かっているからです.

ずっと私が担任していたら、
学びの幅が狭まってしまう.

だからこそ、
出来るだけたくさんの大人が
学校現場に関わることができたらと
強く思うのです.

教育に絶対はないし、
人と人だから、相性がある.
どんな人からも学びがあるからこそ、
いろんな人と関わって、
いろんなことを学べたら、
素敵だなと思うのです.

#先生 #自慢のクラス #理想の教育

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