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至仏山の山頂から

私が働いている尾瀬では湿原と合わせて、対照的な2つのシンボル的な山があります。

至仏山と燧ヶ岳です。
『日本百名山』の著者、深田久弥は
この2つの山を日本を代表する山として百名山に選定しています。


至仏山
燧ヶ岳

先日その一つ至仏山に先日登ってきました。

至仏山は日本の山としては珍しく、
植生保護のために登山道が閉鎖される期間があります。

まず春は4/21に尾瀬へと至る道路が開きます。

そしてこの4/21〜5/6に残雪期の登山道開放が行われます。まだ雪があり登山者が歩いたり、スキーヤーやボーダーが滑っても植生への影響が少ない期間のためです。

その後は雪解けによって登山道が曖昧になる
5/7〜6/31は登山道が閉鎖されます。

雪が大方溶け切った7/1から再度登山道が開放されます。(期間は状況により変動あり)

詳しくは尾瀬保護財団のHPをご確認ください↓


私が働く山の鼻から登るルートと、バスと自家用車でアクセスできる鳩待峠から登るルートとあり、
山の鼻と鳩待峠も登山道が繋がっているので周遊することもできます。

私がゴールデンウィーク前に登った山の鼻からのルートは山頂まで終始急登です。

森林限界が低いので少しだけ樹林帯を登った後は、山頂直下の高天ヶ原までは開けた雪の山肌をガツガツ登っていきます。

視界が開けているので、途中で振り返ると正面に燧ヶ岳と尾瀬ヶ原の全景が。


至仏山中腹から

雪が無い時期はお花畑が広がる高天ヶ原まで登ると、後は木道や階段が続く気持ちの良いルートを辿り山頂です。


最後は傾斜が緩やかに


山頂

山頂から見える景色は
山、山、山


燧ヶ岳
武尊山
日光白根と皇海山かな
武尊山の奥が榛名山か…


若干雲がかかっている平ヶ岳

これまでに登った山、
これから登ってみたい山。
一望できました。


学生時代に登った燧ヶ岳。
創部90周年の行事、
「47都道府県の最高峰に登る」
で福島県の最高峰として登った山です。

部のルールとして山小屋を使わずテント泊をするというルールがあったため、
登山口に泊まることができず、

近くのキャンプ場からバスで移動しなければならず、始発バスから終バスまで8時間というリミット付きの日帰り登山。

未熟ゆえに道に迷い、最後は終バスに向け走るという波瀾万丈の登山をした思い出の山。

あるいは日光白根山。こちらは群馬と栃木の最高峰。
10月に登って避難小屋に宿泊しました。
こちらはどちらかというと楽しい思い出。
あまりハードな山ではなかったので、避難小屋でひっそりハロウィンパーティー。
ネタでガチャピンの仮装で登っていた同期がいたような。


至仏山から見える一つ一つの登ったことのある山の思い出が蘇ります。


これから登りたい山は皇海山や平ヶ岳。
いずれも日本百名山の中でも
難関に含まれる二座。

日帰りでコースタイム10時間以上かかる山です。

まだ自分の体力がある若いうちに。

特に雪に包まれた平ヶ岳には感動したので、
ぜひとも登ってみたいなと。

次の山への意欲をかき立てます。

新しい山に登る度にそこから見える山から、思い出を蘇らせたり、憧れを抱いたり。

過去の登山と現在進行中の登山、そして未来の登山と3重に登山を味わう。
これが最近の登山の楽しみです。

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