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子どもを持ちたい同性カップルに読んでほしい


 
子供を持ちたい同性カップルへ。
子供を作るよりも養子を考えてほしい。

新たに産み増やすことよりも、すでにこの世に生まれた命を幸せにする方が先だ。
 
同性カップルで子供を持つことをリアルに考えておられる方は、信頼できるパートナーだったり、子供を育てられる経済水準だったり、良好な健康だったりをお持ちの、どちらかと言えば恵まれた状況にいる方が多いように思う。
その恵まれた境遇をどうか、恵まれない子供のために使っていただけないだろうか。
 
意図して子供を増やす必要はない。
なぜか?
生きている全員が尊重されていない今の日本社会に、新たな人間を連れてくるべきでないからだ。
 
私もできるなら出産反対ではなく、全員の人権が尊重され、だれもが無病息災でしあわせに暮らせる社会を目指したい。しかし、それは全員が出産をやめるよりも難しいだろう。
あらゆる差別、理不尽、労苦、病苦、戦争が地球上からゼロになる日はいったい何千年後になるだろう。
 
「不幸ばかり見るのはよくない」という意見もあるが、それは現実から目を背けていると思う。
人間の歴史も、一人一人の人生も、有限のものの奪い合いだ。
食糧や土地を奪う争いは古代から起こってきた。
現代を生きる私たち一人一人も、ホワイト企業の採用枠だったり、正規雇用の枠だったり、限られた椅子の奪い合いをしている。
社会の中で格差は確かに存在していて、相対的貧困率は上がっている。

予期せぬ出来事によって社会のレールからこぼれおちることもありうる。そして、そこから再起するのは、大変な努力と運が必要になる。
その中で、頑張っても報われない人や、がんばろうにもう頑張れない人、頑張りすぎて心や体を壊す人・・・も出てきてしまう。

 
同性カップルが子供を持つには、たくさんのハードルがある。
前例が少ない日本では、一つ一つのハードルが高く、困難もあるだろう。
それらを熟慮した上で子供を持つ決心をされた、その思いをどうか、すでに生まれたのに不遇な環境にいる子供を迎え、たくさんの愛情で育てることに向けていただけないだろうか。