自殺イコール悪いものとは思わない


有名人の自殺報道が起こると、

セットでメンタルヘルスの専門家の「自殺報道につられないで」と言ったコメントや、自殺相談窓口の情報がついてくる。

自殺イコール悪、という社会通念が浸透していることを感じる。



自殺って本当に悪いことなんだろうか?と私は思う。

躍起になって止めないといけないもの?
根拠は?

自殺をすることは別に法律違反じゃない。

確かに自殺をすると、その場所を事故物件にしてしまうとか、遺体の第一発見者にショックを与えるとか、そういう迷惑はかけるかもしれないけれど、それって急病や事故による死亡でも起こりうること。


自殺イコール悪という社会通念がある理由なんて率直に言えば

「身近で自殺が起こると気分が悪いから」

ぐらいの感覚じゃないだろうか。



私は自殺も選択肢の一つだと思う。
私たちは好きで生まれてきたわけではないのだから、せめて命の終わりくらい好きに選ばせてもらってもよいと思う。

不公平で、理不尽で、自分じゃどうしようもない困難もたくさんあるこの世の中で、生きることを強いることの方が酷なケースもある。



私はもしも友人が自殺すると言っても、止めないつもりだ。

本音を言えば友人が亡くすのは悲しい。
それは自分のエゴ。

身近で自殺が起こったら気分が悪い
友人が一人この世からいなくなるのは寂しい

そんなエゴで友人の一大決心を止めるのは憚られる。



類が友を呼ぶのか、私の周りには希死念慮を持つ人が結構いて、誰かが突如そういう選択をしてもおかしくない状況である。

もしもそのときが来たら

そっか
逝くことにしたんだね
世話になったよ
ありがとうね

と、遠くに引っ越すのを見送る感覚でさよならするだろう。