見出し画像

角野隼斗ツアー2023 Reimagine サントリーホール

2023.2.26(日) 16:00開演


2023年の角野さんのツアー真っ只中。今年は全国16公演、去年よりもすこし余裕をもったスケジュールで、2か月かけてまわります。バッハ、カプースチン、自作曲と、時空を超えてリズミカルでロック(魂)を感じるプログラム。所有のアップライトピアノも共に移動し。スタインウェイピアノとの2台ピアノで駆け巡る。

ポーランド国立放送交響楽団(マリンオルソップ指揮)とのショパンコンチェルトツアーが終わった2022.9月、間髪いれずに翌年の全国ソロツアーの告知。関東地方に限って言えば東京2公演、神奈川県2公演あり、時期も適度にバラけありがたい設定でした。皆、どの公演に行くか頭を悩ませたと思いますが、自分はワークライフバランスも考慮し1月、2月、3月と関東3公演を申し込み、幸いなことにFC先行で当選しました。

さて自分初日の1/27みなとみらい大ホール(初めて伺いました。リニューアルしたばかりで綺麗。音響のいいホールだった気がする)圧巻のパフォーマンスに酔いしれ、プログラム構成の妙と舞台演出に感動し、情報過多で脳みそパンクし、noteはおろか、気の利いたツイートも出来なかった私。(興奮のまま帰路の電車内で打ったツイートはこちらです笑)2公演目でネタバレにもなるためまとめるのは控えポツンポツンと思い出すままに翌日感想をツイートしていました。その初見の感想も織り交ぜながら、13公演目、2/26のサントリーホール公演に参加出来たので、覚書としてここに残したいと思います。


ホール入り口左手。チケットブースの近くに巨大角野さん

サントリーホール出入り口でお出迎えくれたのは角野さんの巨大パネル。晴天ではあるけど冷たい風が吹きすさぶ中ちょっと寒そうで可哀想でしたが(笑)入る前からテンション上がる!ホール入り口でいきなり金子先生、美智子先生とすれ違う。華やかな雰囲気漂う聖地サントリー。日曜日の昼下がり。自分は友人とFC2次先行で頂いたチケットで2階LB席バルコニーへ。こちらはポーランド響とのショパンコンチェルトで経験済みでしたが、その時よりもう少し上方で客席側。座ってみると、おおぉ!遠目だけど右斜め上から覗き込む形でグランドピアノは手元がよく見える!アップライトは死角に入ってしまうけれどまずまず満足なお席でした。(みなとみらいでは1階の右端だったのでこちらサイドからの眺めは自分的には嬉しい)


全景 スピーカーの配置にも注目


場内アナウンスの後開演。舞台の照明が落ちかてぃんさん入場。黒上下に純白詰襟のシャツをアウト。スラリとしてかっこいい。


バッハ:インベンジョン1番

ちょっと弾きはじめまで時間をとっていた。1音1音聴き入る感じで奏でてゆく。途中からアップライト。グランドピアノに引けをとらない音量で音色の変化を楽しめる。新しく導入された八角錐のスピーカーと左右(左は死角で見えないけど多分対称にあるんだろう。)の大きめなスピーカー。私の席2階LB席には天井から吊るされたスピーカーも効いているんだろうな。1/27初見での感想はこちら。

引き終えて一礼、P席にも一礼。MC入らずそのままラモー、グルダへ

ラモー:雌鶏、未開人

前回の右側席から見えなかった、弾き始める前のカウントが楽しかった。雌鶏の餌をついばむような左手のカウント。始まると速めのテンポで小気味よく、相変わらずトリルが美しい。未開人もそのままの勢いで一気に弾きあげました。楽しい!

グルダ:プレリュードとフーガ

曲調からか一瞬かてぃんさんがトリスターノに見えました。繰り返される音型。2拍目、4拍目に入る打音、ヒールキックかと思ってたけど、指パッチンである事が判明。マジか…。結構な小節数繰り返していたよ。そして割と精度がいい(よく響くし音型揃ってる)笑。よくこれ弾きながらパッチン打てますね…脱帽。フーガはかてぃん真骨頂。縦乗りで楽しそう!もうこっちもノリノリです。サントリーホールでクラシックピアノのコンサートって事忘れる。古典も現代もないよね、音楽には。
みなとみらい、右側の10列目のお席から見た印象はまた違っていて面白い。

一旦袖へ。その後MCへ

自己紹介(皆知ってるよw)
このツアーReimagineへの想い。アップライトピアノを連れて歩いてる事、2台向かい合わせで置くことでどの席からもどちらかで弾き姿が見える親切設計。
アップライトの暖かみのある優しい、古い懐かしいような家庭的な音色を楽しんでいただければ、との事。

舞台暗転、ほとんど何も見えず。目が暗順応するまで結構時間かかる

P席の足元灯が暖色のともしび。その配列が円形に配置された舞台の雛壇に向かって伸びてなんとも幻想的。

角野隼斗:追憶

こごもった音色のアップライト。2000人が見守る静寂の中奏でてゆく。前回も感じたけど、照明効果もあって深い深い地中の中、人類の歴史が始まる前の太古を想像する。淡いスポットライトでうっすら浮かぶ角野さん。生命の起源を思わす1つの希望。繰り返される左手の分散和音、途中から短調になるのだけれど、このあたりからCの音がパルスのように強調されて響いて聴こえてモールス信号のように天に向かって発信されているように感じた。すごく幻想的だった。ショパコンの影は微塵も無かった。すごい表現力、演出力だと思いました。

主よ人の望みよ喜びよ

サントリーホールのパイプオルガンに照明が当たる。同じアップライトなのにもうちょっとブライトで優しいイメージの音。前回の席からはピアノの左下のレバーをサイドブレーキかけるが如くガコッと動かしていたような…(記憶曖昧)。なんかね、ほんとにオルガンを聴いているような感じだったんですよ、不思議なことに。真下で角野さん弾いているんだけど(残念なことに私の席からはお顔はあまりよく見えない…でも頭の動きや雰囲気は感じられました)、漫画の表現でよくある、音符が上へ向かって昇って行くような感じ。2階席の目線からはパイプオルガンの上の方の装飾がよく見えて、アルペンホルンのような飾りがあってじーっと眺めてしまった。厳かな気持ちで聴いていました。浄化された。

バッハ:パルティータ2番

始まる前にアップライトに何か取り付けた。
1シンフォニアグランドピアノでスタート。とにかく弱音が美しく、高音の響きが切なく極上でした。今回はグランドピアノを弾く手元がよく見えるお席。2アルマンドは左手と右手の追っかけっこ。左と右で別のことすること自体難しいのになぜ左と右で音色まで変えることができるんでしょうか…そこに内声の和声まで入って、1人オーケストラ。私、バッハって弾いたことが無いのですが、たぶん、楽譜、美しいんだろうなぁ。数学好きなバッハさま、どんな風に構成して曲作ってたんだろう。ほんと天才。3クーラントはアップライトへ。少し金属的な音へ変化。チェレスタのようなトンキーホンクのような…4サラバントはそのままアップライトだけどまた暖かみのある音色に変えて、しっとりと聴かせてくださった。1音1音にこんなに集中して聴くことないよね。没入感がすごい。2000人の大ホールと思えぬくらい静まり返って残響音も含めて聴き入った。グランドピアノへ再び。5ロンドー6カプリッツォは疾走感まで感じてしまうほどの気持ちのいい演奏。何人かが同時におしゃべりしているかのような楽しさ。
バッハって宗教音楽、寝る音楽って思ってた。なんだよこれ、かっこいいし沁みるし楽しいし。概念覆りましたマジで。かてぃんさんのおかげです。ブラボー!!!!!

ここで20分の休憩。
一緒に聴いていた友人、今の曲何?!すごく良かったー!!!って感激しておりました。うん、うん。パルティータほんと良かったね!

今回のプログラム、フライヤー等担当された、カメラマンのAmaoさん。本当に写真の切り取り方が美しくて魅入ってしまう。各公演のお写真も、グッズと生活を切り取った写真とかもアップしてくださりありがとうございます。そのセンスとても好きです。

フワフワしたままリフレッシュのためにロビーに出る。見知ったフォロワーさん達とすれ違いさまにちょこっとお話しするのも楽しい。ハヤトートは黒を既にゲットしていたけど、やっぱり白も欲しい!!!購入する笑。タンブラーもヘビーユーズしているため替え用にもう一つ購入しました。みなとみらいもサントリーも休憩時間にほぼ並ばずに購入できましたよ。グッズのお写真のフライヤーも入ってましたね(ファンクラブのお知らせの裏)。ハンブルク響との公演も。Penthouseも!嬉しい

上記、なぜかセンシティブに判定されてしまうのでスクショで失礼します
休憩中の様子。2階席のためこの位置より撮影

角野隼斗:胎動

お色直しして黒シャツ黒スーツで登場。話題のマルジェラ。フォーステッチ。(今たまたま読んだんだけど、「何故ならマルタンマルジェラは、再構築と脱構築をアイデンティティとしているからです」って書いてある!https://fem1103.com/margiera-tag/)
後半出だしでこの曲!パンチ力あります!明るく開かれた曲、華やか。ショてぃん全開で前半と全く赴き変えてくる!サントリーホールで胎動弾くのは初めてなんですよね、多分。名刺がわりとなったこの曲(韓国のドッキリロッテタワーの演奏が記憶に新しい)たくさん演奏していただきたいですね!

ここでMC

楽しんで頂けてますでしょうか?(もちろんですっ)。子供の頃、宇宙が好きだった。脳の構造も宇宙と同じように無限に広がる…面白いですね。そんな事を考えながら作ったオリジナル曲。聴いてください。

角野隼斗:HUMAN UNIVERSE

出だしがメロディアスでとっても印象的ですよね。この曲。Blue Note初お披露目の時とアレンジがだいぶ違ってますってラボで言っていたでしょうか、主題から一転、躍動する11拍子。壮大な音楽の広がりをかてぃんさんお得意の(ハンガリー狂詩曲やラプソディーインブルーでの)カデンツァ風にかっこよく!!!2回目でも11拍子はうまく数えられませんが、1、2、3、4、5、6(1)、2、3、4、5、6、ってな感じで前ノリのイメージで一緒にかてぃん船に乗って宇宙を旅しました。2回(?)主題に戻ってフッと地球を懐かしみでもまた未知の世界に使命感にかられて突き進む。(最後のオクターブでの主題は渾身の演奏でなんだかうるっときちゃいますね)演奏後、圧倒された聴衆、しーーーん。からの惜しみない拍手〜!いやーすごい!蠍火やゲーム曲をバシッと決めるかてぃんさんも大好きなので、この曲がプログラムに入って嬉しかったです!自分初回の感想はこちら。

再びMC

皆さんは数学好きですか?お!激しくうなづいている人がいる!!!バッハもカプースチンも数学好きだったようです。カプースチンの演奏会用練習曲8曲にバッハ3曲を入れて計11曲演奏します。今どの曲を弾いているのかわかるようにしたくて、数学の2進法で曲の番号をライトで表示しようと思いました。右から1、2、4、8の数を表します。点灯しているライトの表す数を足すと弾いている曲の番号がわかります。プログラムにも載っているので照らし合わせてください

サントリーホールでのライトと数(2進法)の解説は完璧でした。塾の先生みたいでした(笑)

このプログラムが発表された時に私は度肝を抜かされました。カプにバッハ挟むって?どういう事だ?やばいやばいと慌てて作ったマイプレイリストは下記。AWAが音がいいので愛用してるのですが、カプースチンの音源が少ない、曲によって好きな奏者が違う…。そこにバッハ入る…。楽しいのでいろんな奏者の音源入れて、、、すると見事にばらけたのです!かっこいい系としっとりオシャン系、そこにバッハ(グールド)。通して聴くと、バリエーションに富んでて、とても楽しい。グールドの演奏も独特なんだけど、カプースチンの中に入るとホッとするというかお口直しというか(笑)。


ま、想像はしてましたよ。かてぃんさんはどんな曲調もガラッと雰囲気を変えて完璧に聴かせてくるって、想像はしてたんだよ。でも実際は、、、


想像を超えてきた!また斜め上行ったwww!!!


カプースチン:8つの演奏会用エチュード with   バッハ

1プレリュードは2018年クリスタルピアノコンクールでグランプリ取り褒賞でその年のラフォルジュルネ関連のコンサートで披露なさった(と思う)。ツイートでストピでの演奏動画聴くことができたのですが、これがかっこいい!疾走感あふれて勢いがあって大好き!でも今回は勢いに任せるのではなくテンポもコントロールして大人かてぃん…カッコよす(感涙)終わる瞬間勢いで立つから拍手〜
2夢、私この曲めっちゃ楽しみにしてたんです〜。ショてぃんが弾いたら昇天案件って思って。その通りでした。BBC Promsでの吉松隆さんのメモフローラ弾いた角野さんが思い出されました。隣で聴いてた友人もこの曲がめっちゃよかったって演奏終了直後に言ってました!
3トッカティーナ。もはや代名詞のひとつ。サントリーでの演奏ノリノリだったー。てかちょっとスピード違反気味笑。わかるよ、思い入れのあるホールでたぎっちゃいますよね!拍手ー!!!
インベンション13番、バッハがお口直し…ってとんでもない!途中からアレンジ入ってひぇーかてぃぃぃぃーん、でした。ラテンかてぃん現る!かっこいいー。ところで脱線しますが、私のお席からは4つのライトをも上から見下ろす目線で、ライトに照らされる角野さんを感じることができたのですが、トッカティーナの3からこの13が点灯した時、手前側がパッと点灯して明るくなりエモかったんですよね〜!照明さん責任重大ですがライトの切り替えタイミングバッチリ!ありがとうございました〜!
4思い出、ラボ時点でまだ完成していませんって言ってたけどこの曲も合いますよね〜弱音の美しいこと!水彩画のような印象派のラヴェルのような。もううっとり。グランドピアノもホールも喜んでいた!
5冗談、一転、びっくりするような激しい曲!ウォーキングベース、迫力がある。テンポ一定で勢いそのままでフィニッシュ!
インベンション4番、こちらもお口直しではなく、盛り盛りアレンジのアメリカンかてぃん!
6パストラール、このラテン調というかボサノバ風というか、かるーい感じのこの曲がいい意味でお口直しでしたね!途中優しい音色で高音でピコピコ、プログレっぽい音ゲーっぽい感じもあって楽しい
インベンション14番、この曲もアレンジ入ってた気はするんだけど軽めアレンジだったかなぁ。前の曲との繋ぎもあって軽やかな感じだったかしら?そういえばみなとみらいではアップライトで弾かれてた?アレンジがすごくてかてぃんどこへ行く〜?戻ってこーい!的な感じだった気がする。記憶力残念…
7間奏曲、 サントリーホールでは唯一この曲でアップライトピアノに移動。私は昨年末にすみかめ芸術劇場でも聴けている。素敵なのよ、かてぃんVer.。で、曲途中のフィナーレでグランドピアノに瞬間移動移動で繋ぐ!Penthouseの閃光花のラストみたいな演出!
8フィナーレ、はい!いう事ありません!かっこいいです間違いなし!最後上がってからの低音ズドドドドーン!かてぃん優勝!!!

会場中から一斉に惜しみない拍手。スタンディングオベーションはほとんどなかった。みんな腰抜け感嘆の中にいたんだと思う。本当にありがとう素晴らしかったです。いったん袖にはけて2度カーテンコール。四方に丁寧にお辞儀されてかてぃんさんも嬉しそう!


私の席からの肉眼での見え方。4本のライトがバッチリ視界に入る
(お写真はアンコール演奏の時のものです)

そしてアンコール演奏へ

1曲目、ショパンワルツ!華麗なる大円舞曲!!!
ガチショパンをフル尺で聴けて光栄です!
あれだけの演奏(カプースチンの超絶練習曲…笑)をした直後なので、難しいと思うのですが、パッとショパンに切り替わる、すごいですよね。で、指が回りすぎて困っちゃーう的な感じがツボでした。みなとみらいの1曲目、大猫のワルツも同じ事思った。染之助染太郎が如く「いつもよりも多く回しておりまーす」なデブ要素少なめ軽やかプリンちゃんでした。

2曲目、アップライトピアノで…
あれ?え?ショパ…いや、あれれ?????
思い込みって恐ろしいですね。アップライトでの2曲目はバッハの「羊は柔らかに草をはむ」か「アヴェマリア」が聴けるとばかり思い込んでいました。なので意表を突いた選曲に脳内大パニック!!!ここは没入して聴き込みたいところなのに、これなんだっけ?知ってるよ、なんだっけなんだっけ…。左脳が働いて没入できず(冷や汗)しばらく聴いて、映画ブリジットジョーンズの日記で印象的にかかったAll By Myselfの出だしAメロがリンクしてようやくわかった。ラフ2じゃんこれ。2楽章。いやだかてぃんさん。サントリーホールで2楽章はさ、初めてのここでのでソロコンサート(2020年12月)でのラストに泣かせに来たやつじゃん…私にとっても初めてのホールでのかてぃんソロ。1階の4列目で聴いたあの日…そういう人だよね貴方って人は…(泣く)

そう、ここはサントリーホール
PTNAピアノコンペティションが2018年から特級ファイナルの会場に選んだのがここサントリーホール。ファイナリストの4人の中、1番手で登場したのが何を隠そう角野さん。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は知っての通りピアノの和音だけから始まる。そうですPTNA特級としても、歴史的第1音は角野さんのピアノだったわけです。

この公演の数日前、2023.2.24にこのファイナルのラフ2の再生回数が300万回を突破して、お祝いして聴いてもいたのに、パッと曲名リンクしなかった。ショック〜笑。自分の固定ツイートもラフ2にしてるのにね(失笑)

角野さんありがとう。アップライトで2楽章のハイライトを聴けて嬉しかったです

ありがとうございました。あーなんか靴の紐がほどけている…
ラフマニノフ、ピアノコンチェルト第2番第2楽章をアップライトピアノで演奏しました。ここサントリーホールはやはり自分にとっては特別な場所で、2年前のソロコンサートの時もこの曲を演奏したんですよね。思い出しました。

あ、それから、これは今日、初出しの情報なのですが、ツアーファイナルの東京公演、オペラシティの公演、Live配信が決定いたしました!(会場どよめき&歓喜)会場に来られない方も配信で見られますのでよろしくお願いします。

さて早いもので次が最後の曲です。写真、録画OKにします。
I Got Rhythmの変奏曲を弾こうと思うのですが、これはシャッター音とのセッションですのでリズムよくシャッターを押してください。そして俺は靴の紐を結ばなくてはいけない。(2000人が見守る中舞台で靴の紐を結ぶピアニストwww)すいませんでした。SNSの投稿も大歓迎ですが30秒ルールというのを設けていまして、写真はいいのですが、動画は30秒までOKということにしています。あと、撮影OKにするとみなさん最後までスマホをこうやって持っていて拍手が小さくなってしまうと。それは悲しいので曲が終わったと思ったら拍手をしてあげて下さい。

ということで、今日はありがとうございました。

ラスト曲、ガーシュウィン(角野隼斗編)I Got Rhythm
偶然にもみなとみらいでも撮影OK演奏はこの曲でした。変奏王かてぃんの真髄がみられて楽しい楽しい。角野さんが今年のツアーで繰り出した動画30秒ならOK企画、秀逸だと思いませんか?変奏曲、だいたい30秒で次の変奏に移っていく。YouTubeで飽きさせずに聴かせる極意というか、エンタメ要素満載で。そしてどこの30秒を切り取るかで視聴者側の想いを少し汲み取ることができる。それから、これが2次的産物だと思うのだけれど、同じ演奏をホールのどこから映しているのかでそのホールの特性や鳴り響き方、見え方の違いを知ることができる。こういう比較って、今までありそうでなかったように思うのです。ホール側もまだ撮影基本NGのところもあるようですが、この席からはこう見える、こんなふうに聴こえるっていう情報、あった方がメリット大きいのではないかしら?
また、私の場合2公演同じ曲で撮影OKいただけたので、同じ奏者でも同じ撮影者(同じスマホ)でも席の違いでどの部分の演奏に惹かれるのかもちょっと違ってきて面白い体験でした。サントリーホールでは反響して伝わってくる左手の低音の鳴りが心地よく、一方みなとみらいでは右手のお席。ピアノの蓋の関係で直接耳に届く高音のキラキラがとても印象的でしたよ!自分がアップした動画、Level 5、6、7を続けて聴けます。寄ってから引きの映像をどぞ(笑)

はぁぁぁ終わってしまった〜今日も素敵だった〜
会場中の拍手、スタンディングオベーションの中ていねいに挨拶されて退場。カーテンコールはなく一瞬照明が落ちて4本のライトが13を示す。13公演目、おめでとうございます。今日の聴衆はFC先行の方が多かったかな?反応おとなしめだけど雑音などもあまり気にならず、一音たりとも逃すまいと聴き入る熱量が凄かった(ように私は感じた)。のでこんなハートが飛ぶツイートをしてしまいました(笑)

終演直後。照明が落ち幻想的な一瞬

終演後はリアル友達とお別れし、フォロワーさんたちとお話ししたりお写真撮ったり、終演時間が早かったので(21時過ぎる夜公演は遠方なもので余韻もなく即去りの私です)お茶したりして楽しいひとときでした。皆様ありがとうございました。

ところでここから私事ですが、この日の公演、大学時代の友人との食事会を兼ねており、昼過ぎに隣のホテルオークラに集まってランチしていました。卒業の時の謝恩会、ここでやったねーとか、週末の題名のない音楽会の話になって、学生の時、坂本龍一のコンサートに行ったねーとか。(そう、公演に来てくれた友人がチケット取ってくれて、私の人生初武道館は坂本龍一さんだったのよね。90年代エナジーフローとかで人気爆発の時期に。武道館でラストエンペラー、感動したなぁ)仲良し4人での食事は2018年以来だったかも。それぞれ仕事と家庭で忙しいので会おうと思えば会えるのになかなか具体的な話にならない…。去年のショパンコンチェルトも会場違いながらもホールで聴いてくれた友人たち。今回はソロコンサートのチケットを取って集めてしまった笑。1階席で聴いていた友人は、「カティンすごく上手くなってた」「全然知らない曲ばかりだったけど聴き入ってしまった。ハマるのわかる。また誘ってね!」のお言葉いただきました。そろそろFC入ったら?って誘ってしまった笑。一緒に2階で聴いていた友人は群馬県在住なので、7月のバルトーク高崎公演でまた一緒に聴きます!


オークラホテルのロビー、豪華なひな壇飾ってあった!

現在3/5。楽しかった1週間前を思い出しながら書いています。昨日は題名のない音楽会の放映があり、夜にはかてぃんさん坂本龍一さんの千のナイフの動画アップ。今日はツアーセミファイナル石川公演、そして週末金曜日はファイナル、オペラシティでの東京公演!楽しみですね!!!ファイナル現地で参加しますが、世界配信決定したし、感想はこのnoteの追記になりそうです。私なんかのnoteより配信見てくださいって感じです。

長々とお読みくださりありがとうございました。書きながら疑問や記憶のあやふやが浮き彫りになりました。ファイナルまでにラボや記事やパンフレットを読みなおそう…それにしても3/10(金)何が起こる?NHKのあさイチの生出演もあるんだよ?!しっかり見届けるのだぞ、私。楽しみだーーー!!!