〈剥製〉
 剥製の鳥の眼の光がギランと光るとき、僕は目が合ってゾッとした。博物館の長い廊下にそれは飾ってあった。骨と皮を丁寧に剥がしているなら、それは愛なのか。あなたに殺されて剥製にされたい。そんなことを願ってしまうのはあの女が濁っていてとても鋭い魅力的な瞳をしているからだ。

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