「Bing Image Creator」が「DALL-E 3版」に対応完了した事で、2023年10月2日頃から、「Bing Image Creator」の画像出力が、世界的に激重になっている障害が発生


2023年10月2日頃から、「Bing Image Creator」の画像出力が、世界的に激重になっている障害が発生しているようです。

(「Bing Image Creator」が「DALL-E 3版」に対応に関する障害発生の経緯)

・2023年9月21日(アメリカ時間)、Microsoftは、「Bing」のAIチャットに最新のモデルを組み込むと発表。

・2023年9月30日、Bing の幹部のMikhail Parakhin氏が、X(旧Twitter)に、「Bing Image CreatorにDALL-E3版の組み込み後の綺麗になった画像生成AI出力結果」を載せていた。

・2023年10月2日頃(DALL-E3版)画像出力に30分~2時間位かかるようになったが、予期せぬ出来事のために、現在、「ブースト」回数が減らない措置をしている状態(Microsoftが原因調査中で、DALL-E 3版に対応できるだけのプラットフォームのGPU改善をする予定)

・2023年10月中旬頃予定で、これらの不具合を改善可能なだけのプラットフォームのGPU改善をする予定だとは言っている。

(「Bing Image Creator」が「DALL-E 3版」に対応完了した事で、どういう不具合の症状が出ているのか)

画像出力が、世界的に激重になっている障害で、次のようなエラーメッセージが出る。

『しばらくお待ちください
画像は進行中ですが、予想以上に時間がかかっています。』

現在の自分の場合には、2023年10月2日23:30頃の「Bing Image Creator」の画像出力で、「ブースター」ポイントがたくさんあるのに、「30分待機」と出ているのに、「2時間」以上経っても終わらない。
世界中のユーザーのクレームで、大体、「1時間~2時間」位、画像出力まで時間がかかる障害が発生しているようです。

(「Bing Image Creator」が「DALL-E 3版」に対応完了後には、何が変わったのか?)


(1) 日本語の文章で、プロンプトを書いても、ある程度大丈夫になった。
が、内部では結局、「日本語のプロンプト」を機械翻訳で英語にしているだけなので、「本当に正確に出力したいならば、英語のプロンプトの方が正確に出力できる」という状態は変わらない。

(2) 画像生成AIが苦手だった「指」とかが異様な形状になる画像出力結果が、だいぶましになった。

(3) 従来の画像生成AIでは、「色」の指定を行うと、「画像の全体的に、その色が指定される」傾向があったが、「部分的に色指定をだいぶ理解してくれる」ように改善した。
例えば、昔は、「瞳の色を青に指定」すると、「髪の色とか指定していない部分まで青になっていた」

(4) 「抱き合う」など、2人以上の人物が存在していると、「混ざり合って気持ち悪くなる画像が出力される」事が多かったが、だいぶましに改善された。

(5) 「文字」を入れる事がだいぶできるようになった。例えば、昔は、画像生成AIが、文字をモーフィング合成したような「架空言語」が入る事が多かったが、「DALL-E 3版」では、例えば、「本の表紙に、「BOOK」とかの文字を入れた画像の出力が可能」になった。

(6) 「位置関係の指定」の人工知能の理解力が高まっている。

(「Bing Image Creator」が「DALL-E 3版」に対応完了後に変わる重要な更新内容)

<1> 最終的には、『DALL·E 3で生成した画像は商用利用が可能』となるようにしたいとメーカー側が言っている。

次のニュース記事に、
・最終的には、『DALL·E 3で生成した画像は商用利用が可能』となるようなニュース記事が書いてあるのだが、まだ問題点が山積み状態です。
メーカー発表の方針とは別に、現実問題として、こちらが確認した限りでは、「2023年10月2日現在の段階では、普通に、アニメタイトル名とかをプロンプトに入力すると、そのまま、アニメ絵が出てしまう」問題がまだ残っている状態なので、実質的に、『現在、DALL·E 3で生成した画像を商用利用すると、まだ著作権侵害で普通に訴えられる範疇にまだあります』
この問題が解決するには、いくつかの段取りに時期と期間がだいぶ必要です。

<1-1> 『画像生成AIに関する「オプトアウト(ユーザーからの拒絶申し立て)」の時期が必要となる』

下のニュース記事の『画像生成AIに関する「オプトアウト(ユーザーからの拒絶申し立て)」の仕組みの連絡先と書いてある内容』のような感じで、「各画像生成AIメーカーに著作権保持者から、画像生成AIに関する「オプトアウト(ユーザーからの拒絶申し立て)」をして下さい」という時期が、まずはじめにきます。
この『画像生成AIに関する「オプトアウト(ユーザーからの拒絶申し立て)」の仕組み』がある程度安定した、1~3年後辺りから、画像生成AIメーカーが主張している
・最終的には、『DALL·E 3で生成した画像は商用利用が可能』となる。
ような時期がくるように、最終的にはしたいとメーカー側が言っていると理解した方がいい状況です。

<参考ニュース記事>(マイナビニュース、OpenAI、画像生成AIの新版「DALL·E 3」発表後の変化箇所)

DALL·E 3で生成した画像は商用利用が可能だ。AI画像生成ツールが大きな注目を集める中、画像生成AIのトレーニングや生成画像がアーティストやクリエイターの権利を侵害する可能性に関する議論も広がっているが、DALL·E 3は活動中のアーティストのスタイルを模倣するようなリクエストを拒否するように設計されている。さらに、OpenAIはアーティストが自身の作品を、今後の画像生成モデルのトレーニングから除外させる「オプトアウト」の仕組みを提供し始めた。また、DALL·E 2と同様に、暴力的・憎悪的、成人向け、公人をモチーフにした画像の生成をブロックするセーフガードがDALL·E 3にも導入されている。

マイナビニュース、OpenAI、画像生成AIの新版「DALL·E 3」発表後の変化箇所

(画像生成AIに関する「オプトアウト(ユーザーからの拒絶申し立て)」の仕組みの連絡先と書いてある内容)
https://share.hsforms.com/1_OuT5tfFSpic89PqN6r1CQ4sk30

Artist and Creative Content Owner Opt Out
AI models learn from a broad range of information, including publicly available images and text. Models “learn” concepts in a way similar to how people learn. For example, after viewing enough pictures of a cat, an image model can draw a completely new cat that was not in its training images, similar to how a person might learn to draw a cat.
After AI models have learned from their training data, they no longer have access to the data. The models only retain the concepts that they learned. When someone makes a request of a model, the model generates output based on its understanding of the concepts included in the request. It does not search for or copy content from an existing database.
We understand that some content owners may not want their publicly available works used to help teach our models. The most efficient way is to disallow “GPTBot” (a web crawler that gathers training data from publicly available Internet sources) from accessing your site by following the instructions here. Alternatively, you can also send us images of content that you own that you want to be removed from our training data by filling out the form below.
When you complete this form, we will review your request and may reach out to you for additional information. Once your information has been verified, we will remove the respective images from future training datasets.
Please note that we also obtain licenses to datasets which may include your specific image if you have allowed third parties to license your image to others, so submitting this form may not remove those specific images from our training data.
If you have a high volume of images from specific URLs, then it may be more efficient for you to add GPTBot to your site’s robots.txt protocols rather than complete this form.

画像生成AIに関する「オプトアウト(ユーザーからの拒絶申し立て)」の仕組みの連絡先と書いてある内容

(Google翻訳)
アーティストとクリエイティブコンテンツ所有者のオプトアウト
AI モデルは、公開されている画像やテキストを含む幅広い情報から学習します。 モデルは、人間が学習するのと同じ方法で概念を「学習」します。 たとえば、猫の写真を十分に見た後、画像モデルは、人間が猫の描き方を学ぶのと同じように、トレーニング画像にはなかったまったく新しい猫を描くことができます。
AI モデルがトレーニング データから学習した後は、データにアクセスできなくなります。 モデルは学習した概念のみを保持します。 誰かがモデルをリクエストすると、モデルはリクエストに含まれる概念の理解に基づいて出力を生成します。 既存のデータベースからコンテンツを検索したりコピーしたりすることはありません。
コンテンツ所有者の中には、公開されている作品がモデルの教育に使用されることを望まない人もいることは理解しています。 最も効率的な方法は、ここの手順に従って「GPTBot」(公的に入手可能なインターネット ソースからトレーニング データを収集する Web クローラー)がサイトにアクセスすることを禁止することです。 あるいは、以下のフォームに記入して、トレーニング データから削除したい所有するコンテンツの画像を送信することもできます。
このフォームに記入していただくと、リクエストを確認し、追加情報を求めてご連絡させていただく場合があります。 あなたの情報が確認されたら、今後のトレーニング データセットからそれぞれの画像を削除します。
お客様が第三者に画像のライセンスを許可している場合、当社はお客様の特定の画像を含むデータセットへのライセンスも取得するため、このフォームを送信してもトレーニング データからそれらの特定の画像が削除されない場合があることにご注意ください。
特定の URL から大量の画像がある場合は、このフォームに記入するよりも、GPTBot をサイトの robots.txt プロトコルに追加する方が効率的である可能性があります。

<1-2> 「人工知能が、画像を扱うプラットフォームサービス全体に対して、勝手に、データをクロール収集しない対策」を、「画像生成AIのビッグデータ利用を許可しない」場合には、設定して下さい。

画像生成AIに関する「オプトアウト(ユーザーからの拒絶申し立て)」を個別にする方法とは別に、「人工知能が、画像を扱うプラットフォームサービス全体に対して、勝手に、データをクロール収集しない対策」を、「画像生成AIのビッグデータ利用を許可しない」場合には、設定して下さい。
と書いてある。

この画像生成AIに関する「オプトアウト(ユーザーからの拒絶申し立て)」なんかの設定が終わってから、少なくとも、1年~3年後位経たないと、現状では、どう考えても、
・最終的には、『DALL·E 3で生成した画像は商用利用が可能』となるというメーカー側がしたい目標
までには到達できない「まだ過渡期にある」とみた方が安全でしょう。

<2> 「DALL-E3版」以降のBing Image Creator によって作成された画像生成AIで出力した全ての画像に、「C2PA 仕様に準拠した目に見えない電子透かしが含まれる」ようになりました。

(Bing Image Creator が DALL-E 3 を正式にサポートした当時の経緯)
https://thewindowsclub.blog/bing-image-creator-officially-supports-dall-e-3-and-is-now-in-bing-chat-enterprise/

『Bing Image Creator によって作成されたすべての AI 生成画像には、C2PA 仕様に準拠した目に見えない電子透かしが含まれるようになりました。この透かしには、最初に作成された日時が含まれており、AI によって生成される画像の出所を確認します。』

Bing Image Creator が DALL-E 3 を正式にサポートした当時の経緯

(「窓の杜」「DALL-E 3」で生まれ変わった「Bing Image Creator」の変更点)
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1533405.html

『(コンテンツ認証)
「Bing」でコンテンツ認証がサポートされ、AIが生成した画像にはすべて目に見えない電子透かしが追加される。これは生成された画像がAIによるものであることを証明するための仕組みで、インターネットで誤った情報が広まるのを防止できると期待されている。』

「窓の杜」「DALL-E 3」で生まれ変わった「Bing Image Creator」の変更点

この
・<2> 「DALL-E3版」以降のBing Image Creator によって作成された画像生成AIで出力した全ての画像に、「C2PA 仕様に準拠した目に見えない電子透かしが含まれる」ようになりました。

の方の重要変更点の方は、最終的にメーカーがしたい状況の、
・最終的には、『DALL·E 3で生成した画像は商用利用が可能』となるというメーカー側がしたい目標
には必要な技術追加ではあるものの、「今までのような気楽に利用できる画像生成AIとは大幅に注意点が変わってくる問題点」も含まれる。
要するに、
・全ての画像生成AI出力画像は、「誰が出力したのか?(というか、どのアカウントから出力された画像なのか)」が明確にわかるようになる事で、「その画像出力結果に対する商用利用の著作権が発生する」事になる一方で、「画像生成AI出力画像が、他人の著作権を侵害していた場合、誰が、その画像出力結果を作ったのか?」も明確になってくる問題があります。

(自分のブログの対応)
これは、結構重大な問題で、自分のような「プロンプト」公開活動をする事は今後重大な危険性を持つ事になってくるので、自分のブログの「プロンプト」公開も、おそらくはあまりできなくなっていくだろう活動になりそうです。
一方で、
・最終的には、『DALL·E 3で生成した画像は商用利用が可能』となるというメーカー側がしたい目標
が、おそらく、1年~3年後位の時期には、
・この画像生成AIに関する「オプトアウト(ユーザーからの拒絶申し立て)」なんかの設定が終わってくる時期を迎える。
事で、その辺りの時期になってくると、今度は、

・自分が出力した画像生成AIの画像には、「画像出力者が、その画像に関してのみ、「C2PA 仕様に準拠した目に見えない電子透かしが含まれる」画像のみ、画像出力者側に著作権が生じる」ので、商用利用が可能になる一方で、「画像生成AI出力画像が、他人の著作権を侵害していた場合、誰が、その画像出力結果を作ったのか?」も明確になってくる問題があります。
という、非常にややこしい両極端に「自己責任」の時期を迎えます。
どちらにしても、「気軽に、画像生成AIで出力した画像を販売するリスク」は、まだ相当にかなりリスクが高い状況は続きます。


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