2020年8月 春野亭日常 水城さん見守りフェスの記録 その5

【春野亭日常/水城さん見守りフェス vol.5】
8月10日は”山の日”とか言う国民の祝日なんですね。
今日は人の出入りはそれなりにあったものの、なんだか落ち着いた静かな一日。美しい夕焼けが終わった後、いまこのとき(19時すぎ)の春野亭には、水城 ゆう (Mizuki Yuu) さん、野々宮 卯妙 (Utae Nonomiya) 万里ちゃん、そして、私とムイちゃん。
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午前9時前に菊地 敦子 (Atsuko キクアツ到着。昨晩野菜を食べきったところだったので、野菜の差し入れあれこれがありがたい。
9時に訪問看護。今日は看護師の深山さん(男性)お一人でいらっしゃった。水城さんは、左側に倒れてしまうので麻薬の針が折れてしまい(と、昨晩小見 明子 (Akiko Omi) 明ちゃんが発見)、右肩につけ直す。


おむつ替えのサポートは、万里ちゃんと明ちゃん。手際いい。実はここにもうひとりベテラン看護師がいるんですよ……と深山さんに言いたくなるけど、もちろん言わない。今日は、昨日髪の毛をカットした頭を熱いタオルで拭いてもらって、スッキリサッパリ。


ただ、やはり訪問看護の後は、水城さんは疲れてしまうようで、朝方はけっこういろいろと夢の世界を言葉にしていたのだけれども、この後は静かにお休みモード。訪問看護はこれから毎日に。


お見舞いやヘルパーの申し出が、いろいろと入ってくるので(ありがたい!)今日になってようやく、なんとなくのシフト表をつくってみたりした。


キクアツが帰り、そして主力の市谷 理子 (Rico Michiko Ichitani) 理子ちゃんもいったんお母様とネコの様子を見に自宅に戻り、北原 葉子 (Yoko Kitahara) 葉っぱさんは、シフト表を見て「私は明け方要員で」と未明すぎに再訪してくれることを申し出てくださり、帰っていった。


入れ違いで、現代朗読協会の塾生、そして”お花の妖精”(水城さんのベッドサイドに花が絶えないように、毎週のように春野亭にお花を送ってくださる)である矢澤亜希子さんが、お惣菜の差し入れとともにお見舞いにきてくださった。美味しそうな食べ物の香りに、いきなり、お腹がグー、グー、グー。どれだけ自分が腹ペコだったのか、ようやく気づく……という。
万里ちゃんなんて、「口に入れたら、二の腕がゾワゾワするほどお腹空いていた!」と。五臓六腑に染みました。ありがとう〜。


続いて、ターシャ匂坂 多惠子 (Taeko Sagisaka) も、同じく介護チームへの食料差し入れとともに現れた。これは晩ごはんとしていただきます。
矢澤亜希子さんが、帰る前に新美南吉の短編を3つ、水城さんに朗読してくださった。私にはとくに3つ目のお話「ひとつの火」の余韻がいまも響いている。水城さんが灯したひとつの火、それがひとつ、ひとつ、広がっていくイメージ。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/4716_8217.html


矢澤さんが帰ると、続いて今夜、国立でライブのあるカルメン・マキさんがライブ前に立ち寄ってくださった。マキさんは、水城さん、万里ちゃんと2009年頃に朗読と即興演奏のCDを制作したのをはじめ、朗読ステージで何度か共演。水城さんは、何度か顔を上げてマキさんを見つめ、マキさんは「復帰したら、最初のライブは私とね」という約束をして帰った。
(過去に行われた現代朗読+カルメン・マキの講演の告知)
http://www.roudoku.org/play/131115whitemoon


その後、ターシャ、明ちゃん、万里ちゃん、私で、あっちこっちへのガールズトーク。しずかな時間。明ちゃんが「私がいるうちに夕方のおむつ交換をしよう」と言ってくれて、水城さんの様子をみながら18時すぎに実施。
しばらく万里ちゃんと二人の時間。夕焼けがきれい。寝落ちしそうでヤバい。助っ人山縣 理人 (Michihito Yamagata) ミッチーに早くきてーとメッセしたところ、19時半ごろに到着し、ひと安心。

水城さんは、理子ちゃんが作っていったプルプルももゼリーを少し食べて、また夢幻の世界のお話を少ししている。この後、深夜に滑川 直子 (Naoko Namekawa)  さん、午前3時ごろに葉っぱさんが来てくれる予定。今夜は少し休みます。
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