たいせつなひと

ここしばらくの間、ずっと、大好きな推しへの気持ちを文章にしようと思ってたんだけど。

6月唯一のエントリーは自分の渾身の文章で、推しへの感謝をまとめられてよかったとは思っているんだけど、もっと言えば、
こういうことは、終わりのタイミングじゃなくて、現役で前を向いて活動しているときにこそ伝えなきゃいけなかったことだろ、
っていう反省もあって。

だからこそ、推しには、現在進行形の感謝や応援を伝えなきゃならないんじゃないか、と思って、一生懸命考えているんだけど、
いったい何をどう書いていいのか、まとまらなくて、なかなか書き出せず、時間ばかりが過ぎていって…


とても大好きで、尊敬しているから、絶対にいい加減なことは書きたくないし、もし目に触れたときに、ほんの少しでもがっかりさせたり、残念に思わせたりするようなことはしたくなくて。
でも、そう思えば思うほど、書いて不快にさせるくらいだったら書かない方がいいんじゃないの、と思って、よけいに進まなくなったり。。

告白も、最近はコクハラなんて言葉があるようだし。
断られるだけだったらまだしも、嫌な気分にさせたり迷惑をかけたりするくらいだったらしないほうが…って思う気持ちもわかる。わかるよ…

好きな人には幸せでいてほしいからね。隣にいるのが自分じゃなくったって。

そう、今の自分にとって、それくらい、とても大切な人なのです。



もう10年以上も前になるけど、当時よく聴いていたコンピレーションアルバムに入っていた曲で、今も忘れない、とても印象的な歌詞があって。

君のいちばんにはなれない 君も私のいちばんじゃない だけど誰にもわからない心で ふたりはつながる

リカロープさんの「Sunday Morning & Afternoon」という曲。
今、歌詞を確認しようと思って10年以上ぶりに聴いて、しょっちゅう頭の中で反芻していたから、全然久しぶりの歌声じゃなかったけど、
なんてきれいな曲なんだろうって改めて思った。

インディーポップ界隈で、「my charm ornament」という、とてもかわいくて素敵なファンジンを作られる方がいらっしゃったんだけど、その方が出されたCD付きのジン「my charm #11」に、この曲が入っていて。
(いま、久しぶりにその方のブログを見たら、作詞家として御活躍されていることを知ってとてもうれしい気持ちになりました)

他の収録曲もぜんぶが好きなアーティストで、本当に何回聴いたかわからないアルバム。


この歌詞のあとで、

いつか大切なものを捨ててふたりで綴るlong story 私が歳を重ねても君の想いが消えぬように

と続いているから、報われない恋を歌っている歌なんだとは思うけど、
でも、その前述の歌詞が、なんだか、自分が思う、推しとヲタクの(理想の)関係性のように思って、なんだかとても共感してしまう。


推しにとってヲタクは当然ワンオブゼムだし、ひとりのヲタクが推しの一番になれないのは当然だけど、
一方で、ヲタクである自分にとっても、自身の仕事や家庭、ひとりの時間というリアルな日常があるし、
もっと言えば、単推しでない自分にとって、推しに順位をつけるなんてことは絶対にできないから、
自分の「いちばん」と言い切ることは憚られる。


でも、以前にも書いたけど、推しとヲタクの関係って本当に特別だと思っていて。

自分の推しは、きっと、友人や家族や、恋人にすら言えないようなことを、ヲタクには話してくれていると思っているし、
ヲタクに対してだけ抱いてくれている感情がきっとある。はず。

だから、ヲタクは推しの友人にも恋人にも家族にもなることはできないけど、それでも、推しのヲタクでよかったって、心から思えるのです。

逆に、ヲタクにとっての推しもきっとそうで、推しは恋人でも家族でも友人でもないし、なれないけど、だからこそ、推しに対する想いって特別だし、とても大切な存在なんだ。きっと。



自分の大切な推しは、想いを、いつも文章でたくさん伝えてくれていて。

何についての話なのか、具体的なことはほとんどわからないものもあるけど、推測する気もないし、自分勝手に解釈なんてしたくない。
文字をそのまま、書かれていることをそのまま受け取って、ただ、同じ気持ちになりたい。そう思いながら読んでる。

文字のコミュニケーションというのは不思議なもので、具体的に、詳細に伝えようとすればするほど、誤解を招くことがあるし、
逆に、具体的なことは何ひとつ書かれていなくてわからないけど、想いや感情の輪郭が伝わるような文章もある。

感情ってとても複雑で、うれしいとか悲しいとか、そんな言葉で言い表せるほど単純じゃない。
言語化すればするほど違和感が生まれるような複雑な感情もある。

言葉や文字をとても大切にしているからこそ、きっと、具体的なことを書かない(ことが多い)のだろうなと思ったりしている。
どんなに丁寧に書いたって誤解されてしまうこともあるし、そうなったときに、自分でない誰かの感情が動かされてしまうのは、きっと本意でないと思うから。

…これも解釈なのかな…したくないって言ったのにむじゅんしてるな…

でも、もうひとつ言うと、その人は、きっと、誰かのためではなくて、自分自身のために文章を書いていて。
そして、だからこそ、その言葉には嘘はもちろん建て前もないってことがわかるから、
推しと心が通じるような思いがして、自分はその推しの文章がとても好き。なんだと思う。

「自分は」そう思っている、って話だから、もちろん見当外れかもだけど。

誰にもわからない心で ふたりはつながる

ワンオブゼムであったとしても、それぞれは一対一の関係だから、自惚れたっていいよね…ヲタクの特権だよね…



やさしさとは何なのか、その定義はきっととても難しいけれど、少なくとも自分にとっては、推しはとてもやさしい人だと思っているし、
努力家で、まっすぐで、真摯で、すごく尊敬しています。

自分は全然現場に行けていなくて、推しがいちばん大切にしていることを応援できていないから、それがとても残念だし、
ヲタクを名乗ってよいものなのかも自問自答してしまうけれど、でも、大好きな気持ちと、尊敬と、応援したい想いは本当です。
(いや現場にも必ず行きます…待っててください…)


noteで教えてくれたズーカラデル、最近、どのアイドルやアーティストより聴いてるかもしれない(すいません…)

最初に教えてくれた「ノエル」と、第一印象で好きになった「漂流劇団」が特に大好きだから、
この前のnoteなんだかすごくうれしかったです。

最近だと、「ピノ」の歌詞の「君のすべてを知りたいわけじゃないけど」のところにすごく共感してしまいました。







イヤな気持ちにさせていないといいな

文字にするのが難しい気持ちもなるべくまっすぐ伝わるといいな

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?