「大雑把な学習」を取り入れてみる
僕はイラストを学習している。かわいいキャラクターを描いてみたくて、いくつかの入門書を順番に進めているところだ。
新しいことを学ぶときは、しっかり学習成果を上げられるかどうかが気になる。どのような学習方法で進めていけば、より効率よく初心者から卒業できるだろうか。今までの知識と経験を元に考察してみた。
丁寧すぎる学習の問題点
何かを学習するとき、多くの人は「それぞれの学習事項を、1つずつ丁寧に身につけていくのが重要だ」と考えるのではないだろうか?
もちろん、1つずつ丁寧に身につけていくという姿勢は最終的にはとても重要だ。しかし、初学者がそれを意識しすぎると、一通りの学習を終えるのにとても長い時間がかかってしまう問題がある。学習に長い時間がかかってしまうデメリットとしては、
進みがゆっくりなので進捗が感じられず、上達する前に飽きてしまう
後半の単元の学習を始めた頃には、前半で学習したことをほとんど忘れてしまう
などが挙げられる。学習に長い時間をかけ過ぎないためにはどうすればいいだろうか?
大雑把な学習
そこで僕が考えるのが、「大雑把な学習」だ。
大雑把な学習は、とにかく参考書(やチュートリアル動画など)を最後まで読み通すのを優先して行う学習法である。
イラストの参考書であれば、説明文をざっと読みつつ、図を大雑把に書き写していく。丁寧にやろうとしない。100%が完璧な理解だとしたら、10%程度の理解さえできたら次に進む。
この学習方法のメリットは、
参考書の全体像を早い段階でつかむことができる。全体像をつかめると、単元同士のつながりが見え、「なぜこの単元を学習するのか」が分かり、より深い理解やモチベの維持につながる
参考書全体を短い期間で何度も復習することができ、記憶に定着しやすくなる
などが挙げられる。要は、「まずはとにかく全体像を把握して、それから細部を学んでいこう」という考え方だ。
全体像がつかめたら、丁寧な学習に移る
大雑把な学習を何回かくり返していくと、だんだんと知識と親しくなっていく。最初は赤の他人だったのが、顔見知りになって、友人になって…
そのうちに、「もっと知りたい!」という欲が出てきたら、その時が丁寧な学習に移るタイミングだ。「赤の他人」のような知識を丁寧に学習するのは大変だが、「顔見知り」や「友人」の知識を丁寧に学習していくのであれば労力は少なくて済む。
つまり、すでにある程度知っている単元であれば、「丁寧な学習をするぞ!!」という気合いを出さなくても、丁寧な学習を行えるようになっているはずだ。
より負担の少ない方法で学習するのが大切
僕は「何かを学習しよう」と思い立つと、つい気合いを入れて丁寧に学習しようとしてしまいがちだ。しかし、その熱意はすぐに冷めるので、あてにならない。だから、より負担の少ない楽な方法で、徐々に学習対象への理解を深めていくのが大切だ。
いきなり知識と親友になれるわけではないので、ちゃんと段階を踏んで仲良くなっていく必要がある。最初は「こんな方法で本当に上達できるのだろうか…」と不安になってしまうかもしれないが、たいてい学習過程というのはそういうものだ。
できないことや分からないことが、学習をコツコツ積み重ねているうちに、気づかぬうちにできるようになってたり、分かるようになってたりする。
というわけで、初学者のうちは丁寧な学習より、楽に続けられる大雑把な学習で進めていくことを心がけていきたいと思う。
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