RehacQ 「あつまれ経済の森」とネクタイ

RehacからRehacQに新生してできた新番組「あつまれ経済の森」を見た。

内容はわかるところとよくわからないところが混じりあっていた。
私にとっては、食らいついて熱中できるトピックではなかったが、学びたい、知りたいという気持ちはあったので、最後まで見た。

元日経新聞の後藤さんと、元テレ東でクマに転生した高橋さんがMCで、元日銀理事の人が喋ってて。

知らなかったことだらけで、見終えた今でも情報を吸収できたとはとても言えない。
ただ学生時代にたたき込まれたテスト前のヤマカンで、これは記憶しておこうとアンテナが働いた部分を要約すると、「金利が2%なのには特に理由はない。ニュージーランドがたまたまそれでうまくいったから、他の国がそれに続いた」というところだった。

集中できない時、私の意識はちょうちょのようにヒラヒラとさまよい飛んでいく。
学校の授業でもそうだった。
窓から外を見てぼお〜っ
鉛筆を動かしている人の手を見てぼお〜っ
先生の耳から出ている毛が気になってぼお〜っ
「授業を真面目に聞いているように見えるのに何も聞いていない」
家庭訪問の際、先生は苦笑いをしながらこういった。
そんな、関心のあることを見つけると、それについてずっと夢想する性質の私が最初に注目したのは、元日銀の人が身につけていた、彩度の強い紫のネクタイだった。

白いワイシャツの上に、すごく目立っていた、あのネクタイ。
ものすごく高価なネクタイだから身につけようと思ったのだろうか。
それとも聖徳太子も最も高貴な色として選んだという、紫色だもの。
ファッションに興味はないけど、とにかく紫が好き!だから身につけたのだろうか。
はたまた大事な人からの贈り物だから身につけたのか。
実はプリンス(今は亡き伝説のミュージシャン)みたいに、私服もベッドルームも全部紫にするくらいの紫好きなのだろうか。

こうなると矢継ぎ早に、意識が動き始める。
ラックにかかっていたジャケットたち。
どれもしっかり使い込まれた、着ている人とのシンクロ率が高いジャケットに見える。どれが誰のものなんだろう。

新しい事務所を祝して送られたのだろうと思われる、パリッと咲いている大きな胡蝶蘭。いつまで咲き続けるのだろう。胡蝶蘭の花の命はどれくらいなのだろう。

後ろに見える観葉植物は、フェイクなのだろうか。本物なのだろうか。

ゲストがスーツを着てきた理由はなんだろうか。もし普段着だと実際の印象はどう変わるのだろうか。普段着だとスイッチが入らなかったり、話し方が変わったりするのだろうか。

若い頃の彼らは、どういう少年であり、青年だったのだろうか。エリートだもの。モテてたのだろうな。元日銀理事ってどんな世界に住んでいるのだろう。ドラマ「華麗なる一族」?「白い巨塔」?
事実はフィクションより奇なり。
想像を超えるドラマがある世界だったりするのかな?

などなど、あれこれぼんやり考えているうちに、いつの間にか動画は終わっていた。

話されているトピックについて学びたいという気持ちはあれど、最後に記憶に残るものはやはり、自分が根っこから関心があるものになるのだなあと、再認識させられた。

私のあちらこちらに飛び回る思惑は置いておいて、動画上の四人のエリートたちは気の合う相手との対話時間を楽しんでいるように見えた。楽しそうな人の顔は内容がわからなくても見ていて楽しい。
よきかな。




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