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トルネロス街道を往く。

お世話になってます。
つむらです。

普段は、和歌山の烈歌団というチームで活動をしています。

CL新潟や一門杯が中止になってしまい、
またしても深い悲しみに包まれてしまいました。

それでも希望を捨てずにリモートの大会でも参加するかと言った矢先、ノートPCまで水没させてしまい完全に屍と化して過ごす今日この頃です。

そんな己を奮い立たせるために、noteでも執筆しようということで、

今回は新弾から
トルネロスVmax
について考察とデッキ解説を取り扱います。
1アイデア程度にご参考いただけると幸いです。

また、これまでの記事とは違いデッキ作成の過程から記載してみようといった試みを行いました。

相変わらずな駄文ではございますが、是非に。


①カード評価

長所
・ウーラと異なりエネが場持ちする
・2ターン目から240↑の打点が出る。
・全無色要求
 (トリ加速・キャプチャ等対応)
・弱点抵抗が優秀。
・Vmaxやヘルガーが雪道で止まらない
・技で雪道を壊せる
短所
・下技にスタジアムが必須
・メイン技がエネ4枚要求
・弱点をつけない
・Vがアタッカーになり難い
・ヘルガーと組ませると進化2軸になる

こんなところでしょうか。
やはり一撃の高打点枠として、既存のウーラオスと明確に差別化を図る必要がありそうです。
ではこれを踏まえて、基本となる構築を模索していきます。

②構築の模索

〜その1〜
まずは長所一点目を活かした構築。
エネルギーの場持ちはキョダイイチゲキとの最も分かり易い差別化ポイントかと思います。
以下レシピ。

the一撃デッキですね。
所謂ヘルガー壺構築。

余りにも使い辛くて仰天しました。

やはり1,2ターン目のヘルガー並立数次第でパワーが変わり過ぎます。
ウーラオスと違って、Vがアタッカーになり得ない事が全ての元凶だと言えるでしょう。
3エネ起動までがヘルガーの限界であるように感じます。

また、咆哮のつけすぎで耐久面も貧弱になりがちで、返しに気絶してしまっては『場持ち』もへったくれもありません。

何より壺との相性が悪い。
ウーラオスと違って殴った返しで気絶する事を前提にしていないため、中〜終盤でしか真価を発揮する機会がありません。

と言った感じで、
一撃が環境入りしない所以の濃縮還元版ができあがってしまいました。
瞬間で没。

〜その2〜
次は長所3点目、特殊エネルギーの採用に目を付けました。
〜その1〜構築で地道に4エネ付ける事の厳しさを改めて実感したため、
トリプル加速でちょろまかそうという魂胆です。以下レシピ。

今までの一撃とは全く異なる感触。良さげです。ヘルガーを量産せずに済むプレッシャーの軽減は想像以上に素晴らしいと感じました。

何よりもトリプル加速を引くために採用したネズが偉い。

序盤→キャプチャ+デルビル
中盤→ヘルガー+トリプル加速
終盤→クロバット+トリプル加速

以上のように、全般でピンポイントなピックを成せる点で非常に高評価です。

グズハラもスタジアムや風船を一緒に持って来られる点では良い使い心地でした。
ただ、序盤は切れるカードが少ない事と、やはりポケモンを持ち込めない事に、ネズと比べて不満を感じることもありました。

次に、4枚しか無いトリプル加速に依存しきっているせいで、中盤以降からの動きが少々窮屈。
加えてエネルギーが場持ちする長所に関しては見る影も無くなってしまいました。
このままでは溶接工型のボーマンダVmaxと大差ありません。

これらを解決するため、今回は残された一撃エネだけで動ける怒髪天に重きを置いてみました。
一撃エネのパンプ効果で実質逆鱗です。
受け身な性能ですが、基本をVで戦うウーラオスとの差別化に核等しているため、採用の価値はあるかと思います。

その他に、本構築の大き過ぎる欠点として、サブアタッカーの不在が挙げられます。
ヘルガーを信用しない事による弊害が出てしまいました。
正面から殴りあうデッキですが、
このままでは素直に3-3を取られる最悪の展開を避ける事ができません。

〜その3〜(完成)
いよいよ斬新な発想も思いつかないため、
手応えの良かったその2構築を元に、その1要素を幾つか輸入しする形で手直しを加えました。

以下レシピ。

まずは2つの構築から間を取ったヘルガーの採用数3-3について。
勿論、トリプル加速の恩恵はあるものの、やはり欲を言えば2体立てる方が便利だと思いました。
理由としましては、以下の大きく2つ。

・tagteamの相手が楽になる
tag相手に260と280の打点差は雲泥であり、280打点が2ターン目から出せる可能性のある構築にはしておきたいです
・ダイフウジンを連発しやすい。
トリプル加速を毎ターン引きにいく行為はボスの指令を遠ざけてしまいがちでした。
残った1エネ+咆哮2回+手張り
で連発できる魅力は大きいと思います。

ですが、やはりウーラオスほど一撃エネに依存した構築ではないため、3-3という採用数に落ち着きました。

次に〜その2〜から、サブアタッカー不在の問題点を解決すべく、イシヘンジンを採用しました。

個人的にはウーラオスの時からお世話になっており、闘タイプでありながら2エネ80〜100打点から刻める小回りを非常に評価しています。
お手軽デデクロキラーですね。
ウーラオスVとの差別化としましては、やはりヘルガーが1体でも回転する本デッキとの相性でしょう。

長くなりましたが、以上が基盤の構築に至った大まかな経緯です。お疲れ様でした。


さて、ここからは全カードの採用理由と、各対面での立ち回りと注意点についてです。

④採用カード解説

●ポケモン
・トルネロス3-3

Vではほぼ殴れず、尚且つ2体を使用する試合がほとんどであるため3枚ずつの採用。
1ターン目にVを着地させたいので、枠があればVは4枚採用したい。

・ヘルガー/デルビル 3-3
構築経緯で採用枚数の解説を行った。
デルビルスタートで手張り逃げの選択肢を取る際は、ヘルガーに進化する前に逃しましょう。

・イシヘンジン 1
真ん中で挟める対面には挟みたい。
逃げ3注意。
技を打った返しで無視されると一撃エネが付きっぱなしになるため困りがち。

・デデンネ 1
基本的にリソースを大切にするデッキであるため使用したくないが、クロバットが機能しない際、また、何としても通したい一枚を探しに行く際では必要に感じた。

・クロバット 2
中盤以降のネズにドロー性能を付ける役割が大きいため、デデより多く2枚採用。

・オドリドリ 1
キャプチャから出せるスタンプケア。
コロトックでも同じ役割が持てるが、デデクロ等と併用できる効果を信頼している。

・ミュウ 1
連撃にデルビルを駆逐されないための抵抗札。
ダイフウジンの打点が足りない場面もしばしばあるため、フィニッシャーになる事もあり。

・フィオネ 1
一撃デッキが三神を超えるために必要となるキーカード。立ち回りの章で後述。

●グッズ
・クイックボール 4

文句なし4枚採用。

・ポケモン通信 3 / 進化のおこう 3
進化2軸デッキ故に重点を置いている。
特にトリプル加速のデッキは
進化→手張り
の順番を守らなければならないため、トリプル加速をマリィで流してから進化先を引いては全く持って意味がない。
ネズでVmaxを選べない事も大きい。

・ふうせん 3
マリィとの相性が良く、穴抜け対策でもある。

トリプル加速や一撃エネルギーは、デデクロ鳥のシステムに貼れないため、
これらをボスで呼ばれてしまうと入れ替えられないといった事態が起こりやすい。
無闇に貼りまくらないよう注意。

●サポート
・マリィ 4

悪の塔で追加ドローもできる場面も多く、個人的には相性が良いと感じる。

個人の見解ではあるが、本デッキに限らず一撃システム自体が進化に主を置くデッキであるため、博士で回す事自体に難を感じている。
(トリプル加速を大切にしたい本構築とは特に相性が悪い。)

また、博士を採用するとヘルガーの傘増しや、壺の採用等で自由枠が大幅に削られてしまう事も苦手なため、採用を見送った。

エリカのおもてなしやシバが対抗馬として挙げられるかと思うが、スタンプが無しの構築となっているため相手の手札妨害も兼ねて今回はマリィに全振りした。

・ネズ 4
その2構築での手応えが忘れられず4枚採用。
序中盤を支える縁の下の力持ち。

・ボスの指令 3
立て堀り能力が環境上位デッキと比べ低いと感じるので2枚では心許なく、3枚採用。

●スタジアム
・悪の塔 4

マリィ&ネズの頼りないドローを補助できる一枚。
使わなくなったヘルガーやトルネロスを有効活用できるので本当に強い。
トルネロスの技性能もあってフル投入。

・ローズタワー 2
スタジアムの傘増し。
技で自己破壊してしまうため、自分だけが得できるスタジアムを考えた際、これかシオンタウンくらいしか見当たらなかった。
ナイトウォッチャーやスタンプの解決札になり得るかもということで2枚採用。

スタジアム6枚採用に関して過剰だと感じる方も多いと思う。
勿論、ダイフウジン自体は一試合で3度使えば良い方であり、枠を削りたくなる気持ちもあるが、
山を薄くし辛い構築であるため、2ターン目から自引きするためには最低限5枚以上は欲しいと感じた。

●エネルギー
・一撃エネルギー 4

一撃デッキを選択する理由。
壺が無い本構築は1枚足りとも無駄にしたくないので、なるべく悪の塔やクイボのコストにしてしまわないよう気をつけましょう。

・キャプチャエネルギー 3
後1ネズで持ち込みやすく好感触。
それ以降のターンはトリプル加速に手張を割きたい場面も多いが、Vmax相手ではブラストウィンドを打つ事も度々なので、3枚採用。

・トリプル加速エネルギー 4
ネズに頼らずとも自引きする覚悟。
一撃エネと同じで、むげに扱う事は許されない。


⑤各対面での注意点

三神ザシアン (相性・・・微有利)

炎が雪道と白馬のせいで数を減らしそうなため、少し羽根を伸ばしやすくなるのではないかと感じている。
雪道採用のデッキが軒並みデデクロを抜いてくるのが不服かもしれない。
白馬の人権を返して欲しい。

本題
オルターの返しからダイフウジンを三神以外の裏に当て続ける2-2-2プランがベストです。

三神に御守りが貼られるとダイフウジンで届かなくなってしまい、これをケアした上記プランの確立のためフィオネが必須でしょう。
最初のフィオネ時点で、三神とザシアン両方に御守りを貼る要求が高いため、このプランは通しやすいと感じます。
トルネロスが280点を出せる関係で三神を並立させららてもフィオネが腐らないのが良いです。

アルティメットレイを撃たせる関係上、デデクロ鳥でスタートしてしまうと絶望。
1体以上はドロー特性ポケモンを使わないと三神の速度には追いつけません。

ツールジャマー等あればもう少し楽になりそうですね。

●連撃ウーラオス(五分)

黒馬の登場によりジラーチgxが必須になりそう。
デッキパワー自体は間違いなくtier1であり続けると思うので、ミュウにはレギュ落ちまで頑張って貰う羽目になるかもしれない。

本題
闘抵抗が働く対面かと思いきや咆哮で自傷してしまうため、そうでもないです。納得できません。

ミュウを立てつつ、
ブラストウィンド+ダイフウジン
で殴り押していくしかないため、先に殴れた方に正義が生まれがちです。

後1トルネロスに手張り出来そうにない場合は、必ずミュウを立てましょう。
先2キョダイレンゲキでデルビルが死滅するとお終いです。
ヘルガーのHPを130にしてくれた製作陣を褒めましょう。

●黒馬バドレクス(微不利)

めちゃくちゃ良く回る。
ムゲンダイナや悪MMといった鬼門を超えるためウィークガードの採用は必要だろうと思う。
また、黒馬だけでは序盤の火力が不足しがちな感触なので、超MMと組ませる現在の流れが暫く続くのではないだろうか。
構築にあまり幅が無い。

本題
シャドーミストがぶっ刺さり過ぎます。
ただ、咆哮での加速は許されるため、マッパ等と違って完全に詰むという訳ではありません。
必ずどこかで殴り合いに発展するかと思います。

こうした相性下で2ターン目からブラストウィンドを打つために
・ヘルガー×2 + Vmax
を全て進化させるハードルは高いため、
1ターン目の手張り目掛けて積極的に山を掘りにいくべきだと考える

これは黒馬に限った事ではないが、HP320のVmaxを相手にする際は
吹き抜ける40点+ダイフウジン280点
の計算が非常に役立つので覚えておきたいです。

対してこれは黒馬に限った話ですが、
デルビルでも40点を補う事ができるので3-3を取られないためのプランとして提案しておきます。

●悪MM (有利)

上記の三神、連撃、黒馬に対して好相性なため生存し続けるデッキではないかと思う。
雪道で全てのシステムが停止してしまうため、混沌やマーシャドーでの対策が必須になりそう。

本題
6エネデッドムーンにだけは細心の注意を払いましょう
280点以上の火力が出始めてからは一方的にワンパンを押し付けられるので、焦らず後ろで育成する形で良いかと思います。
2ターン目のデッドムーンはボスと併用不可です。

MM側としては、トルネロスにワンパンされてしまう恐れがある以上、MMにエネルギーを全張りし辛いと思うので、
これをケアしてエネルギーを分散させている場合はニューラから優先的に狩っていきたいです。
マニューラ&ニューラはイシヘンジンの上技でもワンパンできる事を覚えておきましょう。

●草MM  (有利)

雪道下でもモクナシとゴリラが動くので今後は最も活躍するパーフェクションかと思う。モクナシは安い内に買っておきましょう。

本題。
これまで草MMがムゲンダイナを苦手としていた理由として、

①先2から高火力を出されてしまう。
②270打点に届いてしまう。
③天空の裁きでは届かないVmaxの高いHP

といった理由が挙げられるかと思うのですが、トルネロスはこの全てを満たしていると感じます。

後2で新品のtagに御守りを張られてしまうと6エネトロピカルアワーを許してしまうかと思いますが、
ヘルガー1体さえ生存すれば、返しから再び高打点を出す事も可能です。
0エネからの復帰が早い一撃デッキの長所が出せますね。


という事で、今回は以上になります。
ここまでお付き合い頂き有難う御座いました。

トルネロスVmaxについて、なるべく魅力を感じて頂けるよう書き記したつもりですが、正直要求の重いカードである事は否定できません。

僕自身も構築として100%納得のいくものには完成しておらず、
今回はアイデアの提案という立ち位置にさせていただきました。

何か質問等ございましたら
Twitter(@tsumura_poke)
まで宜しくお願い致します。

それではまた。

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