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Essay

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不定期に書いたエッセイのようなもの、をまとめました。
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2024年7月の記事一覧

はじまりのはじまり。

20年前の2004年7月上旬は、 お互い写真で顔を見ただけで、 実際にはまだ会ったことがなかった。 わたしに紹介したい人がいる、と、 友達から見せてもらったあなたの写真を眺めては、 一体どんな人なのだろう? ずっとそんなことばかり考えていた。 そんなある日。 メールアドレスを友達から教えてもらって。 私は思い切ってメールを送ったのだった。 とっても緊張した。 なんて書こうかものすごく悩んで時間がかかった。 しばらくして返事が来た。 それが、 わたしと夫が、 初めて会

120文字のラブストーリー

おやすみの前に聴いたあなたの声は、 いつだって穏やかで、 眠たそうだった。 あの頃と変わらぬ様子に、 私はいつも必ず 思い出す。 そう。 今からちょうど20年前に、 遠距離恋愛していた頃に、 初めてあなたの声を、電話越しに聴いたのも、 この7月のある日だった。

ふと思い出す、故郷の匂い

わたしの両親とはすぐに会いに行けない場所に暮らしている。会えるのは年に数回だけだ。 実家を出てからもう20年以上になるけれど、やっぱり時々帰りたくなる。 ふと、思い出すのは、 『懐かしい故郷の匂い』 その土地特有の匂いってあると思うし、その匂いを嗅げば、懐かしい記憶も蘇ってくる。 今となれば、そういう優しい気持ちと共に懐古できるけど、20代の頃は、そんな田舎くさい匂いもすごい嫌で、都会で暮らしたいと常日頃願っていた。 そして、当時付き合っていた本州に暮らす彼氏を追

いくつになっても自分自身を愛おしいと思えるようになりたい。自分を大切にすることって、たぶん、1番重要なことなんじゃないかなって思うのだけど、ついつい後回しにしてしまいがちな気がするから。