これらのために過去を紡ぐ

魚座の私が、魚座の満月の今日、“紡ぎ”を始めようと思う。少しばかり星の力を借りて・・・

天体の配置が特別な2020年、年の始めから占星術者達は数百年ぶりの大変革が起こると言ってきた。まさかこのような形になるとは思わなかったとしても、確かに私達は急速に変わることを求められている。そしてまもなく“風の時代”へと移行する。

私がスピリチュアルな学びを始めた20年前から“風の時代”への移行は言われていた。私達の寿命は長くても80~100年程度。星の寿命からすればほんの一瞬だ。その人生において、時代の変化とほとんど遭遇することなく終えることもあれば、個人の意志に関係なく時代の流れに翻弄された一生になることもある。

人間にとっては長いと感じる20年も、単なる心の準備期間だったのかもしれない。今になってやっと“風”が持つ真の意味が分かってきた。ウィルスによるパンデミックも、SNSやリモートワークも、世界中で起こる情報の混乱も、全て風の要素である。見えない力であっという間に広がり、まさに移行への追い風となった。

ということは、私達は間違いなく変わらなくてはいけない。今までのような物質や権力を重視していた世の中から、誰もが瞬時に情報を共有し、目に見えないところで繋がる時代になる。しかし“時代”は長い。そしてそこに流れているものはエネルギーである。私達はその流れの一部に触れ、その中で生きられるように対応するだけだ。

私は今まで自分のために学んできた。ただ探求すること、理解できたことが面白かっただけで、それから先にはあまり興味がなかった。そうなった理由には、偉大すぎる師の存在と過去世の記憶がある。でもそのどちらも“地の時代”の象徴だった。

そろそろ私も風に乗ってみようかと思う。元々1つの場所にとどまらない私は、“風の民”だ。だから集団意識や集団無意識というものから外れやすい。常に少数派として生き、その中で自己を確立してきた。その支えとなってくれたのが、先人達が残してくれた“過去の叡智”だった。

どんな時代になっても、何千年経っても、変わらず言い伝えられていることがある。それは意外と複雑なことではない。とてもシンプルで、そしていつも温かいものだ。何故なら、私達の核となるものだから・・・

学びには時間がかかる。どれだけ学んでも、まだまだその先がある。いつまでも未完成であり、でもその時の自分にとっては常に最高の完成形である。この矛盾こそが“真理”の証だと気付いた時、宇宙意識への扉が開く。

時間もエネルギーも途切れることはない。気が付いたら、今の時代では私も“先人”に分類される年齢になってきた。私がここで止めることをしなければ、それが私を助けてくれた先人達への恩返しになるのかもしれない。

だから、新しい時代のために、様々な過去の叡智を現代生活の中に紡ぎ合わせた【つむぎばなし】を始めよう。

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