臆病な自分
歳を重ねるほど、臆病になっていく。
いや、臆病な自分がだんだんと見えてきたのかもしれない。
失敗することが怖い。
「若いうちにたくさん失敗しといたほうがいいよ。歳を取れば笑い話になるから。」って、10代の頃は言われてきた。
じゃあ、歳を重ねてした失敗はどうなるの?って、今は只管怖くなる。
20歳になって自由に動ける幅が大きくなった分、責任が社会的なしがらみとして強くなった。自分が失敗すれば、自分だけではなく周りの他人にも迷惑がかかる。
そんな中で、大学、バイト、勉強、恋愛、たくさんの生きる場所があって、それはすごく感謝するべきことなんだけど、自分のした選択が将来を大きく変える実感が湧いてきて、怖くなる。
中学、高校の間は、ある程度敷かれたレールの上をただ前を向いて走ってれば、周りの力のおかげでなんとかなってきた。
でも、大学生になって、たくさんの自由の中で生きていると、自分が選ばなかった道を見て後悔したり、自分の選んだ道を歩いて挫折したりする。
失敗がない人生なんて多分ないんだろうけど。
20歳になって、周りの力で今まで生きてきたんだってやっと分かった。
今の私はひとりじゃ何もできないんだってことに気がついた。
自分を知るたびに臆病な自分が見えてくる。
だから、
自立したくて。頼りたくなくて。
彼にも友達にも依存したくなくて。
新しく趣味を始めてみたり。
新しくバイトを始めてみたり。
臆病な私は、
後ろを振り返ったとしても
最後には前を向いて、
頑張ろうと思う。