人生は登山みたいなもの

なんて誰かが言ってた気がするし
言ってないかもしれない

もし人生が山ならば
間違いなく2020年夏を峠に見据えていたわけで
峠を越えたら安定した余生を過ごすつもりだった
個人的な感覚では生まれ持って授かったギフトは地下からのスタートで
そこから泥臭く這いつくばって2019年に
苦節26年かけてやっと多くの人のスタート地点である五合目にたどり着いた感がある
そこから設定した峠までの5合分を半年で登り切るには大博打が必要だった

その大博打が関われるかもわからないオリンピックのために内定を辞退して就職をしないことだった

そんな今後の人生を左右する大博打の結果は
ご存知の通り目には見えない何者かが
濃霧を起こし峠そのものを消し去ってしまった

かくして思いがけずシンプルなニートになった

ただでさえ就活で大学2回行ったことが逃げ癖と判断されて悲しい想いをしていたので
社会的に見てこの歳でこの謎の空白の一年は
もう終わったと本気で塞ぎ込んだ

でも、その割には
苦手なこと、身の丈よりも高いことに挑戦する
行動をやめちゃいけない
といった強迫観念に長年支配されていた惰性があって
zoomで全国の人と積極的に繋がってみたり
パラスポーツ・マイナースポーツ・動画編集
など様々なコミュニティに参加してみたり
イベントやコミュニティを自分で作って運営してみたりもした
気づいたらできないと思っていた管理栄養士としてスポーツ選手の栄養サポート業務も複数おこなっていた

本当全部“気づいたら”だった

自分で目標を決めて貪欲に動いて何者にもなれなかった大学8年間だったけど
よく考えたらそこで大切にしてた人とのご縁が
もう何もする気になれなくて堕落しそうになっていた自分に
今日動く理由を与えてくれていた

そしてこの半年で新たにできたご縁もまた
恐ろしいほど素敵なものばかりで
会ったことも無い人が

好きになってくれたり
応援してくれたり
支えてくれたり
理解してくれたりする

そんな時期なんで人生で一度もなくて
今でもいつか離れて無くなってしまうのではないかと恐怖や不安も絶えずあるのだが
でもやっぱり一番に思うのは
これだけの人に囲まれて幸せなんだな
ってことで
同時にこれからずっと大切にしたい人たちであることは間違いのだ

毎日が予想外であっという間にすぎた上半期
あと1ヶ月で27歳になり焦りや不安はより増長していくのは容易に想像できる 

ただ、とにかく今は自信が無い
自信がないからチャンスがあっても
やりたい!っと思っても
失敗して迷惑かけて否定されて自信を無くす
自信がないから素敵なコミュニティにいても
上の人とか優れてる人とかの前で怖がって
萎縮してコミュニケーションを自分からとれず
距離を縮めず、居場所だと感じられない

何をしても今までのテンプレの最期を想像して深く関わるのを恐れ一歩離れ俯瞰して
一人で浮遊している感覚だ

でもそろそろ自信もつけていかなければならない
そのためには成功体験が必要で
成功体験を得るにはやはり行動していくしか道は無いのだ
堕落して破滅していく感覚が自己肯定と一致して心地よくあったのは否めないのだが
結局生きていくためには進んでいくしか選択肢はなかったのだと
今改めて感じる

寝て起きたら終わってた“上”半期
息してたら終わりそうな“下”半期
濃霧で消えた“山”の頂上は再び姿を現すのか
それともまた別の山の頂へと歩みを進めるのだろうか

目指す“峠”は何処に


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