38歳不妊治療 体外受精→妊娠→流産04

12月3日の夜から、ルトラールの内服開始、朝夕2回。できることは薬を飲むことだけ。卵の状態を問い合せるのは6日からになる。

5日に友人からチケットをもらっていたエステに行き、オイルを選ぶが、施術直前に「多分ないと思うけど、もしかしたら明日移植になるかも」と思い出して、そのオイルは、妊娠に影響しないものかとしどろもどろで聞くことに。妊娠してても大丈夫〜なオイルにするが、翌日6日の電話連絡で「順調に分割しています」とだけしか言われない。え? 移植になるの? と思いきや「翌日また連絡してください」とのこと。そうですか。

7日にも1時間の指定時間のうちに電話をかけなければならない。やはり「順調に分割しています。明日まで培養します」という返事なので、念のため空けていたこの日がまたもフリーになり、コメダ珈琲のモーニングを目指して家を出る。移植日は自動的に翌日8日となる。

そして8日。体を冷やしちゃあなんねえと、かなりの重装備で出発。移植前の最後の説明時に、戻せる卵は1つだと言われてしまう。年齢的に2つ戻せるはずなのに、多胎のリスクも聞いて納得してサインもしたのにどうして?

4つ採れたうち、2つはあるタイミングで凍結し、あとの2つを戻すために培養していたところ、昨日まで順調だった卵が「こわれた」と。フラグメントという状態になってしまったのだという。

6年前、32歳のときに自然妊娠して流産している。今回2つの卵を戻して、2つともちゃんと育ったなら、6年前のあの子も一緒に帰ってきてくれるような気持ちでいたので、なんだかとても落ち込んでしまう。多胎はリスクがある、それも分かっているけれど、38歳も半分を過ぎた私が子どもを産めたとして、その子に兄弟を作ってあげられる可能性は、無いとは言わないけど低い。双子なら…という思いは、ずっと心の中にあるものだった。

とはいえ、今から凍結卵を融解できるわけでもないようで、この日、戻せるのは1つ、それは変わりがない。仕方がない。子宮内膜の厚みが12,1mmあって、これは10mm以上が望ましい数値なので内膜の状態はとてもいい、着床しやすいからという慰めを刻んで、また術着に着替える。

戻し… 移植は、痛みはない。消毒は相変わらず少し痛いけど、戻しそのものはすぐに済んだ。この台詞を言われるときはいつも「ああ、今から痛いんだな」と思う「つめこさん、がんばりましょうね」という医師の言葉もない。

30分ほどベッドで安静にし、帰宅。基礎体温を付けるように言われる。帰宅後、なんとなく疲れて寝てしまいたいが、晩の薬を飲むために食事をしなければならない。薬を飲むこと、基礎体温を付けること、体を冷やさないようにすること、あとは祈ることしかできない。このあとの10日ほど、どれだけ長い時間だと思うだろうかと少し気が重くなる。


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