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見つめナンプラー

ほら、僕の目を見ながらナンプラーを舐めてごらんよ。それは脅しの道具なんかじゃないんだぜ。知ってるかい。ナンプラーの塩分濃度は当然、醤油よりも高い。何パーセントだって? 時間稼ぎのつもりかい。だったら自分の舌で確かめてみたらいいじゃないか。止めやしないぜ。わかってるんだろう? キャップの締めが甘かったんだ。君の指にはナンプラーが付いてしまっている。君はもうナンプラー側の人間なんだよ。さあ、どうする? その指を舐めるかい? ここには料理に昇華してくれるトムヤムクンなんていないぜ。ボトルを手に取ったその瞬間から、君の運命はチャオプラヤー川の大いなる流れに委ねられていたのさ。

爪に火を灯すような生活をしております。いよいよ毛に火を灯さなくてはいけないかもしれません。いえ、先祖代々フサの家系ではあるのですが……。え? 私めにサポートいただけるんで? 「瓜に爪あり爪に爪なし」とはこのことですね!