マガジンのカバー画像

掌ー編ハウアー

250
主に過去に書いたものを。掌編、短編、ショートショートの違いがいまいちよくわかりません。
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

胡椒の夢【掌編】581字

夢で胡椒を手に持っていた。 さらさらと味噌ラーメンに振りかける。 胡椒は胡椒でも白胡椒で…

爪毛川太
2年前
12

ハマダ【ショートショート】約500字

こちらの企画に参加しております。今月末までのようです。 #空白小説 #吾輩は猫であるで始

爪毛川太
2年前
11

産む仔【小説】1431字

押し付けられた猫が仔を産む。細猫だったが腹だけパンパンに膨らみ餓鬼のよう。産まれるのは、…

爪毛川太
2年前
12

思春期の息子と俺【小説】1,108字

息子とドライブ中、そろそろ飯時だと思い話しかける。 「どうだ、何か食いたいものあるか?」…

爪毛川太
2年前
13

ハイ、不幸体験機~【掌編】965字

「また、奴らがイジメてきたよぉ、ねぇ、ほら、また、なんか未来のなんか出してよ」 「ふこう…

爪毛川太
2年前
12

話せない話【掌編】875字

今から私がする話は誰にも言わないでくださいね、他言無用ですよ。 というのもね、これは呪い…

爪毛川太
2年前
12

慶応3年、それは起こった!【掌編】683字

坂本龍馬は31歳で暗殺された。 慶応3年のことだ。 新暦でいえば1867年。 つ・ま・り、どういうことだかわかるか。 ヒントを出そう。 慶応5年っていったらピンとくるか? 新暦でいえば1869年。 そうだ、暗殺から2年後だ。 もし、慶応3年、1867年に坂本龍馬が暗殺されていなかったら、その2年後、慶応5年、1869年に坂本龍馬はどうなる? えっ? 政府の要人になってる? そんな不確定な話をしてんじゃないのよ。 いいか、よく聴けよ。 もしも、慶応3年、

長雨の日【小説】262字

若き母親は写真を抱えて泣き崩れている。 写真の少年は無邪気な笑顔を見せている。 少年の友…

爪毛川太
2年前
12

苔地蔵【昔話】1,863字

むがす、むがす、あったげど……里山に貧しい老夫婦が住んでいた。冬の間は作物を育てることが…

爪毛川太
2年前
16

竜のたとえ【掌編】558字

日本列島で言ったら、国後島や択捉島に当たります。ここから供給を受けます。生命線と言えます…

爪毛川太
2年前
13

消臭剤?芳香剤?【小説】494字

元々、リビングには無臭の消臭剤を置いていた。手のひらサイズだが部屋で飲み食いはほとんどし…

爪毛川太
2年前
7

妊婦の一日【小説】1,184字

 身体を斜めにして手すりを掴み、足元を目で確認。まず、片方の足を下の段に下ろし、そして同…

爪毛川太
2年前
9

言葉の返還【掌編】437字

いえね、まちがってなんていませんよ。ただね、その「後期高齢者」ってわたし好きじゃないんで…

爪毛川太
2年前
10

ドラゴンフルーツが如く【小説】1,972字

「あなたってドラゴンフルーツみたい」 それが悪口かどうか分からなかった。シチュエーションから考えて褒められていないことは確か。しかし、ドラゴン? フルーツ? 正直悪い気はしない。自慰を覚えたての少年はドクロや剣が好きだが、同じくドラゴンも大好物である。初めて自慰をしてから大分時が経っているとはいえ、いまだに私は自慰を続けている。同じように、いまだにドラゴンも好きだ。しかし、自慰が一番かといわれるとそうではない。自慰よりももっといいものがあることを知ったからだ。ドラゴンも嫌い