ぬきたし2 感想

導入(ネタバレ無し)

「抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか?2」、通称「ぬきたし2」をプレイしました。
↓公式サイト
https://qruppo.com/products/nukitashi2/

ガッツリナンバリングされてるように「ぬきたし」の完全な続編。
当然R-18。
↓前作の感想記事
ぬきたし 感想

萌えゲーアワード2019大賞作品。相変わらずシナリオが良かった。
ネタバレ無しで書ける世界観や作品のテーマについての感想は前作の記事に書いたので割愛します。

最高のゲームなのでまだプレイしていないマダハメイトは今すぐ1,2セット買え。

※作品の内容上ここからは下品な単語が目白押しです。
※以降ネタバレ考慮しません。

ヒナミアフター

ウ、ウエディングドレス姿だとっ............

公式サイトを読んでからプレイしたので、前作で既にルートがあったヒロインにはアフターストーリーが用意されていることは知っていた。
アフターストーリーの分量とかノリとかが分からなかったので、とりあえずお試しで前作時点で一番好きだったヒナミを選択した。

既に前作で紆余曲折を経て結ばれた後の話なので、マジでイチャついて結婚しただけで終わった。分量も1時間半程度と短く、激闘を終えた二人+礼の幸せな姿を眺める用といった感じ。普通に3Pしてるコイツらなんなの?

今作は全体的にシナリオの性癖が偏ってる気がして、ママプレイ路線はあまりにも僕には刺さらなかったのでほんとに語ることがない。

ラストがウエディングドレス姿のヒナミだったのはマジでびっくりした。
そこまで描くんだ。それ自体は嬉しかったのだけど、「ヒナミが描かれたってことは全ヒロイン描かれるんやろな....」と淡い期待を持ったことが最大の悪手だったかもしれない。

今作から固有立ち絵を貰ったシューベルト・スス子・凛が普通に紹介もなく登場したので、最初に読むのはやっぱ無難にPACCOMAN(後述)が良かったかも。でもシナリオとしてPACCOMANが強すぎるからアフター読破後が良かったかなぁ...

好きなセリフ

礼「午睡を貪る放恣な者よ、撃鉄の音で目を開けよ!そして主の帰る刻を知るがいい!全隊一斉掃射!フォイ━━」
「あーっ!?口上言ってる間に落ちちゃったぁ・・・!」
淳之介「ああ━━すごい取れ高だ。こんなの、俺のデータにないぞ・・・!」
淳之介「実際どうなんだろう・・・仮に俺からアクセサリーとか貰ったら礼先輩はどう思います?」
礼「・・・この期に及んで気を持たせるなと思う」
淳之介「勃起してしまったからです。ここは俺の部屋ですが何か文句でも?」
礼「早いんだよ開き直るのが!形だけでも申し訳なさそうにしろ!」


SENZURIPOINT PACCOMAN(共通ルート)

今作のメインシナリオ。前作とは仕様が違い、メインシナリオの展開は共通となっており各ヒロインのシナリオが要所に挟まる形になっている。そのため誰と結ばれるか以外の部分に関してはこのシナリオ1本である。

STORY(公式サイトより)

それは、あったかもしれないグランドストーリーの後――
青藍島を救い、真ドスケベ条例を生み出した主人公……橘淳之介。彼はかの"ドスケベ戦役"以降、"鋼鉄の6人"のひとりとして、島の英雄となっていた。激しい戦いの日々を懐かしく思いながら、NLNSの仲間たちと穏やかに過ごす毎日。真の共存を勝ちえ、こんな毎日がこの先もずっと続いていく。 ―― ……そう、信じていた。
そんなある日のこと。変態紳士の集うSNS"Onatter"で知り合った友人と、オナホールのデータを交換した淳之介。しかしそのオナホの快感はあまりに凄まじく、シゴく手が光の速さを突破してしまう。そしてたまたま居合わせたSSビッグスリーと共に、激しい光に呑みこまれ、別世界へと転移してしまった。
その並行世界とは、淳之介が"性帝"と呼ばれ畏怖され、SS副会長として絶亭的な地位を築いている幻の桃源郷であった。古きドスケベ条例の残る青藍島で、彼らは……。
淳之介は無事に元の世界へと帰還することができるのか?SSビッグスリーと共に、新たな闘いが始まる――

「最高」としか言い表せない神シナリオ。オナホが気持ち良すぎて並行世界に飛ばされたとかいう意味不明トンデモ導入が全く気にならない。
前作を優に超える熱い展開目白押しで目から愛液流れること必至。

敵であったSSビッグスリーが仲間となり、かつての仲間NLNSメンバーと敵対する切なくも希望のある展開+195点。
更にド派手となったカッコいいラストバトル+0721点。
淳之介が権力のある立場となることでキレを増すギャグの掛け合い+1919点。
SSビッグスリーのいずれかと結ばれるラスト+19194545810点。

そろそろ真面目に書きます。
読み始める前に一番気になっていたのだけど、どうやらこのルートは前作の文乃ルートを踏襲しつつ、文乃を含め誰とも結ばれなかった世界。文乃との主従関係って恋愛無しで成立するんだ...。
全てが丸く収まってしまったので、全然丸く収まってない並行世界に飛ばされる。どっちかというと精神(記憶)だけが2世界間で入れ替わるって感じだけど。

ドスケベ条例を潰そうとする反交尾勢力に対して、今度は体制側から対抗する淳之介。逆の立場に身を置くことでこれまで見えなかったものを学び精神的な成長を果たす。
SSに加入する展開は前作ヒナミルート及び文乃ルートでもあったが、今回は真の信頼関係を築いていくため新鮮。
服装が普通にカッコいい。ずっと性帝衣装でいろ。
ギャグのキレが凄まじい。条例体制側なので常識がぶっ飛んでいるし、新規立ち絵を貰ったシューベルト・スス子・凛のキャラが濃すぎる。
SSビッグスリーの3人も後付けだろってレベルで属性がモリモリ足されるが、その辺は個別ルートの項で。

記憶の上書き・淳之介の立ち位置と入れ替わっている人物の存在・不可解な異世界の自分の行動など、ホラーミステリ色が強くなっていると感じた。
元の世界線へ帰ることを目指すSSビッグフォー(ビッグスリー+"性帝"淳之介)だが、真相を探す中で最終的に異世界側の体制をも変化させ救うのはお約束であり王道。

断片的な情報から察するに、性帝として君臨した淳之介は力に溺れることなく精神をすり減らしていたよう。てっきり吹っ切れたIFだと思っていたので淳が変わってなくて安心したのだわ。

麻沙音が中盤のボスとして立ちはだかり、命を懸けた兄妹喧嘩。
世界線は違っても、記憶は違っても、確かに淳之介本人なのに、「偽物」とバッサリ切られるのが泣ける。奈々瀬もそうだけど、淳之介を救うために頑張ってきたのにその本人が世界から消えたら精神が持たないのはそりゃそうだ。

前作のテーマであったであろう「マイノリティの抑圧・弾圧」はそのままに、更に突っ込んだ「それでも救われないマイノリティ」が今回の主軸。
世界を憎み復讐を実行したいわば「IF淳之介」である水引に対して、NLNS・SSのどちらの立場も経験した淳之介が出した答え。
「(立場に関わらず)自分を理解してもらうための歩み寄り・努力が肝要」「理解ではなく許容を」...桐香を始めとしたビッグスリーと信頼を築いたからこそ出てくる答え。
綺麗事かもしれないけど、正しい答えなんてないかもしれないけど、ラストバトルの主張のぶつけ合いは淳之介が歩んできた人生の集大成だった。
OPアレンジの「L'Oiseau bleu」がガチでカッコいい。戦闘シーンはずっとカッコいいんだけど、落下と上昇繰り返しながら100回以上射精したらあらゆる意味で死ぬと思う。

全てが終わり帰る方法も判明し、無事帰還。異世界で学んだことを教訓にし、少しずつより良い世界を目指すビッグフォーなのでした。
とここまでが前振り。この時点ではまだルートヒロインとくっついてない。
正直麻沙音戦の前くらいにくっついてイチャついて帰還してエンドなんやろなぁと予想して読んでいたのに、全然くっつかない。
ここから本格的に各ルートに分岐し、ヒロインの心の闇を晴らしにかかることになった。

前作のシナリオがよく出来たオリジナルアニメなら、今作は最高傑作の劇場版みたいな感じ。何度でも読み返したくなる。
前作OP中のセリフを回収するところとか特にそれっぽい。

好きなセリフ

リズムバトル女子「おんっ♪おんおんオンオンオンっ♪私とあなたは身長差っ♪立ちバックえっさほいさできないさ♪でも階段ならできちゃう段差っ♪」
リズムバトル男子「勃起チンポバックファック超ロックぅ!ハラハラハラハラ孕めオラァ!!」
旅の途中で出会った女性「んはぁ♡♡秋の海はすべてを忘れされてくれるぅ♡さぁ、思ってることを海に向かって叫んでぇん♡♡♡」
傷心旅行中の男性「孕めオラァアアアアアアアアアア!!!
礼「私が正気に見えるかぁ!?
淳之介「似非じゃないし・・・インポなのは本当のことだし・・・それを上回るテクニックの持ち主ばっかりなだけだし・・・!」
文乃なら百発百中で狙撃できるし、美岬のアナルであれば多少狙いがズレてても吸いこんでくれる・・・!
礼「お前イベント中になにやってるんだ・・・!?SS内はセックスはOKでもセクハラはご法度なんだぞ、時世的にうるさいから━━!」
奈々瀬「アタシは・・・っ!アタシは、アンタを助けなくちゃならないの!アンタがやりたくもないSSから、コンプレックスまでさらけ出して強制されてるSSから!」
その煌めく残影は、無数のダッチワイフであった。
麻沙音「━━お前は私を捨ててSSに入ったんだ!!妹の私を捨てて!」
淳之介「事情があった!お前を助けるためだ━━!」
麻沙音「そんなの分かってるよ!!でも私は兄が一緒にいてくれればそれでよかったのに。それだけでよかったのに!!」
(中略)
麻沙音「お前の考えそうなことなんて、お見通しなんだ!!」
淳之介「ああ、兄妹だものなぁ━━!」
麻沙音「それをやめろって言ってるんだぁあああああ!
仁浦「どんな男にも、赤ん坊になって甘えたくなる時がある━━意中の男がいるのなら、君も覚えておくといい」
桐香「斬りて結ぶは冷泉の檻。火偏翔び交う牛車の籠━━」
「━━さぁ、肢体が朽ちても唄えるか試しましょう?」
麻沙音「━━アリアドネー・プロトコル、オンライン」
文乃「12時より敵接近中━━」
美岬「パコルサー・レイ装備です!」
ヒナミ「やっちゃうぞーっ!」
奈々瀬「さぁ、準備はいい━━?」
淳之介「行くぞ━━・・・エンゲージ!
淳之介「━━━━射精る!!!
水引「貴様に何が分かる!?性の乖離が迫害になり、差別を繋がることを否定はできまい━━!」
淳之介「分かり合えばいい!話し合えばいい!共存ってそういうものだろう!?」
水引「会話で決着がつけば差別など生まれていない!」
淳之介「ドスケベ巌窟王が!その努力をしなかった人間が!」
水引「ならばノイジーマイノリティだと切り捨てるか、貴様も!?安直なことばかり言うやつは━━!」
淳之介「うぐぃ・・・っ!」
避けきれなかった、当たった、穿いた。
誘導ミサイルが太ももに刺さり、骨に響き視界を歪ませる。
「これは正しいことだ!正当な復讐だ!!ワタシにはその権利がある━━!」
淳之介「復讐に正しいものなどないのだと、どうして分からない!?」
水引「迫害された経験がないからこそ言える言葉!」
淳之介「迫害ならある!差別も!だから・・・!」
水引「結果的に幸せになった人間が言うことをどうして受け入れられる!」
淳之介「努力を怠った分際でぇええええええ!!
みんなが戦っている。
俺には、みんながいる。
みんながついている。
だから。
淳之介「━━・・・翔ぶことができる!!
淳之介「しかし許容させることはできる!分からなくても尊重し合うことなら!」
水引「優しい無視をし合えということだろう!?やはりマイノリティは孤独なままだ!」
淳之介「だから心から理解してほしいと思える人物が必要なんだ!」
水引「そんな理想論を、現れるはずがない!」
淳之介「理解者を見つけ出す努力が、必要だとは思わないのか!?」
「その努力をせずに周りがどうと不平をのたまうのはなぁ、成長する気のない子供のすることなんだよ!」
「ガキが!!暴れれば周りが言うことを聞くなんて、大人じゃないんだよ!!」
水引「そうしなければ耳を傾けなかったのは誰だぁああああああ!!
水引「アリデーラァアアアアアアアア!!
淳之介「アリアドネェエエエエエエエエエ!!
???「━━テーマパークに来たみたいだぜ。テンション上がるなぁ、おいィ・・・?」
淳之介「お前がやっていることは、自分を理解してくれるかもしれない人間を切り捨てる行為なんだよ!」
水引「押しつけがましいんだよ偽物が!!ならワタシを納得させてみろ!!」
淳之介「分かった!!お前がまだ、俺を必要じゃないと思うのなら━━!」
水引「ワタシはここだ!!ワタシだ!!ワタシは!ワタシは━━!」
淳之介「俺だけはいる!!俺は!!秋野!秋野━━!」
水引「ワタシは!!!」
淳之介「水引!!」
水引「ワタシは女だぁああああああああ!!!!
淳之介「認めるって言ってんだよぉおおお!!!

郁子ルート

郁子ルートが正史なんだ。誰が何と言おうと郁子ルートが正史なんだ。

SSビッグスリーを攻略できるということでビジュアル最強であらせられる郁子を選択。作中で触れられるけど、PACCOMAN時点の淳之介が最後にセックスしたのは郁子なんだから郁子とくっつくのは当然の帰結なんだよなぁ。
前作美岬ルートで郁子が一途で負けず嫌いなことは分かっていたが、常識人・純情乙女・長崎弁・腐女子と属性が盛られまくる。癖毛属性って前作からあったっけ?記憶にないのだけど。

真っ当(青藍島比)な恋愛劇が繰り広げられるのでこれがぬきたしであることを忘れる。
この生い立ちでなんでこんな一般的な感性を持ち合わせてるの。

くだらない勝負の勝利報酬として「愛して欲しい」と要求するシーンがずるすぎる。そら処女厨童貞インポも惚れますわ。
雨の中で茫然自失な淳之介に傘を差しだす郁子。前作美岬ルートと逆なの最高かよ。
記憶の上書き設定と恋愛心を上手く絡めたラストバトル直前の掛け合いが良い。死亡フラグにしか見えないセリフを恥ずかしげもなく口にする。これが正妻か………

前作では軽く触れられるだけだった実家について詳しく語られる。
誰からも自己の性を認められず強くなるしかなかった郁子。その反動で青藍島に来てからは性に奔放になった郁子。青藍島に救われて、淳之介と出会い、凍てついた心が氷解し恋を知った郁子。自分の弱さを曝け出せる相手を見つけた郁子。いくらでも「愛してるぜマイスイートハニー」って言われる権利があるよお前は。
こういう青藍島寄りの価値観から淳之介寄りの価値観に変化していくのは美岬と同様なので、流石ペアヒロイン。

淳之介とくっついてからは完全にバカップル。郁子の性格に合ってるから違和感はないけど、ライターが催眠音声と射精管理好きすぎるだろ...

美岬とのやり取りがいい味出してる(豚だけに)。
淳之介の幸せが一番だと、郁子に譲る形を取った美岬。自分だったらそんな素直に喜べないやと吐露する郁子。このセリフが「淳之介のハーレムでもいい」とケロっと言っていた人間から出てくるのが素晴らしいですね......

クライマックスは青藍島の住人全員で力を合わせ、射精管理によって極限まで速度を高めた射精で落下してくる隕石を破壊する。ふざけてないですよ?
この筆舌に尽くしがたい意味不明なシナリオ、やはり"あいつ"のペアヒロイン..!
衝撃波を伴う射精に周りが吹き飛ばされながらプロポーズするゲーム何?隕石落ちてこなかったらこの射精どうする気だったんだよ。流石に死ぬだろ。
この辺ほんとに笑い過ぎておかしくなりそうだった。

家族に対して良い思い出がなかった郁子に家族が増えたり、淳之介のことを冗談交じりに強いと表現したり、シリアスパートで出てきたメモ魔設定を活かして「愛してるぜマイスイートハニー」を毎回数えてるエピソードが語られたり。感慨深いラストだった。「淳之介くん」と「ダーリン」を使い分けるの"理解って"ますね。
最後の1枚絵の郁子、殆ど変わってないはずなのに髪型とカチューチャの有無だけですごく大人に見える。

隕石の展開に全部持っていかれそうになるけども、重い過去を引き摺らず真に強い女として描かれる郁子の幸せな姿が拝める紛うことなき神ルートだった。

好きなセリフ

淳之介「この島、下ネタもじりしないと死ぬ病原体とか跋扈してんじゃないの・・・」
郁子「どうするダーリン?あたしと戦う?勝ったらなんでも言うこと聞いてあげるよー?」
淳之介「エッチなことでもか・・・!?」
郁子「この流れでその質問はおかしくない?」
郁子「変えるよ、お願いごと。えっちはいいや」
淳之介「変える━━って、何をすればいいんだ?」
郁子「あたしのこと、愛してほしいな♪」
(中略)
郁子「だから、ぜーったいあたしに惚れさせて、『郁子・・・愛してるぜマイスイートハニー!』って言わせてみせるから!」
淳之介「仮に惚れたとしても俺絶対そんなこと言わないぞ・・・?」
淳之介「データキャラやめちまえ!!
シューベルト「何!?ペニスを5本挿入できるデータなんて僕のアナルにないぞ!?」
スス子「ペニスとアナル入れ替わってないすか?」
淳之介「それ尻からちんこ生えてるみたいにならない?」
郁子「一応言っとくとデータとアナルだからね。間違えたのね」
郁子「んー。半分正解10割ハズレ」
淳之介「残りの5%はどこいったんだよ」
郁子「イクのボケをアホで潰すのやめてほしいんですケド」
淳之介「んひィー!こわいンネ~!」
郁子「ねぇ・・・なんで勃起しとっと?」
わざわざ方言で聞き返され━━なぜだかイチモツがビクンと跳ねる。
淳之介「・・・興奮したンネ」
郁子「頭おかしかと・・・?」
郁子「・・・淳之介くんが悲しそうにしてると、なんだかあたしも悲しくなるの」
(中略)
「淳之介くんが笑ってると、あたしのほうまで笑えてきちゃうの」
それでも、郁子は笑ってみせる。
「だからね。あたしが頑張って、淳之介くんが笑ってくれるんだったら・・・どれだけだって力になるよ。」
淳之介「俺は━━━━」
言いかけた時━━郁子が俺の口に人差し指を立てた。
郁子「・・・分かんないんだ。淳之介くんを好きだっていうこの気持ちが、本当に自分のものなのか」
「もしかしたらこっちのあたしが性帝のことを好きで、それに引っ張られてるんじゃないかって・・・」
「だからね・・・こんな時だけど。ひとつだけ、わがまま言ってもいいかな?」
何も言わず、肯定を返す。
「一緒に元の世界に戻ったら・・・今の言葉を、最後まで聞かせてくれますか?」
郁子「胸の音、聞こえる?」
淳之介「・・・ああ」
ほんのわずかにだが、手のひらから心臓の音が聞こえてくる。
郁子「淳之介くんといる時だけね、こういう風に高鳴るの。恋してるって音・・・淳之介くんのことが好きっていう音・・・」
仁浦「・・・俺、あれに負けたのかぁ・・・!!」
淳之介「一番隊隊長の恋人って俺のことなんすよ」
麻沙音「知ってるわ・・・」
シューベルト「なんだって!?僕のデータにないぞ!」
淳之介「なんでだよ」
スス子「あんたが突っ込むのもなんでだよ・・・」
凛「射精で淫石を破壊します
淳之介「絶頂(イ)くぞ━━婚(エンゲ)ェェェェ約(ジ)ッ!!!!
絶対言わないと抜かした、あの言葉を━━━━
淳之介「郁子━━━━━━!!
郁子「っ・・・さぁ・・・最後まで出しちゃえ・・・全部っ!」
淳之介「愛してるぜマイスイートハニィイイイッ!!
郁子「・・・いいお母さんに、なれるかな」
(中略)
淳之介「俺は・・・郁子なら、きっといいお母さんになれると思ってるよ」
「けどな。無理していいお母さんにならなくったっていいんだ。郁子は母親である前に郁子なんだから」

礼ルート

郁子ルートが期待の5倍くらい最高だったのでこのままビッグスリーを読み切るつもりで礼ルートをプレイ。また泣かされた。

読んでる時は完全に忘れてたんだけど、前作で礼が真に救われたのはPACCOMANに続く文乃ルートではなくヒナミルートだけなんだよね。
条例が無くなって表面上は救われたように見えても、根っこの部分はまだ闇に覆われていた。
精算できない過去に引き摺られ、淳之介の幸せを願って身を引く礼。ここでもまだ「自己犠牲」に囚われている礼を救うことが出来るのは当然ヒナミ。
流れとしてはヒナミルートと似たような話のはずなのに何でこんな泣かされるんだろ。

礼が欲しい言葉は、「過去なんて気にしない」じゃなかった。「自分が許せないのなら、私が許してあげる」「幸せになっていい」——呪いのように心に纏わりついている過去を、自分に課した鎖を、取り払ってくれる言葉だった。
流れから考えて涙でぐちゃぐちゃになっているはずの礼に対してヒナミがかけた言葉「うんっ、いい顔してるぞ礼ちゃん!」。隠れた名セリフすぎる..。
このシーンで流れてる「Le Réveil.」、郁子ルートでは流れなかったよね?フランス語で「目覚め」「起床」みたいな意味らしいです。エッモ。

もう二度と礼を離さないために、空を駆けながら礼に手を伸ばす淳之介。パイプ椅子で出来た架け橋を蹴りながら、お互いの名前を叫ぶ2人。何でこのシーンの一枚絵無いの??????????は?????????
抱き締め合う2人の一枚絵があるから許してやる....

郁子と同じくくっつくとバカップル化。バカのベクトルがちょっとアホ寄りだけど....。
「行為は付き合って2年経ってから」が2人の共通認識なのに2日目で一線を超えるのもはや定番化してる。
これは前作からだけどあざとさの権化みたいなキャラクターなのでキレそうになる(淳之介並感)。掛け合いがほぼ全てイチャつきかギャグなので名(迷)シーン製造機。
特撮ネタが多いのは察しがついたけどマジで全然知らない世界なので殆ど分からなかった。

例に漏れず属性がガンガン上乗せされる。アナル弱そう・バブみ大好き・社会不適合者(オブラート)の真似が得意………これ属性か?
ギャグシーンぽかった社会不適合者真似シリーズが凄惨な過去に起因してるだなんて話聞きたくなかった......。
ヒナミルートより詳しく青藍島に来た経緯が語られるが、生々しすぎるので他のビッグスリーの話より凹む。
陵辱シーンをエロシーンに採用したQruppoマジで許せねぇ.....。

数少ない奈々瀬と向き合うルートでもあった。
淳之介に想いを伝え、それでも尚礼と結ばれるように励ます奈々瀬に、負けヒロインの勇姿を見た。思ったよりも奈々瀬落ち着いてるな?と感じたけど案の定着ぐるみの中で泣いていた。僕も泣いた。

ラストは勿論けっk...え?礼が風紀委員会を引退して淳之介とずっと一緒にいることを誓い合ってエンド...?え...?



なんで結婚シーンがないの?????????????????????????????????????????????????????????????????

いやおかしいじゃんヒナミも郁子も結婚or妊娠まで時間飛んでたじゃんアフター組はともかくビッグスリーは全員そこまで描写しないとダメじゃん重い過去を持つ3人が幸せな人生を全うするお話だったじゃん最悪描写あるなしが出るのはいいけど礼は絶対ある側じゃんお互いを幸せにできるかどうかってのが一つの主軸だったんだから数年後の描写は必要じゃんはぁなんでキレそう
通常制服礼が可愛いから許......す......

なんか喜怒哀楽のジェットコースターみたいなルートだった。
本当ならはなマラポイント1兆点くらいの神ルートだったけど結婚描写がなかったので180点くらい(郁子ルートが195点)。

好きなセリフ

淳之介「・・・悪ィな。俺のチンポがアイス食っちまった。次ァトリプルにするといい」
シューベルト「なっ━━僕のデータにないことが分かるなんて・・・僕のデータにないぞ!?」
礼「思考盗聴しただろぉ!?
淳之介「・・・ダメですよ」
割り込んで言うと、礼先輩が口をつぐんだ。
淳之介「そうやって━━全部自分ひとりで抱え込もうとしないでください」
礼「・・・ああやって・・・洗脳でもされるように、別の思想に染まることができたら・・・馴染むことができたら・・・余計な気苦労なんて、しないで済んだのかな」
礼「・・・さみしいか?」
淳之介「さみしくないと言えば・・・嘘になりますね」
礼「・・・そうだろうね。早く・・・何もかも元通りになるといいな・・・。君のそばにいるべきは・・・私じゃなくて、あの子だろうから」
礼先輩はうっすらと目を細めると、手で庇を作って、常夏の空を仰ぐ。
血の色が薄く差したその頬に、一筋の汗が浮かんでいる。
礼「━━・・・まぶしいな
礼「部屋で見たぞ。ちっちゃい女の子がパッケージにいっぱいでやたら長いタイトルの・・・」
淳之介「あれは実はシナリオがいいから!パッケージとタイトルだけで判断しないでください!」
淳之介「今の俺が冷静になれると思いますか!?」
礼「その判断は十分に冷静だろ!!
シューベルト「ところでその糺川先輩はどこだい?僕の視覚データにないようだが」
スス子「見当たらないって言やいいじゃないすか意地でもデータにないって言いたいのか・・・?」
礼「私は君のことが好きだ。君に幸せになってほしい。心から、そう思っている」
「だから・・・付き合うことはできない」
目尻に大粒の涙を溜めて、礼先輩は繰り返す。
「私といても、君は幸せになれない・・・私は・・・君を幸せにすることができない」
(中略)
「惚れた女の泣き顔を見るのが・・・君の趣味か・・・っ?」
ナナドリくん「もう一度だけ、礼さんと向き合ってみても・・・いいんじゃない」
「アタシたちは、ずっとすれ違ったままで・・・離れ離れになって・・・分かり合うのにこんなにかかっちゃったけど・・・」
「礼さんは、まだここにいる。今だったら・・・きっと、間に合うと思うから」
(中略)
奈々瀬「礼さんと一緒だと・・・幸せになれないと思う?」
淳之介「そんなことは━━ない
変身だよ、礼ちゃん(チャプタータイトル)
ヒナミ「それは・・・できないよ」
礼「できない?どうして━━」
ヒナミ「淳くんは・・・礼ちゃんのことが好きだから」
息が詰まった。
礼「私は橘を幸せにできない!私といたら、橘・・・あいつは幸せになれないんだよ!!」
一度言い出すと━━もう、止まらなかった。
「ずっと!ずっとずっと、罪もない人々を罰してきた!彼らの思いを踏みにじってきた!憎かったから・・・・許せなかったから!!」
自分に言い聞かせるように吠え立てる。
「生きるためならなんだってやってきた!どんな烙印を押されようと厭わなかった!下劣な言葉も口にした!ヒナミだって知ってるだろう!?」
「だから・・・だから!こんな私が・・・誰かを好きになっていいわけがないんだよ・・・!」
(中略)
「私には・・・橘の隣にいる資格がない・・・」
ヒナミ「なくたっていいんだよ。そんな物
私が泣き喚いて、自分勝手なことを言って、必死に目を背けようとしても。
「好きな人の隣にいるのに、資格なんていらない」
ヒナミは、絶対に私から目を逸らそうとしない。
目を逸らしてくれない。
澄んだ瞳が、一心に心を見続けている。
礼ちゃんは、淳くんのそばにいていいんだ
礼「私が頑張ってこられたのは・・・ずっと、ヒナミが支えてくれたからで・・・」
ヒナミ「・・・えへへ、ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいな。でもね、礼ちゃん・・・大丈夫だよ」
「これからは・・・ずっと、淳くんが支えてくれるから」
礼「幸せになって・・・いいのかな」
ヒナミ「幸せにならなきゃダメなんだよ」
淳之介「私といると幸せになれない!?戯言抜かすのも大概にしろ!」
「礼といなきゃ・・・幸せになれないんだ!」
性知識に関しては本島よりもずっと先を行く青藍島━━アナルセックスは様々な危険を伴う行為ということをみんな理解していて、好きな者以外は避ける傾向にあるらしい。
聞くところによれば、桐香や郁子でさえも経験がないとか。
どういうわけか反交尾を掲げてきた我が組織にアナル怪人みたいなやつがいたから、島民は皆やっているものと思い込んでいたが━━違うのだ。

桐香ルート

残りのPACCOMAN分岐の桐香ルートをプレイ。最後にした理由は単純に前作であまり好きではないキャラクターだったからなのだが、なかなか今作では良いキャラになってる。

度々描写されているように「人の心が理解できない」故に、自分の心も理解出来ない桐香。
そこが得体の知れなさになっていたのだが、今作で自分の恋心を自覚し打ち解けていく様が描かれているため気にならない。後述の盛られる属性も併せて最も印象が変わるキャラであろう。変わり過ぎて別キャラ感は否めないけども。

盛られる属性は、デカ尻・京都弁・幼児退行・要介護者あたり。生い立ちは前作で語られているため、どちらかというと生まれ持った天性の歪みにスポットが当てられていた。
具体的な名称は言及されていないが描写や郁子・礼の発言からして、強迫性障害・サヴァン症候群の特徴を持つ桐香。これらの"個性"といかにして向き合い、理解者になるか。前作奈々瀬ルート、今作中立ルートに引き続き「理解」がテーマと見てよいだろう。
前作で語られていた階段が登れない・服が着れないのは強迫観念により「出来ない」と決め付けているから、らしい。実際にこんな極端な症状が出たりするんですかね?
それ以外にも集中力の無さ・あらゆる日常生活の行動が満足に出来ない様子が描かれる。これ本当に全部症状のせいか?とーかちゃん(5)という表現は非常に的を得ている。
とーかちゃん係として日常の世話をする淳之介。一貫して介護と表現されるのが笑う。

日常生活は完全にお手上げな桐香だが、SSのメンバーからの信頼は相変わらず厚い。郁子と礼は「自分達じゃ桐香の真の理解者になれない」なんて言うけど、桐香の周りには常に信頼できる人達がいた。異世界側の桐香が周りのためにSSの権力を伸ばしていたことが明らかになり、皆を巻き込んでしまったという罪悪感から解放された桐香。周囲からの信頼を感じ、愛情を感じ、これまで欲しいと感じていることすら自覚していなかった物を手に入れ涙を流す。王道ですなぁ。
「・・・すべてが終わったら、お前に伝えたいことがある」
こんな綺麗な死亡フラグシューベルトじゃなくても初めて見たと思う。
「もしも自分の期待してる言葉と違ったら…」と心配し話を誤魔化したり不安がっている桐香は、類い稀なカリスマを発揮している生徒会長でもお世話が必要な5歳児でも人の心が分からない合理主義者でもなく、年相応の乙女であった。

恋仲になってからはバカップル化。ビッグスリー全員じゃん…。
他の2人よりイカれたバカっぷり。貞操を大事にして恋人セックスはしないのにオシオキと称して調教プレイはOKな理由が僕には全く分からない。
あまりにも手間がかかることを理由に淳之介に捨てられることを危惧するSSメンバー。
郁子はなんでやけに介護に詳しいの?
自分のルートでは淳之介を取られたら素直に祝福出来ないとか言ってたけど、ちゃんと桐香を応援するあたり出来た女やでぇ。まだ諦めてはなさそうな感じだけど。

桐香は「青藍島でしか生きられない」「一生成長しない」と度々表現される。己が抱える障碍を克服し変えるのではなく、理解者と寄り添って行く方向に努力する展開は少し予想外だったがここまでの流れを考えると当然の結末だったように思う。容易に乗り越えられないからこそ、中立ルートで淳之介が出した答えの意味がある。
唯一変わったことは、淳之介への二人称が「あなた」へ——予想は出来たけど、グッと来るね。
ラストは学生妊娠し10年ほど未来へ。
全ルートで唯一、子供の一枚絵がある。娘が常識人なのが笑いを誘う。郁子はまだ淳之介狙ってるのか……。
9歳前後で全盛期淳之介(SS訓練経験済み男勃ち習得)を越える戦闘力って強さランキングゆるがし過ぎだろ。

中立ルートとの繋がりが一番強いので、ルートナンバーから見てもメインルートなんだろうと思う。前作と上手く繋げた上で得体の知れなかった桐香を魅力的に仕上げている素晴らしいルートだった。

好きなセリフ

郁子「そんなぁ、トーカちゃんがミサキちゃんになるはずないよ」
淳之介「デブのこと美岬っていうのはよせ」
郁子「あたしたちじゃ駄目なんだ、淳之介くん」
礼「私たちは部下になることはできても、真の理解者になることはできない」
ふたりは、口を揃えて言った。
そして同じ言葉を。
SSが口にした言葉と、同じものを。
本当に、優しい口調で繰り返す。
礼「だから・・・桐香様の、本当の理解者になってあげてくれ、淳之介」
礼「郁子すぐに着替えろー・・・制服がシワになったら大変だろう・・・ソファーと結婚したら淳之介は諦めることになるぞー・・・」
郁子「その時はダーリンと浮気するんだもーん・・・」
淳之介「ソファーが本妻な俺の身にもなれー・・・」
淳之介「こいつ!!馬鹿って言った!!俺がいないとストールも取れないくせに!!!!」
かつての敵であり。
倒すべき組織のリーダー同士であり。
いま共に闘っている、俺ならば。
淳之介「・・・ああ!頑張れ、桐香!」
真の理解者に、なれるだろうか?
淳之介「淳之介くんスイッチ——"ス"!」
桐香「好きって言って?」
淳之介「えっ・・・」
桐香「以来、私は決めています・・・"糸"での攻撃は、味方や愛する人には使わない。いいえ、"使うはずがない"と」
(中略)
淳之介「もしかして桐香が・・・俺との戦闘で、糸を使わなかったのは」
桐香「はい。だって私は、あなたに攻撃が"できるはずない"んですもの」
淳之介「——それがなんだというんだ?」
「あの子はそれでいい。これから先、頑張ればできるようになるかもしれないし、できなくたって構わない」
「桐香は、桐香のままでいい」
「もしあの子が、人並みの生活を送ることができないというのなら・・・俺が面倒を見るまでだ」
俺はそう発する。
それでいい。
彼女は、彼女で。
冷泉院桐香で、あればいい。
なぜなら俺は、そんな桐香のことを理解しているつもりだから。
冷泉問答(終)(チャプタータイトル)
シューベルト「そのポイントが押される判断基準はなんなんだい、淳之介?」
淳之介「ちゃんとひとりでお着替えや歯磨きができた、ご飯をこぼさず食べられた時に1スタンプ押すんだ」
桐香「はい今日もひとりでちゃんと歯磨きできましたよ先輩、見てください、い〜」
淳之介「今のは可愛かったから11ポイントだな!!
シューベルト「あったよ!オタクが好きそうな女のデータ!
こんな射精、俺のデータにはないぞ——
新旧とーかちゃん係「「ヴッッッッ♡♡♡」」
礼「桐香様を任せるんですよ!?このくらいはしますよ!!」
水引「礼さん弟たちが結婚する時に絶対探偵雇って身元調査するタイプだ・・・」
郁子「それなのにトーカちゃんったらどーなの!今のままだとダーリン介護疲れで嫌気さしちゃうかもよ!?」
桐香「で、でも・・・今も楽しいって、先輩・・・」
郁子「そりゃ今は楽しいかもしれませんよ。でも5年、10年とし続けたらどーなる?嫌気がさすくらいならいいけど、介護疲れで心中とか聞くでしょ?」
桐香「心中・・・真実の、愛——!?」
郁子「介護はそがん甘かもんじゃなかたい!!いい、家から笑顔が消えるの!常に神経がすり減るの!家にいたくなくなるの!!
茅津野アナ『最初の挑戦者は"デブはデブでも疾走れるデブだ!あの世の四股でも踏みやがれ!"でお馴染みの畔美岬さんです!』
淳之介『そんな面白いキャッチコピーがついてたんだ・・・』
光姫『まさか、公衆の面前で唐突にアナルを・・・!?すごい、気持ち悪すぎてめっちゃ引きますね━━!』
淳之介「美岬ー!これ以上深手を負う前に戻れェー!!!」
茅津野アナ『"ロリはロリでもタンクローリーだ、テメェをぺしゃんこにしてやるぜ"渡会ヒナミさんの登場です!』
淳之介「ちょっとおもしろいじゃねーか」
茅津野アナ『"すべてを聖火で焼き尽くしたから無兵無兵なんだ"ドスケベ・ジャンヌダルク、琴寄文乃の登場だァーー!』
淳之介「なぁそれ俺にもあるのか・・・!?どんなのなんだ・・・!?」
桐香「きっとあの人なら、今のままでいいと言ってくれるだろうけれど、でも私は自分を変える努力をしたい」
「あの人に、これから先も理解し続けてもらえるように。ずっとずっと、好きでいてもらえるように」
霧香「パパはどうしてこんな人と結婚したの・・・?脅し、それとも弱み・・・?」
桐香「ですから、ずっと隣りで笑っていてくださいね・・・あなた?」

奈々瀬アフター

問題のルート。

物凄く淳之介が気持ち悪い(直球)。
違うキャラクターになってしまっている気がした。筋トレにかまけて麻沙音を蔑ろにする兄だけは見たくなかったよ…。

前作文乃ルートの感想で「条例撤廃してそこで話が終わるかどうかは、奈々瀬と文乃のどちらに好意を向けていたかが決め手」とドヤ顔で語っていたのにこっちでも文乃救出に行くので考察は水泡に帰した。それじゃあ奈々瀬ルートが半端なところで終わったって言ってるようなもんじゃんか!!

当然のように淳之介宅に無断侵入している畔親方が清涼剤すぎる。

スス子とシューベルトが敵側になるのも、唯一SSと共存できなかったルートであるから当然なのだけど悲しい。
これまた唯一結婚どころかラストがルートヒロインとのイチャつきですら無かったので、前作シナリオで消化不良だった点を回収したという感じ。

好きなセリフ

奈々瀬「いや一番ヤバいなと思ってるのはそこにいるはずのない美岬がなぜか忍びこんでてアタシらを観察してることなんですけど・・・」
美岬「あ、私最近橘家にこっそり侵入して全裸でオナニーするのが日課なんです」
淳之介「俺の告白をオカズにするのはやめろ」
美岬「奈々瀬さんアンタちょっとおかしいですよ!!!

美岬アフター

漫才ルート。

他のルートにも言えることだけど前作と比べて美岬の扱いが露骨にネタ寄りなのでギャグシーンだらけ。前作では屈指のイカれシナリオ担当だったが、今作ではそのポジションは郁子に譲られたので控えめ(言うほどそうか?)。愛風がナチュラルにマジキチミラー号呼ばわりされてることに笑う。

メルクオリア・プロトコルが強化され、全ての人類に適応されるようになった淳之介。強さランキング変動するレベルのアプデですよこれは。
礼と郁子2人がかりでも勝てなさそうなのがヤバイ。

一応前作美岬ルートでドスケベセックスが恥ずかしいことだという価値観に矯正されたはずなのに催眠青姦はいかんでしょ。

郁子とかいう女がどのルートでもいい女なんだけど何なの?郁子と淳之介の戦闘シーンの問答、きっかけはくだらないけど普通に良いシーンだなぁ。

妙に生々しいエロゲー製作現場の描写が続く。これぬきたしスタッフの製作秘話ってマジ?

ラストは礼ルートと同じような日常エンドだけど、美岬ならまあこういう終わり方だよね…。

好きなセリフ

麻沙音「そんな急に常識的なこと言うんじゃないよ非常識だぞ・・・」
美岬「お兄ちゃんがどいたところであなたに私は殺せませんよ」
郁子「イクのこと、今よりちょっとだけ好きになってくれたらそれでいいよー!」
美岬「幾重にもちんちんを舐め、膣マンファックをキメ、ちんちんちんぽで果て、ケツマン成就に至る━━
淳之介「今が楽しいって言ってただろ!?あれは嘘だったのか!?」
郁子「嘘なわけないよ!みんなといる今が本当に楽しいから・・・だからこうやって戦ってるッ!」

麻沙音ミニシナリオ

友人から文乃ルートが最後がいいと言われたので後回しにして麻沙音ルートを選択。

前作を読み始めたくらいのトキは「こりゃ妹ルートもあるなガハハ」って思ってたけどここまで読んできて麻沙音を攻略ヒロインとして見るのは僕には無理でした。
親戚のおじさん絡みで一悶着あるのかと思いきやマジで何も無い。麻沙音幼少期の描写や、奈々瀬への告白など掘り下げはかなりあったから麻沙音好きにはたまらないシナリオだったであろう。

ラストは年月が少しだけ飛び、麻沙音・文乃と過ごすエンド。これはこれでアリな終わり方だとは思うんだけど兄妹で性的にも依存してるのは怖いですよ。

好きなセリフ

礼「ヒナミーっ!ファンサくれー!こっちに投げキッスしてくれー!」
ケツアルアナル『コンゴトモ、ヨロチクビ・・・』


文乃アフター

長ぇ。

基本的には文乃とイチャつくだけなのでアフターらしいシナリオ。文乃好きへの供給がすごい。

豊玉の瞳って比喩的なアレかと思ってた本当に異能なんだね。戦いの日々を終え、欲しかったものを手に入れ、必要のなくなった能力を閉じる。おいおい少年漫画か?

ラストは文乃に子供が生まれ、攻略ヒロイン全員で集まるグランドエンド。師匠が出てくるのは予想できなかった。ここで前作に撮った写真をお出しになるのずるでしょ。最後に撮った写真の一枚絵ないの!?と思わせてからタイトル画面変化の演出は流石にシビれた。大人になったビジュアルがここでしか供給されてないキャラ何人かいるの笑う。郁子は相変わらず顔がいいなぁ。
この一枚絵ロゴ無しで見たいんだけどどっかに無いの?

好きなセリフ

桐香「糸が紡ぐは終点の檻。横スマの舞うジャスガの箱・・・さぁ、残機が散っても復帰できるか試しましょう?」
淳之介「野良郁子でも捨てられてるだけじゃないのか・・・?」
ミズドリくん「悪いと思ってるならおちんちんしゃぶらせるべきじゃんこの似非童貞インポ男・・・」
淳之介「正気じゃない時のこいつ口わっるいなぁ・・・!」
シューベルト「データにないぞ・・・!?」
淳之介「いつも通り、と・・・」
ショーのお姉さん「ことよ戦隊!」
フミノンジャー3「「「フミノンジャー!」」」
淳之介「めっちゃ面白いかクッソつまんないか二択のショーが始まったぞ」
俺の左手には、いつも文乃がいる
ずっと文乃が、支えてくれている。

スス子シナリオアペンド

DLC。たまたまぬきたし1,2をプレイし始めた時期に追加シナリオが来たのは幸運としか言いようがない。このルートだけは実装されてから感想を書くまでがかなり早くなっちゃったからまだ買ってない人は買え!

展開としてはA世界帰還後の郁子ルートに近しい物を感じた。他のヒロイン達のように長い時間をかけて絆を深める余裕が無い中でどう恋仲に発展させるのだろうと疑問に思っていたのだが、A世界に飛ばされてきた性帝との絡みを含めることで無理なく恋心を抱かせるのは素直に上手い。ついでにB世界側のビッグフォーの描写を含めることで供給も怠らない。流石DLC。

性帝淳之介は塞ぎ込んだ根暗になってるのかと思ってたけど普通に別人だった。結構ノリノリじゃねーかこいつ。郁子と礼も調教済みで別人。もっと仲良くしろよお前ら…。桐香は解釈一致。1人だけ恋人を手に入れた感覚で幸せに浸ってんじゃねぇ。

立体亀頭装置の復活、アーマーハメドリ君水引との共闘、パンツを見せるスス子など既プレイヤーへのファンサが行き届いている。流石DLC。立体鬼頭装置がある全盛期淳之介の戦闘力やばそう。
スス子の私服ってこれまで出てきたっけ?初出?(サントラパッケージにて出てました)

スス子のキャラクター性がかなり明るく闇を抱えてないので、胃もたれせずにあっさりと読めた。その上で熱い展開をぶち込んでくるので読後感が良い。

遂に、遂に凛がデレた!これは凛ルートアペンドのフラグですね間違いない…。

あっさりしてるけど内容は濃く、100円とは思えない供給量で満足。

好きなセリフ

郁子「自分で言いたくないけどイク結構おもしろい格好してると思うよ?」
麻沙音「へー、ここにいる人みんな病気なんだぁ」
水姫「仁浦様からも、娘を盗った橘さんであれば死なない程度に轢いてもいいと言われていますから」
スス子「えぇ・・・いらない・・・」
凛「はぁああああ!?しゃんびゃくおくいらないとかスス気ですか正子さん!?」
スス子「なんかお金でなびいたみたいですごいやだぁ・・・!」
桐香『要は視点の変更です。自分自身をスス子さんと定義し、先輩とのセックスを自演するんです。それを客観的な視点から見て悔しがることでオナニー2つ分の快楽を得るという』
郁子『よく客観視して死にたくならないね、それ』
淳之介「伊波!『スス子が進んで住み込む薄野、鈴蘭勧めて濯ぐが薄すぎ、煤吸い込んですすり泣く!』」
スス子「すっすすすすーすすすすーすすすす、すすすーすすーすすすーすすすすす、すすすーすーすすすーすす!」
淳之介「これが正解だ!!じゃあな!!あばよ!!!」
???「キリトくん・・・」
淳之介「アスナ━━!?」
美岬「淳之介くん・・・」
淳之介「Assナ・・・!!」
淳之介「━━チンポを二本に、増やせばいいんだよぉおおおお!
シューベルト「淳之介はわかり御膳のプロだなぁ」
淳之介「すぐ行く御膳?」
水引「今から御膳!」
シューベルト「ダッシュ御膳!」
いろいろな感情に合わせて使用することができ、時には略されても使われる。
『分からせ御膳』『知らねぇ御膳』『データ御膳』などが近似の例だ。
シューベルト「安心召されよ、あの著名なハメロガーであるアナル・ザ・フィストファッカーさん御用達なのさ!」
淳之介「それ知り合いかもしんない」
郁子「あたしはこの『友達同士の何気ない日常シーン』1から10全部!あっ!観葉植物シリーズと壁シリーズも!あっ!あーん集もあるの!?はよ出さんね!」
淳之介「━━射精るッッッ!!!
そして俺は、再び。
天高く、空を舞った。

まとめ

神ゲー。

前作からの積み重ねありきとはいえ、間違いなく2の方が面白かったと言い切れる。
ただし構造上仕方ないがSSビッグスリーがヒロインとして強く印象に残り過ぎてしまう気はする。あいつらシナリオが強すぎるんだよ…。

キャラ好み度
郁子≧礼>桐香>>ヒナミ≧スス子>美岬>>文乃>奈々瀬

桐香が大きく上がった以外は好みはさほど変動しなかったかな。

僕の好みの問題だろうけどPACCOMANを読み切った後のアフター巡りは消化試合感が否めなかったので、前作→アフター巡り→PACCOMANの順の方が良かったかなと少し思ってる。でもキャラネタバレがなぁ~

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